山口 瞳、新潮社 新潮文庫、昭和 61年(1986年) 初版、245 p 絶版、サイズ(cm): ・・・
律儀で一徹な性格ゆえに会社勤めに嫌気がさしてモツ焼き屋を始めた兆治には、かつて好きあいながら結ばれなかった女がいた。その彼女が、嫁ぎ先を家出して突然彼の前に現れる。彼女に対する兆治の、いまだ消えやらぬそこはかとない思いをたて糸に、東京近郊の広さ5坪の縄のれんに集う、その土地に生まれ育った人々のさまざまな人間模様をあざやかに描く長篇小説。
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