長谷川強, 岡崎久司, 小川剛生, 落合博志, 末柄 豊, 鈴木 淳, 深沢眞二, 堀川貴司, 宮崎・・・
室町・近世期の著名人たちの筆跡を集めた「手鑑」――翻字・解説付で初公開 大東急記念文庫蔵 シリーズ最新刊!
本書は、大東急記念文庫蔵、萩野由之蒐集・編纂の名家自筆資料集『集古筆翰』全十帖を精密に影印し、そこに収められた資料、全三四三点の翻字・解説を付して、初めて公刊するものである。
萩野由之(一八六〇―一九二四)は佐渡出身、東京帝国大学古典講習科卒。学習院、東京帝国大学教授として、国文学、国史学等を講じた。著書多数。蔵書家でもあり、多くの史料を蒐集した。
本『集古筆翰』は、古くは平安末・鎌倉から主として室町・江戸時代、さらに明治初期にまで及ぶ、古人の一大筆跡集である。
古筆手鑑とは本来、平安・鎌倉の名物切など室町期以前の古筆を集めたものをいうが、本帖は、既存の古筆手鑑とは時代・筆者をずらした手鑑ともいえ、その収載数の多さや筆跡の多彩さ・稀覯性のみならず、このような編集物そのものの稀珍さからも、極めて特異な価値を有する。本叢刊の別巻の一とした所以である。
国語・国文学、歴史学、日本思想、古筆学、書道、美術等の各分野はもとより、日本の文化史を考える上で貴重な資料である。
目次
凡例
筆者名一覧(五十音順索引)
第一輯「宸翰其他」
第二輯「鎌倉室町時代」
第三輯
第四輯
第五輯
第六輯「和歌」
第七輯「和歌」
第八輯「和歌」
第九輯「伊吹の狭霧」
第十輯
◇総 説 長谷川強(国文学研究資料館名誉教授)
◇翻字・解説
岡崎久司(元早稲田大学客員教授)
小川剛生(慶應義塾大学教授)
落合博志(国文学研究資料館教授)
末柄 豊(東京大学史料編纂所准教授)
鈴木 淳(国文学研究資料館名誉教授)
深沢眞二(和光大学教授)
堀川貴司(慶應義塾大学斯道文庫教授)
宮崎修多(成城大学教授)
村木敬子(大東急記念文庫学芸課長)
納入までに3週間ほどかかります。