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分韻伊呂波字類抄(仮名) 一冊揃

株式会社 斐求堂書店
 京都府京都市左京区北白川追分町
550,000
安本道貞
寛永十一年刊 古辞書一冊(京都三條町刊)

刊記に「三條町 安本道貞 開板之」とあり、江戸初期京都出版圏における私刻本。体裁は一冊完本。

本書は、義類(乾・氣・器等)を以て部立し、各部内を伊呂波に配列、さらに平仄(平/上去入声)により上下二欄に分かつ構成を採る点に顕著な特色が認められる。すなわち、類書的分類・音序(伊呂波)・音韻(四声)という異系統の整理原理を一書中に併用するものである。

比較すれば、中国字書たる大廣益會玉篇は主として韻序と部類に依拠し、漢字音義の整理に資する一方、日本に広く流布した節用集は伊呂波配列と簡便な分類を主とし、実用的索引性を重視する。また類聚名義抄系字書は義類分類を骨格とするが、声調体系の体系的導入は必ずしも顕著ではない。

これに対し本書は、義類・伊呂波・平仄の三要素を同時に統合する点において、既知のいずれの系譜にも直ちに帰属し難く、過渡期における編纂上の試行的性格を有するものと考えられる。すなわち、漢籍音韻学の受容と日本的読解体系との折衷を志向した構成とみられ、江戸初期における出版文化の活況と相俟って成立した一例と位置づけ得よう。

現存する古辞書において、義類分類・伊呂波配列・平仄区分の三者を明確に併用する定型は知られず、本書はその構造上、比較資料の乏しい稀覯例に属する可能性が高い。古辞書史ならびに日本における音韻受容史の観点からも看過し得ない資料である。
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550,000
、安本道貞
寛永十一年刊 古辞書一冊(京都三條町刊) 刊記に「三條町 安本道貞 開板之」とあり、江戸初期京都出版圏における私刻本。体裁は一冊完本。 本書は、義類(乾・氣・器等)を以て部立し、各部内を伊呂波に配列、さらに平仄(平/上去入声)により上下二欄に分かつ構成を採る点に顕著な特色が認められる。すなわち、類書的分類・音序(伊呂波)・音韻(四声)という異系統の整理原理を一書中に併用するものである。 比較すれば、中国字書たる大廣益會玉篇は主として韻序と部類に依拠し、漢字音義の整理に資する一方、日本に広く流布した節用集は伊呂波配列と簡便な分類を主とし、実用的索引性を重視する。また類聚名義抄系字書は義類分類を骨格とするが、声調体系の体系的導入は必ずしも顕著ではない。 これに対し本書は、義類・伊呂波・平仄の三要素を同時に統合する点において、既知のいずれの系譜にも直ちに帰属し難く、過渡期における編纂上の試行的性格を有するものと考えられる。すなわち、漢籍音韻学の受容と日本的読解体系との折衷を志向した構成とみられ、江戸初期における出版文化の活況と相俟って成立した一例と位置づけ得よう。 現存する古辞書において、義類分類・伊呂波配列・平仄区分の三者を明確に併用する定型は知られず、本書はその構造上、比較資料の乏しい稀覯例に属する可能性が高い。古辞書史ならびに日本における音韻受容史の観点からも看過し得ない資料である。

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