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古本屋ツアー・イン・ジャパンの2016年上半期活動報告

古本屋ツアー・イン・ジャパンの2016年上半期活動報告

古本屋ツーリスト 小山力也

 古本神のひとりである岡崎武志氏と力を合わせ、この三月に「古本屋写真集」を上梓出来たのは、過分な幸甚であった。年始早々からほぼその制作に全力を注ぎ、己の職業でもないのに、古本屋に身も心も捧げるような三ヶ月間…だが実はその裏で、今年で九年目に突入した古本屋ツーリスト人生を揺さぶりまくる大プロジェクトも、すでにその歯車をギクリギクリと動かし始めていた…。

 そのプロジェクトとは、『未知の古本屋大陸進出』とも言える、本格的な関西方面古本屋ツアーである。私は所詮関東の人間。ブログタイトルに『古本屋ツアー・イン・ジャパン』と名付け、全国の古本屋さんに足跡を残しつつあると言っても、遠い地になればなるほどその数はたかが知れているものとなり、目的の全店踏破にはいつたどり着くのやら、まったく持って不明なのである。今までツアー出来た関西方面のお店と言えば、仕事でミュージシャンの全国ツアーに帯同したついでに訪れたもの、私的な旅行で訪れたもの、突発的な日帰りで訪れたものなどの、点としてのツアー先が徐々に徐々にジワジワと、地道にその数を増やして行ったものに過ぎないのである。だが今年の一月から、そんなチンタラしたツアーは、全面的に不可能となってしまった。

原因は、去年書き上げた本の雑誌社「古本屋ツアー・イン・首都圏沿線」にある。これと同じような本を、関西編で作ってみるのはどうだろう…作ったら面白いんじゃないか…作れないか?…いや、作るのだ。というわけでもう決まってます、と厳命されたのである。関西…そこにお店はいったい何軒あるのだろうか? 京都…大阪…神戸…主だったお店を合わせるだけでも、優に二百店は越えるだろう。それをこれからたった一人で…土地鑑ほぼゼロのまま…まるで狂気の沙汰ではないか。

 かくてあまりに孤独な、関西の古本屋さんと闘う日々がなし崩しに始まった。本来ならば、関西に仮の居を定め、腰を落ち着けツアーするのが一番正しいやり方であろうが、時間と様々な大人の事情が、さすがにそれを許さない。なので三月から、夜行バスで関西に乗り込み、ひと月の三分の一~半分ほどをあちらで過ごすことを繰り返している。それは予想以上に刺激的で楽しく、そして確実に無茶で疲弊する、大変に過酷な日々である。普段のツアーとは違う、見知らぬ土地で旅人として過ごす逗留。しかもそのほとんどを、古本屋を訪ねることに傾注する、取材という名の異常で情熱的なたったひとりのさすらい。こんなことは、生まれて初めての経験である。もちろんすべてのお店を訪ねることは叶わぬが、エトランジェとして己の目で見て歩いた軌跡が、少しでも関西古本屋地図の一端を浮かび上げることになれば、もはや本望である。というわけで、旅はまだ必死に継続中。終わるかどうかも分からぬのだが、本が秋口に出る予定だけは決まっている…ブルブル…。

 さて、半分は関西で過ごしていても、半分はもちろんお馴染みの関東平野で過ごしているのである。それものうのうと羽を休めているわけではなく、古本屋調査を欠かすことは決してない。だが、こちらではほとんどの古本屋さんに行き尽くした感があるので、お店を楽しみつつも古本を買う方に主眼が移され始めている。しかも、気になるお店を見に行くだけではなく、そのお店を組み込んだツアールートを造り出し、買い漁ってしまうのだ…どうも本が急速に増えるわけだ…。神保町では店頭を中心に「日本書房」「原書房」「田村書店」「八木書店」「三茶書房」を組み込んだパトロールルート、中央線では「都丸書店」から「藍書店」を経て「サンカクヤマ」に至るミニルート、それに荻窪「ささま書店」「竹陽書房」から西荻窪へ向かうテクテク徒歩ルート、武蔵小山「九曜書房」から西小山の「ハイカラ横丁」まで歩き東急線網の沿線店を巡るルート、祖師ケ谷大蔵「祖師谷書房」から小田急線を遡り豪徳寺〜経堂とさまようルートなど、その組み合わせは無限に広がって行く。

さらにそこに時々ではあるが、新しいお店もオープンしたりするので、ルートが延伸したりすることも稀ではない。一月は谷根千界隈の出店ラッシュが猛威を振るった。根津の「ひるねこBOOKS」、千駄木の「OLD SCHOOL」、さらに根津・弥生坂途中の植物とともに古本を売る「緑の本棚」、そして少し遅れたが日暮里の骨董店との融合タイプ「古書 鮫の歯」。短い期間に四店ものお店が出来たのは、驚嘆すべき出来事である。国分寺には「ら・ぶかにすと」の跡に「七七舎」が出店し、オープニング当日はチンドン屋が宣伝して回る手法にあっけにとられる。三鷹にはひっそりと「藤子文庫」が出現し、惜しまれながら閉店した伊勢佐木町「なぎさ書房」跡には若く勇気と希望に満ちあふれた「馬燈書房」が開店。明大前の裏通りには出版社の一部を古本屋にした変わり種「七月堂古書部」が。下板橋には倉庫の一部を開放したような「水たま書店」が出来、そこから大山「ぶっくめいと」「銀装堂書店」まで歩き、さらに下赤塚「司書房」まで足を延ばすと、かなり充実した古本屋ルートが浮かび上がるのを新発見とし、子供のように喜ぶ始末である。

 そして生まれるお店があれば、入れ替わるように表舞台から姿を消すお店もある。一月には前述した伊勢佐木町の名店だった「なぎさ書房」と、神保町の鉄道に強い「篠原書店」が、華やかに見送られながら営業の幕を下ろした。五月には鶴見の「閑古堂」が、衝撃の看板落下事件に端を発し閉店。ついに鶴見の純粋な古本屋さんは、「西田書店」ただ一軒になってしまった…。新潟の大型店「ブックス・バザール」突然の閉店も、心に暗い影を落とす悲報であった。さらにもはや下半期に入るが、七月二日には新宿の老舗「昭友社書店」が袋詰めセールと半額セールを賑やかに行い、派手に退場。また門前仲町の「朝日文庫」も通販への移行を決定し、店舗を閉店。そして大阪の最高齢文学青年「青空書房」坂本健一氏が、古本屋として天寿を全うされ、名物店は七月四日に閉店となった。実に実に寂しい限りである。だが悲しんでばかりはいられない。これらのお店から受け継いだ、本や魂を腕と胸に抱いて気持ちを新たにし、さらに深くなる古本屋の森を、これからも歩き続けて行かなければならぬのだ。

 それにしても、やはり未知の古本屋さんばかりである関西は、熱い! おっかなびっくりツアーしながらも、すでに取材は後半戦に突入。新しく移転開店した京都「町家古本はんのき」やオープン間近の大阪・守口市「たられば書店」もどうにかして、貪欲にツアーしたいものである。そんな風に興奮必至の旅の空を繰り返しているのだが、毎日古本屋さん十軒強を生身に浴び続ける反動が、いずれ襲い掛かって来そうで、何だか不安でもある。いや、その前にちゃんと本を完成させなければ…タイトルもまだ決まっていないが、とにかく関西古本屋に血眼中であることを、ここにお伝えしておく次第である。



『古本屋ツアー・イン・ジャパン』 2008年5月からスタートした、日本全国の古本屋&古本が売っている場所の、全調査踏破を目指す無謀なブログ。「フォニャルフ」の屋号で古本販売に従事することも。ブログ記事を厳選しまとめた『古本屋ツアー・イン・ジャパン(原書房)』と、神保町についてまとめた『古本屋ツアー・イン・神保町』さらには首都圏沿線の古本屋約700軒をガイドした『古本屋ツアー・イン・首都圏沿線』(共に本の雑誌社)、さらにさらに「古本屋ツアー・イン・ジャパン それから(原書房)」が発売中。共編に『野呂邦暢古本屋写真集』があり、同著と兄弟編の岡崎武志氏との共著『古本屋写真集』(共に盛林堂書房)も発売中。とにかく派手にどこまでも古本屋にまみれ、『全国古本屋全集』を作る野望に着々と前進しながらて生きている。
http://furuhonya-tour.seesaa.net/

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shotento

「書店は面倒くさい。民主主義は面倒くさい。されど、さればこそ」

「書店は面倒くさい。民主主義は面倒くさい。されど、さればこそ」

福嶋 聡

「嫌韓」「呆韓」「誅韓」・・・。ある日気がつくと、店の書棚が隣国を誹謗するタイトルで溢れている。一方で、日本がどれだけ優れているかを自画自賛する本が立ち並ぶ。相手を貶めて自分を優位に見せるという、最もみっともない驕りの姿である。
ぼくはいささが不快になった。大型店の店長として、ぼくは自らの信念に適う本だけを並べておきたいと思うほど潔癖ではなく、非現実的ではない。だが、それにしても、ちょっとひどすぎはしないか?書く著者も、つくる出版社も、並べる書店も、そして買う読者も。

2014年の秋、『NOヘイト!』(ころから)という本が出た。出版界の人たちが「ヘイト本」が量産される業界を自己批判する、小さいけれど転轍機となりうる本だと思い、ぼくはすぐにその本を応援しようと決めた。そして書評を書き、ブックフェア「店長本気の一押し!『NOヘイト!』」を展開した。

年が明けると、そのフェアに対していくつかのクレーム電話がかかってきた。「お前は、韓国や中国などというとんでもない国の肩を持つのか?」「本屋が、そんな偏った思想を客に押し付けていいと思っているのか?」
9月には、安保関連法案強行採決への反対運動の盛り上がり、SERLDsの登場を受けて開催した系列書店のブックフェア「自由と民主主義のための必読書50」が攻撃され、一時撤去を余儀なくされる「事件」もあった。
ぼくは、それらの「書店に対する風当たり」を、「まだまだ書店が存在感を保持している証左だ」と、むしろ歓迎した。クレームは、「向こう傷の誉れ」だと嘯いた。

そして、思った。高橋源一郎がいう「民主主義」の定義=「たくさんの、異なった意見や感覚や習慣を持った人たちが、一つの場所で一緒になっていくシステム」を採用するならば、それぞれの著者がさまざまな主張や思いを籠めた多くの本たちが所狭しと並ぶ書店店頭こそ、民主主義そのものの顕現の場ではないだろうか。

だからぼくは、自分の信念に基づいて、堂々と商品を並べアピールする。一方で、自分の主張と敵対するような書物も、排除するつもりはない。意見を持つことと、他の意見を排除することは違う。民主主義は、限りない議論と説得という、とても面倒くさいシステムなのだ。その面倒くささに耐え切れなくなると、「正義」が他を制圧しようとする。
書店は面倒くさい、民主主義は面倒くさい、だがその面倒臭さゆえにこそ、大切にいとおしまなければならない。『書店と民主主義』というタイトルに、ぼくはそんな思いを託した。



shotento
『書店と民主主義』 福嶋 聡 著
人文書院 定価:1,600円+税 好評発売中!
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b222590.html

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2016年6月24日 第207号

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☆INDEX☆
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1.本と本屋の多面的なあり方          北田 博充
2.『出版状況クロニクルⅣ』          小田 光雄
3.「プレイガイドジャーナルへの道」のこと   村元 武

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━━━━━━━━━━【自著を語る(162)】━━━━━━━━━━━

 本と本屋の多面的なあり方

                        北田 博充

近い将来、ひとりで小さな本屋をやりたいと思っています。厳しい
現実が待ち受けていることは重々承知しています。そんな中で、自
分がどのような本屋を目指すべきかを考えるために『これからの本
屋』を作りました。



続きはこちら
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『これからの本屋』北田 博充 著
書肆汽水域刊 定価:1,200円+税 好評発売中!
http://www.habookstore.com


━━━━━━━━━━【自著を語る(163)】━━━━━━━━━━━

  『出版状況クロニクルⅣ』

                       小田 光雄



2007年から始めた出版業界の定点観測である『出版状況クロニクル』
は、今回で4冊目となった。しかもこれは近年自著の刊行を慎んでき
たこともあて、4年分の700ページを超える大部なものになってしま
った。
 
             

続きはこちら
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『出版状況クロニクル』小田光雄 著
論創社刊 定価:3,000円+税 好評発売中!
http://ronso.co.jp/

━━━━━━━━━━【自著を語る(164)】━━━━━━━━━━━



「プレイガイドジャーナルへの道」のこと

                      村元 武 著

5月に「プレイガイドジャーナルへの道」を上梓した。1971年
7月創刊のイベント情報誌「プレイガイドジャーナル」(月刊)は、
70年代を通じて、20代30代関西の若い世代のライフスタイルに関わ
ってきた。
同時代、同空間、同地平を生きたといえる。最盛期には10万部ちか
く刊行したので、読者はかなりの人数になる。14年続いたので、読
者層もその程度の年齢の幅があった。

続きはこちら
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『プレイガイドジャーナルへの道1968~1973』村元 武 著
東方出版刊 定価:1,600円+税 好評発売中!
http://www.tohoshuppan.co.jp/2016h/05/s16-265-4.html


━━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━



古本屋ツアー・イン・ジャパンの2016年上半期活動報告(仮題)
古本屋ツーリスト 小山力也
http://furuhonya-tour.seesaa.net/


『まっ直ぐに本を売る』 石橋 毅史 著
苦楽堂 定価:1800円+税 好評発売中!
http://kurakudo.co.jp/


『書店と民主主義』 福嶋 聡 著
人文書院 定価:1,600円+税 好評発売中!
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b222590.html



━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━


7月~8月の即売展情報

https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

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 次回は2016年7月中旬頃発行です。お楽しみに!
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全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,200店加盟)の略称です

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日本の古本屋メールマガジンその207 2016.6.24

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:殿木祐介
編集長:藤原栄志郎

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2016年6月10日 第206号

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   古書市&古本まつり 第43号
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━━━━━【6月10日~7月15日までの全国即売展情報】━━━━━

https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

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新興古書大即売展

期間:2016/06/10~2016/06/11
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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倉庫会(名古屋)

期間:2016/06/10~2016/06/12
場所:名古屋古書会館 名古屋市中区千代田5-1-12 

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杉並書友会

期間:2016/06/11~2016/06/12
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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長岡米百俵古書市(新潟県)

期間:2016/06/16~2016/06/20
場所:カーネーションプラザ(旧長岡大和1階) 
長岡市大手通2-3-1

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オビヒロ藤丸古書の街 第9回大即売会(北海道帯広市)

期間:2016/06/16~2016/06/21
場所:藤丸百貨店 北海道帯広市西2条南8丁目1番地

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ぐろりや会

期間:2016/06/17~2016/06/18
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 
URL:http://www.gloriakai.jp/

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五反田古書展

期間:2016/06/17~2016/06/18
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4

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第26回 弁天町ORC200古本祭り(大阪府)

期間:2016/06/17~2016/06/23
場所:弁天町オーク200 2Fオーク広場

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新宿古書展

期間:2016/06/19~2016/06/20
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
初日19日(日)は11時開場です。

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新宿西口古本まつり

期間:2016/06/20~2016/06/25
場所:東京都交通広場 新宿駅西口地下各線改札口徒歩30秒
   (京王百貨店の横地下1階です)

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浅草エキミセ古本市

期間:2016/06/22~2016/07/05
場所:浅草駅ビル「エキミセ」自動ドア前・東武トップツアーズ前

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第76回シンフォニー古本まつり(岡山県)

期間:2016/06/22~2016/06/27
場所:岡山シンフォニービル1F  自由空間ガレリア

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浦和宿古本いち(埼玉県)

期間:2016/06/23~2016/06/26
場所:JR浦和駅西口 さくら草通り徒歩5分 マツモトキヨシ前

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書窓会(通称マド展)

期間:2016/06/24~2016/06/25
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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好書会

期間:2016/06/25~2016/06/26
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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オールデイズ(名古屋)

期間:2016/07/01~2016/07/03
場所:名古屋古書会館 名古屋市中区千代田5-1-12

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東京愛書会

期間:2016/07/01~2016/07/02
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
URL:http://aisyokai.blog.fc2.com/

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古書愛好会

期間:2016/07/02~2016/07/03
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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西部展

期間:2016/07/08~2016/07/10
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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三省堂池袋本店 夏の古本まつり

期間:2016/07/08~2016/07/13
場所:西武池袋本店別館2階 西武ギャラリー 
豊島区南池袋1-28-1

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第38回 丸栄古書即売会(名古屋)

期間:2016/07/13~2016/07/18
場所:マルエイ8階大催事場 名古屋市中区栄三丁目3番1号

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我楽多市(がらくたいち)

期間:2016/07/15~2016/07/16
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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五反田遊古会

期間:2016/07/15~2016/07/16
場所:南部古書会館  品川区東五反田1-4-4

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日本の古本屋メールマガジンその206 2016.6.10

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:殿木祐介

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honya

本と本屋の多面的なあり方

本と本屋の多面的なあり方

北田 博充

 近い将来、ひとりで小さな本屋をやりたいと思っています。厳しい現実が待ち受けていることは重々承知しています。そんな中で、自分がどのような本屋を目指すべきかを考えるために『これからの本屋』を作りました。
 僕がやりたい本屋は「広義の本屋」です。書店という現場で本を売ることだけが本屋の仕事ではないと考えました。書く、編む、刷る、選ぶ、売る、語る(伝える)、すべてが本屋の仕事なのかもしれません。つまり、本屋という言葉は「場所」をさす言葉ではなく、「人」をさす言葉なのではないかと考えました。

 だから、出版社・取次・書店のどこで働いていても、「本屋」である人は「本屋」なのだと思います。学校の先生、医者、会社員、コンビニのアルバイト店員の中にも「本屋」はいるかもしれませんし、逆に書店という場所で働いている人の中に「本屋」ではない人がいるかもしれません。

 本書では僕が尊敬する「本屋さん」にインタビューと寄稿をお願いしました。書店での勤務経験を活かして独立された辻山良雄氏(Title)、高橋和也氏(SUNNY BOY BOOKS)、久禮亮太氏(久禮書店)や、エア本屋というユニークな活動をされている粕川ゆき氏(いか文庫)、読み手側になった元本屋の福岡宏泰氏(海文堂書店元店長)、夢の本棚住宅に暮らす根岸哲也氏など多彩な顔ぶれです。どのインタビューからもその人自身の「生き方」が伝わってきます。

 第二章「くうそうする」では、「こんな本屋があったらいいのに……」という実在しない本屋を空想しました。読み方によっては、商売としての本屋を諦めているように読めるかもしれませんが、そんなつもりで書いたわけではありません。空想は現実の反対側にあるものではなく、空想の延長線上に現実があると考え、本・本屋の多面的なあり方を模索しよう試みました。

 明るい話題の少ない出版業界ですが、本屋を志す若い人は多いように思います。そういう人たちにとって、本書が何か小さな気づきを与えるものになれば嬉しいです。



honya
『これからの本屋』北田 博充 著
書肆汽水域刊 定価:1,200円+税 好評発売中!
http://www.habookstore.com/

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「プレイガイドジャーナルへの道」(東方出版)のこと

「プレイガイドジャーナルへの道」(東方出版)のこと

村元 武

 5月に「プレイガイドジャーナルへの道」を上梓した。1971年7月創刊のイベント情報誌「プレイガイドジャーナル」(月刊)は、70年代を通じて、20代30代関西の若い世代のライフスタイルに関わってきた。
同時代、同空間、同地平を生きたといえる。最盛期には10万部ちかく刊行したので、読者はかなりの人数になる。14年続いたので、読者層もその程度の年齢の幅があった。

還暦を超えた友人から、その記録を書くべきだと強く勧められていた。しかしこの雑誌について書くことは、僕にとっては創刊に至る数年間の活動に触れざるをえない。それがなければ創刊もなかったのだ。69年からのアート音楽出版(音楽舎・URCレコード兄弟会社)での月刊誌「フォークリポート」の編集があり、さらにその前には64年からの大阪労音(大阪勤労者音楽協議会)事務局勤務、中でも68年から音楽会の制作や機関誌「新音楽」編集に携わった2年間があった。

 世は70年安保の時代だった。またベトナム戦争と学生運動、大阪万博もあって激動の時代だった。大阪労音は49年創立で、64年には毎月企画される音楽会を鑑賞する会員が15万人もいた団体だったが、その後数年で半減し、再建案が組織をあげて討議されていた。68年、自身で身を切る事務局案、過剰な事務局員数を退職させて周辺の新規事業展開に従事する案が決まったが、実行をめぐって、運営機関の中のある党派に属する委員が審議をストップさせてしまった。1年間に亘って事務局組合は苛烈な闘争をしたが、69年、敗れて事務局員の総辞職(数人を残して)にいたった。

僕はアート音楽出版に入社した。時代の波は歌い手、歌の作り手、聴衆を増やして、新しい歌を数多く生んだ。新宿西口駅広場のフォーク集会の盛り上がりなど社会問題化する中で、音楽舎・URCレコードは急拡大するが、既成メディアは広がる歌を放送禁止や発売禁止で閉じこめようとし、ある政党機関紙はフォーク運動に反共的政治潮流があると決めつけ、音楽舎をスター主義だと批判した。またフォークソング運動の先鋭な推進役だったフォークゲリラは、歌い手のリーダーらの歌と生活、音楽舎・URCレコードを商業主義だと批判するのだった。

そんな状況の中で、70年には音楽舎・URCレコード・アート音楽出版は運営が逼迫し、活動の縮小に追い込まれた。さらには71年明けて「フォークリポート」がわいせつ図画販売容疑で押収されるに至り、僕は退職して、前年に取り組んだ黒テント関西興行の実行メンバーや大阪労音退職者たちとで画策し「プレイガイドジャーナル」を創刊したのだった。試行錯誤を重ねて態勢のメドがつきかかった73年まで、この6年間の体験は僕にとってはひと続きのもので、大きなうねりの中で雑誌は生まれた。その記録を書くことが本書の目的だった。

むらもと・たけし
1943年生。現在ビレッジプレス代表。吹田市の天牛書店ビルに事務所を置いた時代に季刊「BOOKISH」を刊行した。94年創刊の季刊「雲遊天下」は健在。



play
『プレイガイドジャーナルへの道1968~1973』村元 武 著
東方出版刊 定価:1,600円+税 好評発売中!
http://www.tohoshuppan.co.jp/2016h/05/s16-265-4.html

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『出版状況クロニクルⅣ』

『出版状況クロニクルⅣ』

小田光雄

 2007年から始めた出版業界の定点観測である『出版状況クロニクル』は、今回で4冊目となった。しかもこれは近年自著の刊行を慎んできたこともあて、4年分の700ページを超える大部なものになってしまった。

本クロニクルは出版社、取次、書店の動向を中心としているが、絶えず古書業界を視野に入れて書かれている。出版社・取次・書店という近代出版流通システムが立ち上がっていくのは、1890年前後であり、それは雑誌をベースとして成長し、書籍は相乗りするようなかたちで展開されていった。

その過程で、明治末の1910年頃には3000だった書店が、多くのマス雑誌の出現と委託販売制の導入により、昭和初期の1930年に及ぶと、1万店を数えるようになる。これが昭和円本時代のマス書籍の販売インフラを形成したのである。

しかし書店とはいっても、その実質は雑誌店と呼ぶほうがふさわしく、1970年代までは書籍もそのような環境の中で販売されていたのである。それゆえに、欧米の書店が書籍だけを売っていることに対し、日本の書店は雑誌、コミック、書籍から成り立ち、しかも中小書店が多数を占めていた。それが日本の出版業界の現実だったといえよう。

だがその一方で、書籍の大量生産による過剰性と特有の販売予測の不可能性は、必然的にもうひとつの販売市場、すなわち古書業界を誕生させることになった。そしてこの出版業界のバックヤードというべき古書業界が、書籍のリサイクル、リバリューを担い、両輪のような関係において、書籍をめぐる総合市場として営まれてきたのである。

ところが1980年以後の郊外型書店の出店ラッシュは、書籍の大量生産、大量消費に拍車をかけ、それがブックオフを生み出した。そしてアマゾンも上陸し、電子書籍も新たな市場を拡大しつつある。そのような中で、かつての出版業界と古書業界の両輪のような関係も変容しようとしているし、それはどのような行方をたどるのか。

このような包括的視座から『出版状況クロニクルⅣ』は構成されている。この一冊はネットで読むことと異なる印象と感触を与えると確信しているので、著者として、まずは書店で手にとってほしいと願う。



kuro
『出版状況クロニクル』小田光雄 著
論創社刊 定価:3,000円+税 好評発売中!
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2016年5月25日 第205号

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☆INDEX☆
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1.レコード・ストア・エブリデイ      若杉 実
2. 『ももクロを聴け!』から眺める音楽本の地平 堀埜 浩二

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━━━━━━━━━━【自著を語る(160)】━━━━━━━━━━━

 レコード・ストア・エブリデイ

                      若杉 実


〝クールなレコードなんてこの世にない。(中略)レコード屋に行
きレコードを買うことは呼吸をすることといっしょだからだ〟
 文末で著者はこう記し筆をおいている。血道をあげていた時期、
毎日五、六軒を目標にレコード屋めぐりをしていたというからだ。
店も盤も血肉化してしまっているというのに、それを史書としてゴ
ールすることに最後の最後で恥じらいを覚えた、そう読みとれる。

続きはこちら
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『東京レコ屋ヒストリー』若杉 実 著 定価:1,800円+税
株式会社シンコーミュージック・エンタテイメント刊 好評発売中!
http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=0642740

━━━━【自著を語る(161)版元ドットコムコラボ企画】━━━━━━

『ももクロを聴け!』から眺める音楽本の地平

                     堀埜 浩二

 私の初の著書である『ももクロを聴け!』は、「自分が読みたか
ったものを、誰も書かないので自分が書いた」という設えの本です。
気楽な読み物でありながら、充分にプロフェッショナルな音楽的知
識を伴って、楽曲の中に入り込んでいくような音楽鑑賞ガイドは、
ありそうでなかなかありません。
              

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=2785

『ももクロを聴け! ももいろクローバーZ 全134曲 完全解説』
堀埜浩二 著 ブリコルール・パブリッシング 刊
定価:1,800円+税 好評発売中!
http://bricoleur-p.jp/product/momokuro.html


━━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

『これからの本屋』北田 博充 著
書肆汽水域刊 定価:1,200円+税 好評発売中!
http://www.habookstore.com/%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E6%9C%AC%E5%B1%8B/

『出版状況クロニクル』小田光雄 著
論創社刊 定価:3,000円+税 http://ronso.co.jp/ 好評発売中!

『プレイガイドジャーナルへの道1968~1973』村元 武 著
東方出版刊 定価:1,600円+税 好評発売中!
http://www.tohoshuppan.co.jp/2016h/05/s16-265-4.html

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

6月~7月の即売展情報

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日本の古本屋メールマガジンその205 2016.5.25

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:殿木祐介
編集長:藤原栄志郎

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2016年5月11日 第204号

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   古書市&古本まつり 第42号
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下町書友会

期間:2016/05/13~2016/05/14
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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杉並書友会

期間:2016/05/14~2016/05/15
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9  

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第9回 東京蚤の市

期間:2016/05/14~2016/05/15
場所:東京オーヴァル京王閣 調布市多摩川4-31-1
※入場料が500円かかります。(小学生までは無料)
URL:http://tegamisha.com/

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新橋古本市

期間:2016/05/16~2016/05/21
場所:JR新橋駅前 SL広場

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浦和宿古本いち(埼玉県)

期間:2016/05/18~2016/05/22
場所:JR浦和駅西口 さくら草通り徒歩5分 マツモトキヨシ前

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趣味の古書展

期間:2016/05/20~2016/05/21
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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第2回 ほんのまち古本市

期間:2016/05/20~2016/05/22
場所:神田古書センタービル7階 イベントスペース「ほんのまち」
   千代田区神田神保町2-3

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彩の国所沢古本まつり(埼玉県)

期間:2016/05/25~2016/05/31
場所:くすのきホール 西武線所沢駅 東口 西武第二ビル8F
URL:http://furuhon.wix.com/tokorozawafuruhon

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和洋会古書展

期間:2016/05/27~2016/05/28
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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中央線古書展

期間:2016/05/28~2016/05/29
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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BOOK & A(ブック&エー)

期間:2016/06/02~2016/06/05
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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城南古書展

期間:2016/06/03~2016/06/04
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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新興古書大即売展

期間:2016/06/10~2016/06/11
場所: 東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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杉並書友会

期間:2016/06/11~2016/06/12
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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---------【お知らせ】-----------

慶應義塾大学付属研究所 斯道文庫では、
国際研究集会「日本における漢籍の伝流」を開催します。

奮ってご参加下さるようお願い申し上げます。

 宮内庁書陵部収蔵漢籍画像公開記念国際研究集会

 日本における漢籍の伝流
 -デジタルアーカイブ「宮内庁書陵部収蔵漢籍集覧」の視角-

 日時: 平成28年6月4日(土)10:00~17:30
 会場: 慶應義塾大学三田キャンパス北館ホール
 主催: 書陵部漢籍研究成果報告会実行委員会

 プログラム:
 第Ⅰ部 研究報告Ⅰ 仏典と漢籍旧鈔本
 第Ⅱ部 講演とシンポジウム「漢籍研究とデジタルアーカイブ」
 第Ⅲ部 研究報告Ⅱ 宋元版と家別け文庫
 参加無料・登録不要

広く漢籍と、日本文化研究に関心ある皆様のご参加をお待ちしております。

その他詳細はホームページをご覧ください

http://www.sido.keio.ac.jp/

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日本の古本屋メールマガジンその204 2016.5.10

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:殿木祐介

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momokuro

『ももクロを聴け!』から眺める音楽本の地平 -版元ドットコムコラボ企画

『ももクロを聴け!』から眺める音楽本の地平

堀埜 浩二

 私の初の著書である『ももクロを聴け!』は、「自分が読みたかったものを、誰も書かないので自分が書いた」という設えの本です。気楽な読み物でありながら、充分にプロフェッショナルな音楽的知識を伴って、楽曲の中に入り込んでいくような音楽鑑賞ガイドは、ありそうでなかなかありません。またジャズやクラシックといった「初心者にはハードルが高そう」なジャンルにおいて音楽鑑賞ガイドは散見できますが、アイドルポップスの分野では見られなかったように思います。

実際には寧ろ、大人っぽいBGMあるいは教養としてジャスやクラシックを聴くよりも、最先端のアイドルポップスを楽しむ方が圧倒的に高度な音楽的リテラシーが必要であるにもかかわらず、です。私の周りの所謂音楽ファンからも、「ももクロのどこが良いのか、よく分からない」といった意見を耳にすることが少なくなかったので、せいぜいジャズやクラシックに留まっている彼らの「稚拙で狭量な耳」を、しっかりと開いてあげることも重要である、と考えました。

 一方でこの手の本の多くは、アーティストや作家の人生、楽曲の成立過程やそこにまつわるエピソードといった「周辺情報」に留まり、楽曲そのものに踏み込んで書かれることは、あまりなかったようにも思います。ゆえに本書では、そうした周辺情報とともに、アーティストの魅力の本質や鑑賞のポイント、楽典的な知識、作家・制作陣の情報、さらにはももクロから広がる他の各種の音楽や芸術文化、現代思想等についても言及することで、彼女たちが歩み、到達した「その場所」をマッピングすることも、強く意識しました。読み進めることによって「聴いているような気分」になり、未聴の楽曲については「聴いてみたく/書いてあることを確認してみたく」なる。そのような本になっていれば、企図は果たされたことになります。

 本書は言わば「ももクロ中華思想」の視座から、徹底的に褒めちぎって書くことを旨としました。私は音楽評論家ではなく、極めてヘヴィな音楽リスナーであり、同時に演奏家/作曲家でもあります。そうした軽やかな立場にある人間が、21世紀初頭の日本が生んだ、最上にして至福の音楽作品群の「本質」を書き記すことには、大きな意義があると考えます。今後おそらく、我が国の音楽及び芸術文化全般を語る上で、ももクロが最も重要な位置を占めることになるでしょう。その意味で本書は、数十年先の読者をも想定しています。以上、現場からでした。



momokuro
『ももクロを聴け! ももいろクローバーZ 全134曲 完全解説』
堀埜浩二 著
ブリコルール・パブリッシング 刊
定価:1,800円+税 好評発売中!

http://bricoleur-p.jp/product/momokuro.html

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