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帯付。薄いヤケがあります。傷み汚れがあります。

B6版　286頁　初版　カバー背少ヤケ　天小口地少シミ有　並本

宦官
目次
日本の読者の方がたへ
序章 中国史を読み解くキーワード
二十世紀まで生き続けた“彼ら”/3 宦官は中国の”特産品”ではな
かった/5 世界最古の宦官/6 新視点からの宦官研究/8

第一章 異常心理と病的行動
一、四つの痛手と異常心理
生理的痛手による自己卑下・怨恨・猜疑心/24 家庭的痛手による
孤独・偏執・冷酷/23 社会的痛手による狭量・排外・報復/24 集
団内部での痛手による自殺・謀殺/27
二、屈折した欲望と行動原理
三、抑圧された性衝動
磨き抜いた媚びへつらい/20 麻薬よりひどい権力中毒症/31 あ
くなき貪欲/3 信仰心ゼロ、やる気なし
三、抑圧された性衝動
それでも性欲はなくならない/37 ふたたび芽を出す生殖器/39
宦官に性生活はあったか/41 宮女たちの性処理/44 皇帝のセッ
クス記録係/46

第二章 歪んだ集団力学
一、厳格な「等級区分」
全体の一割に満たない高級宦官/51 皇室とも通婚した宦官/53
皇帝と同規模の墓までつくる/54
二、 悲惨な下級宦官の生活
後宮は人間地獄/56宦官はアリに等しい/58 身も心も破壊され
つくす/60
三、法律は宦官をどう処罰したか
皇帝権力に有害か無害か/62 濡れ紙で窒息死させる処刑/66
四、宦官の末路と最終消滅
宦官皆殺し/67 くり返された虐殺劇/69 宦官たちの最期/70

第三章 屈辱の「中性」奴隷
一、「宦官」の背後に隠された意味
打ち首に次ぐ重罰 「宮刑」/75 「宦」の字の由来/77 "不浄の物"の
切除/7 三十以上もある宦官の呼称/80
二、後宮世界と去勢された捕虜
好色でない君主はいない/83 宦官の創始者は商王朝/85
三、女子の幽閉、男子の去勢
宮刑の始まり/87 頭部の次に大切な性器/89
四、中国における去勢技術の展開
その他
第４章　どちらが最高権力者か―皇帝と宦官
第５章　後宮の闇の中で―后妃と宦官
第６章　不倶載天の政敵―官僚と宦官
第７章　乗っ取られた統帥権―軍隊と宦官
第８章　暴走する秘密警察―司法権と宦官
第９章　なぜ増殖し続けたのか
第１０章　知られざる業績
帯 カバー　状態：良い