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メールマガジン記事 日本の古本屋メールマガジン2007

日本の古本屋メールマガジン その52 2月26日号

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     。.☆.:* その52・2月26日号 *:.☆. 。
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このメールは日本の古本屋会員の方で、メールマガジンの配信を
希望された方にお送りしています。
ご不要な方の解除方法はメール下部にございます。
【日本の古本屋】は全国788書店参加、データ485万点掲載
の古書籍データベースです。

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◆INDEX◆
1.シリーズ「活字の周辺」その1 
文字から声へ、声から文字へ
  ~「詩のボクシング」十年の場から~
2.新刊本のご紹介
 『名探偵たちのユートピア 黄金期・探偵小説の役割
3.「古本屋が書いた本」展目録
4.日本の古本屋即売展情報

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■2月6日、東京古書会館で二回目の「古本・夜の学校」を開きま
した。
今回のテーマは「早稲田の古本屋の話でもしようか」。ゲストは昨
年『早稲田古本屋街』(未来社)を出された向井透史さん。文芸評
論家で早稲田古本屋街とは長い付き合いの坪内祐三さん。「そうい
えば・・・」と、どんどん繋がるあれこれの話題は、いつまでも尽
きないようでした。
満席のビジターの皆さんも、同じ気持ちではなかったかと思います。
早稲田界隈の古本屋、新刊屋、喫茶店・・・いろいろな固有名詞が
飛び交うたびに、それぞれの思い出を重ね合わせているようでした。
もちろん、今も早稲田古本屋街は元気です。あの頃、帳場の奧でピ
ーピー泣いていた赤ん坊が、すっかり大人になって店番をしている
かもしれません。是非、古本屋散歩にお出かけ下さい。

■当日の対談は、ウェブ版古本・夜の学校を開校し、そこで紹介さ
せていただく予定です。こちらはまだ工事中で、そんなご案内もこ
のメルマガでさせていただきます。

■次回の「古本・夜の学校」は、七十年代の小さな出版社や個性的
な書店を探ってみたいと思います。個性的な品揃えで今も伝説の書
店といわれる四谷文鳥堂に勤め、その後薔薇十字社の編集部に移っ
た川口秀彦さんを講師に予定しています。こちらもまたメルマガで
お知らせできるかと思います。

■今月のエッセイはシリーズ「活字の周辺」です。「詩のボクシン
グ」でお馴染みの楠かつのりさんにお願いしました。言葉を、自分
の声と体で表現する。「詩のボクシング」は、とてもシンプルな手
法にこだわっていますが、しかし生でご覧になると、その新鮮さと
面白さに驚かれると思います。

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【活字の周辺】
■文字から声へ、声から文字へ
~「詩のボクシング」十年の場から~■

 文字を発明したことは、人類の歴史において驚異的な出来事だっ
たに違いありません。部屋に居乍らにして、文字から視覚が刺激さ
れて見たいものを見ることができ、また音が聞こえてくるように聴
覚を、さらには味覚、嗅覚、触覚なども刺激されていろいろなもの
をリアルに感じることができるのですから、これはもうアラジンの
魔法のランプを手にできたかのような出来事だったでしょう。

 人が文字に求めるものは、そういった五感をしっかり刺激してく
れるものではないでしょうか。さらにいえば、古代の人が残した象
形文字や楔形文字は、一文字一文字が手作業で書かれ、二つとして
同じものがなく、それ故に言霊を宿すことができ、時には畏怖心さ
えもいだかせてしまう存在になり得えたのだと思います。ところが
今や文字は、パソコンのワープロソフトを使い、どれもこれも同じ
服をまとっているように見え、文字本来の勢いも五感への刺激も非
常に弱くなっているように感じられます。

 以前わたしは、ある新聞で詩時評を二年間担当したことがあり、
毎月、膨大な数の同人誌と詩集を読んでいたことがありました。一
年目を終えたころ、奇妙なことが起こったのです。それは、詩の書
き手はそれぞれに違うはずなのに、まるで一人の人が全ての詩をあ
の手この手とスタイルを変えて書いているように見えたのです。こ
れはある期間、過度に集中して詩を読み過ぎたことに原因があるの
かもしれません。しかしそんな時でも、手書き文字の詩に出合うと、
その文字の向こうに詩を生み出す者の確かな姿が感じられ、安堵し
たのをよく覚えています。

 実はわたしが「詩のボクシング」を始めたのも、確かな詩の書き
手と対面したいという思いからでした。前述の手書き文字と同じよ
うに声の言葉にも二つとして同じものはありません。その声の言葉
の魅力、いや声の言葉の本当の姿を知ってもらいたいとう思いから、
わたしは十年前に、「文字の裏には声があり、その声を表に出そう」
と「詩のボクシング」を始めたのです。人の声との出会いは、驚き
と発見の連続でした。その「詩のボクシング」も、これまでに三十
二都道府県で都道府県大会として行われ、年に一度東京で全国大会
が開催されるまでになりました。

 余談かもしれませんが、もう一つ文字と声の関係について強く印
象に残っていることがあります。ドイツに留学していた時のことで
す。日本好きのドイツ人の友人が、流れるように書かれた行草書の
文字を眺めならが、「これは声を発するように書いてるね。声の動
きを感じる」と言ったことがあります。確かにそこには声の動きが
見えるのです。わたしも手書き文字には、声を出して、その声に合
わせるかのように筆圧も速度も変えながら書いていると感じること
があったので、友人の指摘に膝を打って頷きました。

 声の言葉は文字の言葉に比べて一回性のもので普遍性がないと言
う人がいますが、それは違うとわたしは思います。何故なら、人が
繰り返し口ずさむ言葉にこそ普遍性が宿っていると考えているから
です。だからわたしは、気がつけばふと口ずさんでいるような言葉
が、「詩のボクシング」の場から生まれることを強く望んでもいま
した。そしてこの十年でやっと、「詩のボクシング」が口ずさむ言
葉を生み出せる場になったと実感できるようになりました。十周年
を迎える今年は、特に年配パワーに期待しています。このメールマ
ガジンの読者の皆さんにもご参加いただき、これぞ文字の裏にある
声だというものをお聴かせください。お待ちしております。

■楠かつのり(くすのき・かつのり)■
音声詩人、映像作家、日本朗読ボクシング協会代表。
1954年生まれ。ハイデルベルク大学及びマインツ大学留学。
1997年に「日本朗読ボクシング協会」を設立、以来代表を務め、
朗読の新しい楽しみ方及び表現方法としての「詩のボクシング」を
国内に広めている。
著書に『詩のボクシング 声と言葉のスポーツ』(東京書籍)、
文庫版「からだが弾む日本語」(宝島社)、『「詩のボクシング」
って何だ!?』(新書館)他。

楠かつのりさんHP http://www.jrba.net/ 
「詩のボクシング」HP
 http://www.asahi-net.or.jp/~DM1K-KSNK/bout.htm

※HPには「詩のボクシング」とは何か、また各地の大会日程など
を掲載しています。

「詩のボクシング」2007年度大会スケジュール

http://www.asahi-net.or.jp/~DM1K-KSNK/calendar2007.htm

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■新刊本のご紹介■

『名探偵たちのユートピア 黄金期・探偵小説の役割』

ミステリは読み返すほど面白い!
シャーロック・ホームズとコンチネンタル・オプの関係は?
『Xの悲劇』のドルリー・レーンはなぜ変装するのか?
クロフツの真価はアリバイ崩しではなかった?
エルキュール・ポワロの正体は?
江戸川乱歩は本当に探偵小説の「第一人者」なのか?
・・・巨匠たちの名作に秘められた謎を、無類の読み巧者が名探偵
となって解き明かす、軽妙酒脱にして比類なき評論。(装幀・和田誠)

石上三登志著
東京創元社刊( http://www.tsogen.co.jp/np/index.do )
定価:2,205円(本体:2,100円)
316ページ
(書影図版 自由が丘・西村文生堂全面協力)

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■「古本屋が書いた本」展目録■

2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて
行われました「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行
いたしました。

http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm

B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。

まだ残部がございますので、ご希望の方は、本代500円+送料
210円合計710円分の切手を同封のうえ、郵便番号、住所、
氏名、電話番号を明記のうえ郵便にて下記までお申し込み下さい。

101-0052
東京都千代田区神田小川町3-22
東京古書組合・広報部 

まで。

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■日本の古本屋 即売展情報■

2月~4月の即売展情報

http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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日本の古本屋バックナンバーは以下のURLからご覧いただけます。
見逃したメールマガジンはここからチェック!
【バックナンバーコーナー】

http://www.kosho.ne.jp/melma/

次回は2007年3月下旬頃発行です。
お楽しみに!

*゜*.:*☆ 本を売るときは、全古書連加盟の古書店で ☆*.:*゜*
全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,400店加盟)の略称です

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日本の古本屋メールマガジンその52 2007.2.26

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
    東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
    E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
    URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
    広報部:内堀弘
    TKI:岩森正文

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