御軍制取調要用書類 《上田藩》

￥35,200

• 刊行年 文政頃成立
• 冊数 1冊
• 解説 　江戸末頃写本。文化八～文政三年に上田藩主松平忠済家中に於いて実施された「御軍制御取調」に関する記録、浄書本。前書によると、「取調」は公儀御軍役御定之法に基づいて松平忠晴以来の藤井松平家の古格を見直し、甲州流・越後流のみならず一流一派の軍制仕法を十分吟味した上で、時勢に合致した御家の軍制を策定するためのものであるらしい。本書には、この呼びかけに応じて諸役が提出した調査報告書十二点を収録し、巻末に重臣掛山勘右衛門の講評と、これに対する識者鑑定による回答を付している。
  　打付書および目録題は標記のとおり。横刷毛目香色表紙の半紙本450×73㎜、半丁11行書、墨付68丁、巻頭目録付。巻頭に「信州埴科郡中之条村中島彦右衛門」印と「池田知碩」印。本文の構成は次のとおり。
  ① 前書（調査の主旨と実施方法について）
  ②「御軍制御取建根本之書付」　
  ③「御高御軍役御備組増減割合　公儀御軍役御定」
  ④「御分国之内御出陣御人数積」
  ⑤「遠国御出陣人数積 幷 御陣代之節人数積」
  ⑥「御験分之書付」　　　　⑦「人連配当之次第」
  ⑧「郷中町方課役之書付」　⑨「小荷駄積」
  ⑩「兵糧薪之積」　　　　　⑪「備之活動書付」
  ⑫「御軍制被仰出手続」　⑬御奏者番組下江申合候秘書
  ⑭ 後付「御軍制存念書 幷 答」