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正倉院展目録 1964年

ハナ書房

¥1,200

  • 出版社 奈良国立博物館
  • 刊行年 1964
  • ページ数 46p (図版解説共) はり込み原色図版1枚
  • サイズ 30cm
  • 解説 今展観の見どころ
    正倉院展も今年十七回目を迎えることになり、したがって宝物の大部分はご存じの
    方も多かろうと思いますが、このたびは例年に見られぬ優品を多く展観していただ
    くことになりましたので、ひとつ新らしい視野から宝物を見直していただきたいと思い、
    今展観の見どころについて二三申しあげたいと存じます。
    一、 オリンピックで世界中の人が集まってきておりますが、今から千二百年前の交
    通不便なときに、中国、朝鮮、印度は勿論のこと、西域のものまでがわが国に伝わり
    それが正倉院に保存されていることは大きな驚きです。カットグラスの腕はイラン地
    方から発掘されたものと全く同形であり、銀壺の翼のある馬、五絃琵琶のラクダの図、
    綾織りの獅子使いの文様などいずれも西洋とつながるものです。ことにラクダの背に
    水をいれて振り分けたとおもわれる西域風の水だる、鳥口の水さしや人面つきの水さ
    なども彼方との関係といえましよう。 双六のさいはエジプトに起源があるといわれ
    ております。こうしたものはまだまだありますからそのつもりで見てください。

    二、 製作技術の面では今でも及ばぬものがいろいろあります。平脱とて金銀の板金
    を模様に切ってそれを器物に塗り込め文様を磨きだす技法です。鳥口の水さしは、そ
    の代表的なものです。これは器体を籠でつくっていて、それにこうした装飾をしてい
    るのですから、驚く外ありません。つぎに木画という技法があります。いまでいうモ
    ザイクで、木竹角骨牙等さまざまな材料を寄せて文様を表わすことが流行しました。
    モザイクの箱はその一例です。七宝細工といえば近時の工芸のようにおもわれますが
    そんなものもすでにありました。十二稜鏡はそれです。 べっこうや螺鈿細工はじつ
    にすぐれたものが多い。ですから製作技術の面を注意して見てください。
    三、奈良時代にこういう立派なものを何につかったか、それを考えながら見ること
    も興味あることです。幡や物几や獻物箱、また香炉や誦数、如意などを見ては当時
    の仏教の一端をうかがうことができましよう。磁鉢や花形皿・加盤によっては僧侶の
    食生活も偲ばれ、伎楽面や楽器・遊戯具からは音楽や趣味への関心も察することがで
    きます。また戸籍帳や税帳からは当時の社会組織もうかがわれる筈です。少ヤケ

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