Al-Mawrid: A Modern English-Arabic Dictionary by Munir Baalbaki (1967年初版) サウジアラビア 田村秀治参事官、代理大使直筆献呈署名入 矢島文夫言語学者宛
田村秀治(1904年 – 1988年10月2日)、日本の外交官。アラブに長く勤務し、日本とアラブ諸国の友好関係樹立に貢献したと。 1960年1月に、新設されたサウジアラビア大使館参事官、代理大使となる。1963年6月に帰国して外務省欧亜局調査官に転じた。本省勤務時にはアラビア語を解する後輩の育成にも努めた。1968年6月、サウジアラビア特命全権大使として赴任。着任中にファイサル国王を日本へ招待している。1970年にはイエメン大使を兼務するが、1972年2月に退任した。退任後はアラビア石油の参与となる。1973年に石油ショックが起きると、田村は日本政府の密命を受けてサウジアラビアに渡航し、ファイサルと面会して「友好国」としての石油供給に向けた前交渉をおこなった。その後政府特使の三木武夫(副総理)が正式にアラブ産油国を歴訪、石油供給の確約を得た。このほか、日本サウジアラビア協力機構常任顧問、中東協力センター、中東経済研究所、中近東文化センター各理事、日本・バーレーン協会長などを務めた。1988年10月2日、アメリカ合衆国のサンフランシスコにて死去。
矢島 文夫(1928年4月19日 – 2006年5月22日)、日本の言語学者(アラビア語学)・オリエント学者・翻訳家。アジア・アフリカ図書館館長。東京市生まれ。アラビア語やメソポタミア文学・オリエント神話・歴史等を研究。『ギルガメシュ叙事詩』の翻訳の他、海外の関連研究書を数多く翻訳し日本に紹介した。父は科学史家の矢島祐利、母は民俗学者の矢島せい子。 弟の矢島敬二(東京都立大学理学部数学科卒)は東京理科大学教授、矢島敏彦(東京大学理学部地質学科卒)は埼玉大学教授。 母の兄弟姉妹に沢村国太郎や沢村貞子、加東大介がおり、親族に俳優が多数いる。