涅槃 : 原田勝郎写真集 少女はひとり硝子の夢を見る・・・・・ 原田勝郎 人形制作 粧順
日本大空襲 本土制空基地隊員の日記 <中公新書> 上下 (全2冊) <中公新書>
臨床応用素問・霊枢 <黄帝内経素問 黄帝内経霊枢> 改訂第2版
詩の未来記 <Critic & creation books>
幼児から高齢者までの心の発達 十段階心理療法 自信の回復と幸せな人生のために
図説長崎歴史散歩 大航海時代にひらかれた国際都市 ふくろうの本
翻訳本「会計ディスクロージャーの拡張」+原本「Extensions in Accounting Disclosure.Englewood,1973.208p.」 二冊組
世界第二次戦争前後の陶業界裏面史 科野孝蔵評伝 上(下未刊)
資本家的企業と社會的進歩+別冊「原著引用著者及著者名」&正誤表つき
マーケティングイノベーション : コンテキスト創造へのパラダイム革命
鉄道史研究試論 : 近代化における技術と社会 <鉄道史叢書 5>
20 CONTACTS 消えない星々との短い接触 20 CONTACTS
ジェット旅客機 : その系譜と変遷 <航空情報> ISBN4873570360
カリキュラム・マネジメントと授業の質保証: 各国の事例の比較から
教育相談の理論と方法 小学校編 <玉川大学教職専門シリーズ>
ヨハネスの問い クラウス・ヴォルフ、三十歳。商社に勤めるサラリーマン、独身。ある朝、森に散歩へでかけ、ヨハネスという一人の老人と出会った。「わたしについて来ることが、きみと、きみのこれからの生活にとってたいそう重要な意味を持つことになるかも知れない。良くもあり悪くもあり、こころよくもあり過酷でもあり、美しくもあり醜くもあるだろう」。二人は森の中に歩を進め、老人は次々とクラウスに問いを投げかける。 「気分はどうかね」 「いいです」 「いいとはどういうことかね。いいという言い方には何の意味もない。いいなんてものはそんじょそこらにたくさんあるんだから。いったいどんな気分だね」 物事の「本質」を見極めるようとするヨハネスの問いは、クラウスならずとも、漫然と日々を過ごしている人にとって、心に深く突き刺さるにちがいない。そしてクラウスと共に泣き、怒り、そして安堵するであろう。ヨハネスの問いは、いわば今の心の状態を知るリトマス試験紙なのだ。傷つくことを恐れる臆病さゆえに、「いい人」でありたいがために、我々は多くを失ってきたのではないか。そんな人にとってヨハネスの最後の言葉は福音として響く。「あまりにも長い間、きみはすでに探し求めてきた。もう、探すことはやめて、見出すことを学びなさい」 1978年にひっそりと刊行されて以来、120万人に読み継がれてきたドイツの静かなベストセラー。美しい装丁が、本書の持つ研ぎ澄まされたムードをよりいっそう高めている。大人のための、極上のメルヘン。(松本肇子)