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濱口麟藏旧蔵 買入時の葉書付 銚子醬油(株)專務取締役 生年月日明治二十五年四月 (1892) 親名・続柄 濱口吉右衞門の子 千葉縣人濱口吉右衞門の弟にして同正一の養弟同錄之助遠山市郞右衞門木村平右衞門の甥に當り明治二十五年四月を以て生れ大正二年濱口吉兵衞の養子となる同三年早稻田大學商科を卒業し現時銚子醬油會社專務取締役たり
松浦三千世は明治34年(1901)、東京日本橋にあった水野書店(浮世絵版元「藤岡屋」)で生まれました。明治の女性としての生き方と教養を身につけ、松浦良三(ピップフジモト会長)と結婚、第二次大戦前後の混乱期のなか、夫を支えるとともに4人の子供を育てました。三千世が草絵を始めたのは55歳からで、はじめは草絵の大御所、妣田圭子氏に師事しましたが、次第に独自の草絵の世界を見つけていきました。その作品は様式にとらわれることなく、アイデアがあり、独特の色使いが感じられるのですが、それは教えてもらえたものではなく、天性(藤岡屋のDNA)としかいいようがないものです。まさに元気の出る絵です。2000年に99歳で天寿を全うしましたが、亡くなる直前まで家族、親戚に毛筆のいろは文字の賀状を書くなど、本当に元気で偉大な人でした。