文人悪食 「何か喰いたい」臨終の漱石は訴え、葡萄酒一匙を口に、亡くなった。鴎外はご飯に饅頭を乗せ、煎茶をかけて食べるのが好きだった。鏡花は病的な潔癖症で大根おろしも煮て食べたし、谷崎は鰻や天ぷらなど、こってりした食事を愉しんだ。そして、中也は酒を食らって狂暴になり、誰彼構わず絡んでいた。三十七人の文士の食卓それぞれに物語があり、それは作品そのものと深く結びついている。
岩瀬忠震 : 五州何ぞ遠しと謂わん <ミネルヴァ日本評伝選>
鈴木貫太郎 用うるに玄黙より大なるはなし <ミネルヴァ日本評伝選>
出口なお・王仁三郎 世界を水晶の世に致すぞよ <ミネルヴァ日本評伝選>
藤原良房・基経 藤氏のはじめて摂政・関白したまう <ミネルヴァ日本評伝選>
竹越与三郎 世界的見地より経綸を案出す <ミネルヴァ日本評伝選>
大内義隆 類葉武徳の家を称し、大名の器に載る〈ミネルヴァ日本評伝選〉
松方正義 : 我に奇策あるに非ず、唯正直あるのみ <ミネルヴァ日本評伝選>