小松 重男、中央公論新社 中公新書、平成 元年(1989年) 初版、204 p 絶版、サイズ(cm)・・・
度重なる建直しにもかかわらず、徳川政権の屋台骨は日増しに脆さを露呈し、しかも近海には異国船出没のうわさが飛び交い、日本全土が不穏な空気に包まれていた。その中にあって、小身旗本ながら才能と見識を見込まれた川村修就は、新潟をはじめ堺、大坂、長崎と要衝の奉行を歴任する。将軍直属の御庭番として、探索活動の中で培われたであろう緻密な行動力で破格の昇進を果たし、多難な時代を生きた幕臣の生涯と幕末の実相を描く。 目次:1 御庭番と新潟湊抜荷事件 / 2 海防と新潟奉行拝命 / 3 川村修富、修就の日記抄 / 4 行動する新潟奉行 / 5 敏腕奉行の施政と業績 / 6 長崎奉行への歴程
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