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古本屋ツアー・イン・ジャパンの2018年上半期活動報告

古本屋ツアー・イン・ジャパンの2018年上半期活動報告

古本屋ツーリスト 小山力也

 あっという間に七月も終りとなり、嘘みたいに高速で月日が過ぎて行く。2018年になったばかりの感覚をまだ引き摺っているので、どうにも納得のいかぬ夏である。だがそうは言っても、たくさんの古本屋さんに行き、たくさんの古本を買って来た半年は、歴然と残されている。

 ここ最近の主な活動は、特定の『定点観測店』に依拠した古本買いなのであるが、その観測パターンは大きく三つに分けられる。『短周期観測店』は、それこそ日を置かず訪ね歩く近場のお店で、荻窪「ささま書店」高円寺「古書サンカクヤマ」吉祥寺「よみた屋」阿佐ヶ谷「古書コンコ堂」&「千章堂書店」などが挙げられる。続いて月に何度か訪れる『中周期観測店』は、下北沢「ほん吉」武蔵小山「九曜書房」神保町「日本書房」武蔵境「浩仁堂」経堂「大河堂書店」仙川「文紀堂書店」高円寺「アニマル洋子」早稲田「古書現世」中村橋「クマゴロウ」東村山「なごやか文庫」川崎「朋翔堂」などが主であろうか。

普段はこの短周期と中周期を縒り合わせて、古本を買い集めていることになる。これだけの良質なお店を、取っ替え引っ替え日々訪ね歩き回れるのは、東京に住む者の、大きな古本的アドバンテージであろう。そしてさらには、一年に一度行けるか行けないかの『長周期観測店』が存在し、飯倉「クルクル」県立大学「港文堂書店」出町柳「善行堂」静岡「萬字亭」足利「秀文堂書店」松本「松信堂書店」鶴岡「阿部久書店」長岡京「ドニカ文庫」六甲「口笛文庫」などなど、長周期と言うよりは、行きたくてもなかなか行かれぬお店と言った方が正しいかもしれない…本当は短期に入れ込みたいほど毎日顔を出したいお店ばかりなのだが、いかんせん遠いのでなかなか…というのが現状である。

 そんな毎度の古本ライフを送りながらの、今年一月からの私的な流れを俯瞰してみると、まず“凶”のお神籤を引くことから始まり、落ち込みながらも吉祥寺の写真集専門古書店「book obscura」を見付けたり、早稲田に新しく開店した文学古書に強い「古書ソオダ水」に駆け付けたりした。二月には千葉県大久保の名店「キー・ラーゴ」閉店の報に接し、さらに高円寺の古着も売るお店「七星堂古書店」がもぬけの殻になっているのを目撃する。早稲田からいつの間にか「谷書房」と「文英堂書店」が消えていたのに気付いたのも、この月であった。三月は西調布に“旅する本屋”の「古書玉椿」が「folklora」として、北欧や刺繍&洋裁に特化した棚造りで帰って来た。中村橋には二百円均一の本が良質な「古書クマゴロウ」が開店し、西武池袋線の古本屋地図を新鮮に塗り替えてくれた。阿佐ヶ谷ではなかなか開かない休業日の方が多い「雨前」に、五ヶ月越しでようやく入ることが出来た。

また竹ノ塚「永瀬書店」の最終営業日を見に行くが、営業開始が夕方遅くからと変則的になっていたので、泣く泣くその最後の勇姿を見届けずに帰る羽目となった。四月は茅ヶ崎「洋行堂」の閉店セールに遠征し、悲しみながらも安過ぎる良書をドッサリと買い込む。取材で出かけた京都の出町柳では、『コミックショックチェーン』のニューウェーブ店「El camino」に立ち寄り、映画館も出来て小さな商店街が文化的盛り上がりを見せ始めているのを肌で感じ取る。池袋の老舗店「八勝堂書店」が閉店したのもこの月であった。閉店後にお店の前を通りかかると、不要になった本棚の棚板を無料で配る光景が、チクリと胸を刺した。五月は新しく出来た、追浜の町の古本屋さん「おっぱま ぼちぼち書店」と、東陽町の「古本と肴 マーブル」を探索。「マーブル」は奥に立ち飲みカウンターのある“小さな古本酒場”と言った趣である。

六月は、次々と店を閉じ続ける「ブックセンターいとう」の分倍河原店の閉店と、名前は「古本市場」だが実は独立店舗の大和店の閉店に立ち会う。雑司が谷では移転した「JUNGLE BOOKS」を訪れ、前より一層お店らしくなった空間を言祝ぐ。また、ウカウカと知らずに過ごしていた、横浜・本牧の住宅街にある、住宅の一部を店舗に改装したお店「古書けやき」にたどり着き、古本屋と言う営業形態の奥深さを改めて知る。何はともあれ東京近郊の出来事中心であるが、このように、開くお店もあれば閉まるお店もある、いつもの出来事が、この早い流れの六ヶ月間にも起こっていたのである。古本屋の世界も、停滞することなく、良い方にも悪い方にも全方位に振れ、常に色々動いているのだ。私が飽きずにこの世界に耽溺しているのも、そのおかげなのであろう。

 古本屋さんで常に蠢き這いずり回っているご褒美としては、月曜書房「ある晴れた日に/加藤周一」(100円)東都書房「白鳥座61番地/瀬川昌男」(100円)目黒書店「剃刀日記/石川桂郎」(200円献呈署名入り)などが、特に目立った、“どひゃっほう”と叫びたい収穫である。そして西荻窪「盛林堂書房」の貸し棚「古本ナイアガラ」に参加している、本棚探偵・喜国雅彦氏の「ひとたな書房」の探偵小説的吸引力は相変わらず絶大で、今年に入ってから「黒い東京地図/蘭郁二郎」「自由酒場/ジョルジュ・シメノン」「女食人族/香山滋」「人工怪奇/九鬼澹」などをすでに購入してしまっている(値段は嬉しいことに&恐ろしいことに、相場の半額〜三分の一ほどなのだ)。いったい後何冊買うことになるのだろうか…。

 恐らくは今年の後半も、ある一冊の古本旅本を岡崎武志氏と共同制作したらあっという間に過ぎ去り、来年初頭にまたここでみなさんに、極私的な古本屋と古本に関する駄文をお目にかけることになるのだろう。それまでまた楽しくいつものように、古本屋を訪ねまくり古本を買いまくり日々を過ごすつもりである。


小山力也 2008年5月からスタートした、日本全国の古本屋&古本が売っている場所の、全調査踏破を目指す無謀なブログ『古本屋ツアー・イン・ジャパン』管理人。「フォニャルフ」の屋号で古本販売に従事することも。古本屋に関する著書ばかりを出し続けており、それらの出版社や形状は違えど、全部を並べたらいつしか“日本古本屋大全集”となってしまうよう、秘かに画策している。「本の雑誌」にて『毎日でも通いたい古本屋さん』連載中。http://furuhonya-tour.seesaa.net/

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『本屋な日々 青春篇』

『本屋な日々 青春篇』

石橋毅史

 最近の書店は、本を扱うだけでなく、カフェを併設し、雑貨を扱い、トークイベントを積極的に開催する。それぞれの資金力、アイデア、キャラクターを活かして、続けられる店になるための経営努力をしている。

 そうした書店の風景を、快く思わない人もいる。本だけでは利益を確保できない、そもそもあまり売れないという書店の事情はわかるが、肝心の本がたんなるお飾りになってきている、なんのために本を売ってるんだ、まさに本末転倒、というわけだ。
 そう思うのはたいてい、本に親しんできた人であろう。書店に見せてほしいのは充実した棚である、本の奥深さを知る店主やスタッフによる気の利いた品揃えである、原点のところをしっかりやってくれ、ということだと思う。

「充実した棚」や「品揃え」だけが書店のチャームポイントだった頃、そのための「経営努力」は見えにくかった。いまは「経営努力」のほうが前面に出ている書店も増えていて、それがある種の人たちを辟易させるのかもしれない。だが、書店の風景は時代を反映する。現代の消費者が、それを望んだともいえる。ただ腹を立てるだけではもったいない。表出している「経営努力」の後ろには、客のために本と真摯に格闘している本屋がいるはずだ。どの店にも絶対に、とまではいわないが。

『本屋な日々 青春篇』にも、「経営努力」が表出している書店の風景が出てくる。僕は、未購入の本の持ち込みOKのカフェが併設された店内で、漫画も持ち込んでいいんでしょうか、とスタッフに訊ねて困惑させてしまっている。全体としては、登場するのは「本屋」を突き詰めようとしている人たちである。なぜ、この時代に本屋をやるのか。日々、店を開け、客の相手をしながら、自問自答し、闘っている人たちである。

もちろん、彼らも生き残るために工夫をしている。僕は、その工夫とあわせて、彼らが「本屋」としてどうあろうとしているのかを、書こうとしてきた。それは、僕自身が「書く者」としてどうありたいのかを問うことでもあった。

本屋な日々、というやや奇妙な響きのタイトルは、2013年から続けている連載のタイトルからとっている。青春篇、となっているが、年齢の若い本屋ばかりが登場するわけではない。今後も、いくつかの「〇〇篇」の刊行を予定している。デザイナーと編集者のアイデアで、本のデザインと造形には多くの遊びが施されている。これは具に説明するよりも、どこかで現物を触って、表紙カバーやオビを外してみたりして、確認していただきたい。



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『本屋な日々 青春篇』 石橋毅史 著
トランスビュー 価格:1,800円+税 好評発売中!
http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784798701677

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『銀幕に愛をこめて ぼくはゴジラの同期生』

『銀幕に愛をこめて ぼくはゴジラの同期生』

のむみち

 ほこりまみれの小さな古本屋でバイトしている(@最低賃金)私が、どうして映画スター・宝田明のインタビュー本を筑摩書房から出版することになったのか。

 話は2011年秋まで遡る。当時私は、2009年からハマり始めた旧作邦画熱がピークでせっせと名画座へ足を運んでいた。そして、神保町シアターで「千葉泰樹監督特集」が開催された折、たまたま『二人の息子』を観たところ、なんと主演の宝田さんが観にいらしていたのである。

 さらに別の日にも観に行ったところ、またもや宝田さんのお姿が。そして、映画が終わり劇場の外に出ると、目の前にその宝田さんが歩いているではないか!ここで声を掛けなかったら一生後悔する、そう思った私は宝田さんの背中に向かって走り出していた。

 一方、本書の担当編集者・青木真次氏は、元々特撮少年で、地元の映画館のスクリーンで宝田さん主演特撮作品のリバイバル上映を観て大きくなった。同社で実相寺昭雄や岡本喜八などたくさんの映画本を手がけてきたそんな青木氏の夢は、いつの日にか小さい頃からのヒーロー・宝田明の本を作ることだった。

 その後筆者が発刊した月刊無料名画座情報紙「名画座かんぺ」が氏の目にも触れることとなったり、縁あって両者とも内藤誠監督の『酒中日記』に「出演」していたり、そもそも氏が筆者の職場の古書往来座のお客様だったり、となんとなくの接点はあったのだが、我々を決定的に繋げてくれたのが、当メルマガでもおなじみ、古本ライターの岡崎武志さんである。氏は岡崎さんの同社担当編集者でもあるのだ。
 「のむみちが宝田明と仲えェらしいで」
 こうして本書は生まれた。

 本書は、俳優・宝田明の幼少期(満洲からの壮絶な引揚げ体験……)からその後の60年にわたる俳優人生をまとめたもので、基本的には宝田さんのひとり語り形式で、適宜筆者の「地の文」が合間に入る形をとっている。地の文を書くため大量の資料の海に身を沈めるのは、大変ながらも至福のひとときだった(特に日本映画全盛期の章)。資料といえば、舞台『北海の花道』(1973年/明治座)で森繁久彌・三國連太郎と共演した時の傑作失敗談があるのだが、まさにこの「日本の古本屋」で入手した同作のパンフレットが非常に役に立ったのでした。ありがとうございます。

 さて、宝田さんの近況だが、先日まで有楽町スバル座で公開されていた新作『明日にかける橋 1989年の思い出』でも出番は少ないながら印象的な重みのある役を演じており、さらには秋口にもうひとつ新作の撮影を控えているとのこと。解禁前なので詳細は明かせないが、小耳に挟んだ役どころによると、「伊丹十三作品における宝田明」をしのぐ「後期宝田明の代表作」になるような気がして密かに期待している。
 朝日新聞の書評で横尾忠則さんが書いてくれたように、「『宝田明物語』の夢はまだまだ終わりそうにない」のだ。

※『明日にかける橋 1989年の思い出』は、来月以降、大阪・静岡・名古屋、と回るらしいです。お近くの方々は是非お運びくださいませ~☆

takarada
『銀幕に愛をこめて ―ぼくはゴジラの同期生 』
宝田 明 著 のむみち 編集
筑摩書房 定価:本体2,000円+税  好評発売中!
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480815439/

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『これからの本屋読本』

『これからの本屋読本』

内沼晋太郎

 「いつか、本屋をやりたいんです」という人が、やって来る。なぜかといえば、本屋をやるための情報があまりに少なく断片的で、どこにも網羅されていないからだ。だから門戸を開いているぼくのところに、さまざまな人がやってくる。それぞれが「こんな本屋がやりたい」という話をして、それに対してなるべく前向きに「次までにこの部分を考えてみませんか」とアドバイスをする。「これからの本屋講座」と題して、そのような活動をこの4年続けてきた。そこで積み重ねた内容を土台にしながら、並行してたくさんの取材を行い、3年間をかけて執筆したのが本書だ。

本屋についての本は、もちろん過去にもたくさん出ている。本書でもいくつも引用させていただいたし、きっとこれからも名著が出続けるだろう。けれどそれらの多くはあくまで体験記で、これから実際にはじめようという人にとっては、ケーススタディにはなるが、地図や教科書にはならない。おこがましくも本書『これからの本屋読本』は、後者を目指した。もちろん、実際に本屋をやろうとまで考えていなくとも、本や本屋が好きな人であればきっと知りたかったはずのことを、包み隠さず書いたつもりだ。

本書は前半・別冊・後半の3つのパートからなっている。前半は基礎編として、本と本屋の現状と、その魅力について、それぞれの視点からあらためて考察した。別冊は「本の仕入れ方大全」と題して、新品の本と古本それぞれ、規模に応じた仕入ルートについて、できる限り網羅した(いま古書店を経営されていて、新品の本を取り扱うことを検討されている方にも、きっと参考にしていただけるはずだ)。そして後半は実践編として、本屋という小売業の基礎と、これから小さな本屋を続けていくための4つの考え方を提示し、それぞれに1章ずつを割き、最終章で自分のケースを紹介した。

密室での作業を終えたいまは、会いたい人たちのことが思い浮かぶ。まずは、日本全国で小さな本屋を営んでいる人や、これから開こうとしている人たち。講座はしばらく休むことにして、いますでに、トークイベントで全国各地をまわりはじめている。前著『本の逆襲』(朝日出版社)のときには1年半ほどかけて28ヶ所に訪れ、たくさんの出会いが次の活動につながった。今回はどんなことが起こるか、楽しみにしている。次に、本屋以外の小売や飲食業などで、インディペンデントな店舗を営んでいる人たち。本書を書きながら、他の分野からもっと学びたいという気持ちを強くしたので、これから積極的に会いにいきたいと考えている。そして最後に、世界中で小さな本屋を営んでいる人たち。昨年、韓国ソウルの本屋ブームを取材した『本の未来を探す旅 ソウル』(共著・朝日出版社)という本を書いたのだが、続編となる台北編を、秋ごろの刊行に向けてまさにいま、準備しているところだ。いまは特にアジアの書店に注目していて本書でもいくつか触れたが、まだ書き終えてもいないのに、次はどの国にするかを考えている。


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『これからの本屋読本』内沼晋太郎 著
NHK出版 定価:1,728円 好評発売中!
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000817412018.html

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2018年7月10日 第254号

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 。*..*.:☆.:*・日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
 古書市&古本まつり 第65号
      。.☆.:* 通巻254・7月10日号 *:.☆. 。
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メールマガジンは、毎月2回(10日号と25日号)配信しています。

初旬に(10日前後)全国で開催されている古本展示即売会など、
イベント情報をお送りします。お近くで開催される際は、ぜひ
お出掛け下さい。
なお、1月から「シリーズ古書の世界」を連載しております。



━━━━━━━━━【シリーズ古書の世界 第7回】━━━━━━━



江戸から伝わる古書用語 4 江戸時代の本屋の日記から

                 橋口 侯之介(誠心堂書店)

寛永期から続く伝統ある京都の本屋・風月庄左衛門(ふうげつしよ
うざえもん)が書いた明和9年9月(1772)から1年3ヶ月分の日記
が残っている。弥吉光永編『未刊史料による日本出版文化1』
(昭和63年、ゆまに書房)で見ることができる。
基本的には業務日誌のようなものだが、中を読んでいくと、仕事の
様子はもちろん、同業者とのつきあい、長男の出産を始め家庭内の
ことなどが細かく書かれている。

続きはこちら
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誠心堂書店
http://seishindo.jimbou.net/catalog/index.php



━━━━━━━━【北九州古書組合からのお知らせ】━━━━━━

 快挙 松本清張の新資料発見!!  「風と稲」

北九州古書組合組合加盟店が、松本清張の新資料を発見し、各種
新聞(西日本新聞・読売・共同通信)に取り上げられました。
松本清張の12歳当時の「詩」が地元小倉の同人誌に掲載されていた
のが見つかったのです。
今まで、清張氏は文学青年では無かった、と自伝や対談で述べてお
られたのですが、これが覆される事になる貴重な資料と考えます。

北九州古書組合ホームページ
http://seesaawiki.jp/kosyokitakyu/

━━━━━【7月10日~8月15日までの全国即売展情報】━━━━━

https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init



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東京愛書会

期間:2018/07/13~2018/07/14
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
TEL:03-5280-2288(会期中のみ会場直通)
URL:http://aisyokai.blog.fc2.com/

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第173回 神戸古書即売会(兵庫県)

期間:2018/07/13~2018/07/15
場所:兵庫県古書会館 一階・二階
神戸市中央区北長狭通6-4-5
URL:http://www.hyogo-kosho.net/index.html

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大均一祭

期間:2018/07/14~2018/07/16
場所:西武古書会館 杉並区高円寺北2-19-9
TEL:03-3339-5255(会期中のみ)

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有隣堂センター南・港北古書フェア(神奈川県)

期間:2018/07/15~2018/07/24
場所:最寄駅:横浜市営地下鉄
センター南駅(市営地下鉄センター南駅の改札を出て直進、
右前方。※駅構内)
URL : http://kosho.saloon.jp/spot_sale/index.htm

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♭立川フロム古書市ご案内♭

期間:2018/07/20~2018/08/05
場所:立川駅北口徒歩5分フロム中武(ビッグカメラ隣)
3階バッシュルーム(北階段際)
URL : http://mineruba.webcrow.jp/saiji.htm

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趣味の古書展

期間:2018/07/20~2018/07/21
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
TEL:03-5280-2288(会期中のみ会場直通)

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倉庫会 (愛知県)

期間:2018/07/20~2018/07/22
場所:名古屋古書会館 名古屋市中区千代田5-1-12
URL : https://ameblo.jp/nagoyakosyo/

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浦和宿古本いち(埼玉県)

期間:2018/07/26~2018/07/29
場所:JR浦和駅西口徒歩5分 マツモトキヨシ前

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和洋会古書展

期間:2018/07/27~2018/07/28
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
TEL:03-5280-2288(会期中のみ会場直通)

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五反田遊古会

期間:2018/07/27~2018/07/28
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4 
JR山手線、東急池上線、都営浅草線五反田駅より徒歩5分
TEL:03-3441-3975(会期中のみ)

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中央線古書展

期間:2018/07/28~2018/07/29
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9
TEL:03-3339-5255(会期中のみ)

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我楽多市(がらくたいち)即売展

期間:2018/08/03~2018/08/04
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
TEL:03-5280-2288(会期中のみ会場直通)

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杉並書友会

期間:2018/08/04~2018/08/05
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9
TEL:03-3339-5255(会期中のみ)

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8月反町古書会館展(神奈川県)

期間:2018/08/04~2018/08/05
場所:神奈川古書会館1階特設会場
URL : http://kosho.saloon.jp/spot_sale/index.htm

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第27回 東急東横店 渋谷大古本市

期間:2018/08/07~2018/08/14
場所:渋谷駅 東急東横店 西館8階 催物場

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2018 阪神夏の古書ノ市(大阪府)

期間:2018/08/08~2018/08/14
場所:阪神梅田本店 8階催事場
大阪市北区梅田1-13-13

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城北古書展

期間:2018/08/10~2018/08/11
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
TEL:03-5280-2288(会期中のみ会場直通)

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第31回 下鴨納涼古本まつり(京都府)

期間:2018/08/11~2018/08/16
場所:下鴨神社糺の森 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
URL : http://koshoken.seesaa.net/

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日本の古本屋メールマガジンその254 2018.7.10

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:小野祥之

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江戸から伝わる古書用語 4 江戸時代の本屋の日記から    (シリーズ古書の世界第7回)

江戸から伝わる古書用語 4 江戸時代の本屋の日記から

橋口 侯之介(誠心堂書店)

寛永期から続く伝統ある京都の本屋・風月庄左衛門(ふうげつしようざえもん)が書いた明和9年9月(1772)から1年3ヶ月分の日記が残っている。弥吉光永編『未刊史料による日本出版文化1』(昭和63年、ゆまに書房)で見ることができる。

基本的には業務日誌のようなものだが、中を読んでいくと、仕事の様子はもちろん、同業者とのつきあい、長男の出産を始め家庭内のことなどが細かく書かれている。業務もプライベートも飾ることなく書かれた二十代後半と思われる若い店主の個人的な日記である。他人に見せる目的の記録ではないので、使用されている言葉は当時の業界用語そのままであり、わかりにくい文である。しかし、現代の古本屋なら読み解くことができる。注意深く解読していくと本屋が日常どのように過ごしていたかがわかってきて興味深いのだ。

名門の書林なので出版物も多い。しかし、日記から見えてくるのは、現代の出版社のように、間断なく新本を出し続ける仕事ぶりとは違う。出版活動は数多くの業務の中のひとつに過ぎないのだ。店ではさまざまな本に関する仕事をこなすのだが、それを見ると、本業はむしろ古本屋の仕事で、それに加えて時々出版もするという感じである。

というのは、この日記の書かれた時期の最大の売り上げは諸大名への書物の大量納入だった。この頃、各藩では藩校の開始に向けて蔵書の収集をはじめていた。いわば図書館の充実である。風月の店でもそれに向けて在庫を増やす努力をして、売り込んでいる。

前回述べたように本の市場が充実してきており、仕入れにはそれを利用することが多い。とくに唐本の市から多く買っている。次が一般顧客からの買い入れで、日記にしばしば記録されている。中には大坂に珍しい本が出るというので、紹介者に添状をもらって仕入れに行っているなど、大口の買物もしばしばあった。

この店では、新本、古本、唐本がそれぞれ区分けされて保管されていて、店内はもとより、いくつかの蔵、別宅などに分散されていた。その置かれた場所ごとの商品在庫調査や、帳面の整理をこまめに実施している。それらは番頭を長とした店員たちのルーチンワークであり、合(あわせ)といっている。古本に符牒を入れのもこのときだ。どこに会計報告するわけでなし、まして税の申告の必要もなかった当時でも、こうして律儀に帳面と在庫のつき合わせをしていたのだ。

むしろ目的は、在庫目録の作成のためだ。藩校への納本はこの目録を先方に送り、そこから注文を取る方法だったことが日記でよくわかる。先方から欲しい本のリストが届き、ただちに納めると、日をおかずして入金してくる。この店の一番の稼ぎだった。古書目録というのは江戸時代からの有効な売り方だったのだ。



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『和本への招待 日本人と書物の歴史』 著者 橋口 侯之介
角川選書 (角川学芸出版・角川グループ)
定価 1,728円(本体1,600円+税)好評発売中!
https://www.kadokawa.co.jp/product/201001000449/

誠心堂書店
http://seishindo.jimbou.net/catalog/index.php
 

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2018年6月25日 第253号

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☆INDEX☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1.『カバー、おかけしますか?』       中西晴代
2.『脇役本 増補文庫版』          濱田 研吾
3. 「大正モダーンズ ~大正イマジュリィと東京モダンデザイン~」
           日比谷図書文化館 副館長 岩渕 博

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

━━━━━━━━━━━【自著を語る(208)】━━━━━━━━━

「カバー、おかけしますか?2」本屋さんのブックカバー集

                      中西晴代


 書店のレジで「カバー、おかけしますか?」と聞かれる、それを
248枚載せた写真集です。
 「書皮(しょひ)」という言葉があります。中国人に訊くと、カ
レンダーなどの紙を折って、自分で本に掛けるカバーのこと、と言
います。日本では広辞苑に「本の表紙」と載っていますが、日常的
に使われている言葉ではありません。自分で紙を折らなくても、書
店で買った本にカバーを掛けてくれるからでしょうか。教科書など
大切に思う本に、丁寧に紙を折ってカバーを掛けた思い出があるの
は、今や古い世代かもしれません。

続きはこちら
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『カバー、おかけしますか?』中西晴代 編
出版ニュース社 定価:3024円  好評発売中!
http://www.snews.net/book/978-4-7852-0164-7.html


━━━━━━━━━━━【自著を語る(209)】━━━━━━━━━


『脇役本 増補文庫版』

                      濱田研吾



 今年4月、ちくま文庫から『脇役本 増補文庫版』を上梓した。
『脇役本 ふるほんに読むバイプレーヤーたち』(右文書院、2005
年)より120ページほど増補し、文庫化した。
 脇役本。ひとことで書けば「俳優本」である。筆者独自の定義は
3つ。日本人であること。故人であること。好きな俳優もしくは関
心のある俳優であること。自伝、エッセイ、写真集、闘病記、絵本、
詩集、句集、評論、小説、実用書、雑誌、家族(遺族)が書いたも
の、ファンがこしらえた研究書、法要の席でくばられる「まんじゅ
う本」、ジャンルは問わず。

続きはこちら
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『脇役本 増補文庫版』 濱田 研吾 著
筑摩書房 定価:本体1,200円+税 好評発売中!
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480434944/


━━━━━━━━━━━【学芸員登場シリーズ】━━━━━━━━


日比谷図書文化館特別展
  「大正モダーンズ 大正イマジュリィと東京モダンデザイン」

             日比谷図書文化館 副館長 岩渕 博

日比谷図書文化館の13回目の特別展です。これまでも出版の街、千
代田区にふさわしい企画を、と進めてまいりましたが、今回は大衆
文化が花開いた大正~昭和初期にかけての出版文化を中心としたグ
ラフィックデザインの精華を紹介します。
本展の趣旨等につきましては添付いたしましたURLからご覧ください。
ここでは全体の構成と主な展示物をご紹介します。皆さまのご来館
をお待ちしています。


続きはこちら
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「大正モダーンズ ~大正イマジュリィと東京モダンデザイン~」
会 場:千代田区立日比谷図書文化館 1階特別展示室
会 期:2018年6月8日(金)~2018年8月7日(火)
休館日 6月18日(月)、7月16日(月)
観覧時間:平日 午前10時~午後8時、土曜日 午前10時~午後7時、
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/museum/exhibition/taisho-modern.html


━━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━

古本屋ツアー・イン・ジャパンの2018年上半期活動報告(仮題)
古本屋ツーリスト 小山力也
http://furuhonya-tour.seesaa.net/


『銀幕に愛をこめて ―ぼくはゴジラの同期生 』
宝田 明 著 のむみち 編集
筑摩書房 定価:本体2,000円+税  好評発売中!
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480815439/


『本屋な日々 青春篇』 石橋毅史 著
トランスビュー 価格:1,800円+税 好評発売中!
http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784798701677


『これからの本屋読本』内沼晋太郎 著
NHK出版 定価:1,728円 好評発売中!
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000817412018.html

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━


6月~7月の即売展情報

https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


見逃したメールマガジンはここからチェック!
 【バックナンバーコーナー】

https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_category.php?catid=22

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 次回は2018年7月中旬頃発行です。お楽しみに!
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*☆ 本を売るときは、全古書連加盟の全国の古書店に ☆*
全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,200店加盟)の略称です

https://www.kosho.or.jp/buyer/list.php?mode=from_banner


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日本の古本屋メールマガジンその253 2018.6.25



【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:小野祥之
編集長:藤原栄志郎


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2018年6月10日 第252号

■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■
 。*..*.:☆.:*・日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
 古書市&古本まつり 第64号
      。.☆.:* 通巻252・6月11日号 *:.☆. 。
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メールマガジンは、毎月2回(10日号と25日号)配信しています。

初旬に(10日前後)全国で開催されている古本展示即売会など、
イベント情報をお送りします。お近くで開催される際は、ぜひ
お出掛け下さい。
なお、1月から「シリーズ古書の世界」を連載しております。

━━━━━━━━━【シリーズ古書の世界 第6回】━━━━━━━

江戸から伝わる古書用語 3 江戸時代の市場

                 橋口 侯之介(誠心堂書店)

江戸時代にも古書の市場があったことを述べた。河内屋和助こと三
木佐助の懐古談『玉淵叢話』によれば、「糶市(せりいち)と申す
ものでござりました。……伊丹屋善兵衛で市の定日が二、七の日、
外に内々の市屋、柏原屋儀兵衛のが四、九の日、播磨屋太助のが三、
八の日でありまして此等の糶市が私共若年者には誠によい参考にな
りましたのでござります。

続きはこちら
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誠心堂書店
http://seishindo.jimbou.net/catalog/index.php


━━━━━【6月11日~7月15日までの全国即売展情報】━━━━━


https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init


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柏モディ古本市(千葉県)

期間:2018/06/06~2018/07/01
場所:モディ柏店 3F 千葉県柏市柏1-2-26 


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EBeanS 大レコードCD市&古本まつり(宮城県)

期間:2018/06/08~2018/07/08
場所:E BeanS(イービーンズ)9F 仙台市青葉区中央4丁目1の1
URL:http://e-bf.jp/e_beans/record_20180608/index.html


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第13回 つちうら古書倶楽部の古本まつり(茨城県)

期間:2018/06/09~2018/06/17
場所:つちうら古書倶楽部 茨城県土浦市大和町2-1 パティオビル1F


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書窓展(マド展)

期間:2018/06/15~2018/06/16
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22


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夏越の古書市・前まつり(京都府)

期間:2018/06/15~2018/06/17
場所:京都文化博物館内「ろうじ店舗」 
京都府京都市中京区 高倉通三条上ル東片町623ー1
URL:http://koshoken.seesaa.net/


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第42回 鬼子母神通りみちくさ市

期間:2018/06/17
場所:雑司が谷・鬼子母神通り
URL:https://kmstreet.exblog.jp/


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第84回シンフォニー古本まつり(岡山県)

期間:2018/06/20~2018/06/25
場所:岡山シンフォニービル1F 自由空間ガレリア


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ベイシア IS 伊勢崎店 第22回 大古本市(群馬県)

期間:2018/06/21~2018/06/30
場所:ベイシアIS伊勢崎店 4階イズホール 
   群馬県伊勢崎市中央町19-1


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新興古書大即売展

期間:2018/06/22~2018/06/23
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22


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五反田古書展

期間:2018/06/22~2018/06/23
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4


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夏越の古書市・後まつり(京都府)

期間:2018/06/22~2018/06/24
場所:京都文化博物館内「ろうじ店舗」 
   京都府京都市中京区 高倉通三条上ル東片町623ー1
URL:http://koshoken.seesaa.net/


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好書会

期間:2018/06/23~2018/06/24
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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第32回 新宿西口古本まつり

期間:2018/06/25~2018/06/30
場所:東京都交通広場 新宿駅西口地下各線改札口徒歩30秒 
   (京王百貨店の横地下1階です)


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浦和宿古本いち (埼玉県)

期間:2018/06/28~2018/07/01
場所:JR浦和駅西口徒歩5分 マツモトキヨシ前


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オールデイズクラブ古書即売会(名古屋)

期間:2018/06/29~2018/07/01
場所:名古屋古書会館 名古屋市中区千代田5-1-12

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ぐろりや会

期間:2018/06/29~2018/06/30
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
URL:http://www.gloriakai.jp/


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古書愛好会

期間:2018/06/30~2018/07/01
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9


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西部展

期間:2018/07/06~2018/07/08
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9


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東京愛書会

期間:2018/07/13~2018/07/14
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
URL:http://aisyokai.blog.fc2.com/


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第173回 神戸古書即売会(兵庫県)

期間:2018/07/13~2018/07/15
場所:兵庫県古書会館 一階・二階 神戸市中央区北長狭通6-4-5


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次回メールマガジンは6月下旬に発行です。

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日本の古本屋メールマガジンその252 2018.6.11

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:小野祥之


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hibiya

日比谷図書文化館特別展 「大正モダーンズ 大正イマジュリィと東京モダンデザイン」

日比谷図書文化館特別展 「大正モダーンズ 大正イマジュリィと東京モダンデザイン」

日比谷図書文化館 副館長 岩渕 博


日比谷図書文化館の13回目の特別展です。これまでも出版の街、千代田区にふさわしい企画を、と進めてまいりましたが、今回は大衆文化が花開いた大正~昭和初期にかけての出版文化を中心としたグラフィックデザインの精華を紹介します。
本展の趣旨等につきましては添付いたしましたURLからご覧ください。ここでは全体の構成と主な展示物をご紹介します。皆さまのご来館をお待ちしています。

会場の構成 [全6章]
第1章「大正のデザイン 杉浦非水と大正の商業図案」
グラフィックデザイナーの先駆けと呼ばれる杉浦非水のデザインと、当時の商業図案を紹介。非水の図案や装丁、またパンフレット『三越』など三越のデザイナーとしての仕事、さらにたばこのパッケージデザインを紹介。また、『商店圖案撰集』第1輯は当時としてはめずらしい多色刷で、鮮やかな色が特徴。30点を展示します。

第2章「東京大正パブリケーション 美術家たちの挑戦」
出版文化が興隆した大正時代に若い美術家たちはブックデザインを実験の場とし、様々な表現に挑戦しました。藤島武二による与謝野晶子の歌集などの装丁、杉浦非水、橋口五葉、岸田劉生、津田清楓、古賀春江、竹久夢二などの前衛的なブックデザインを紹介します。

第3章「子供ワールドと華と女性 カワイイの原点」
エレン・ケイの『児童の世紀』の流行もあり、大正時代には子供を尊重すべきであるという風潮が生まれ、子供を育てる女性の世界もまた広がっていきました。子供向けの絵本、雑誌、文庫などが多く出版され、竹久夢二や蕗谷虹児らが少女をモチーフとしたデザインを数多く手がけました。『少女の友』をはじめとした雑誌表紙や、杉浦非水と巌谷小波コンビの『子宝』、さらに乙女向けの絵はがきや絵封筒などを紹介。

第4章「新時代のジャポニスム 小村雪岱と浮世絵イマジュリィの世界」
一度は打ち捨てられた浮世絵が江戸時代を知らない若い芸術家たちによって、明治末から大正にかけて再注目されました。小村雪岱、鏑木清方や橋口五葉などの挿画、口絵など大正時代の浮世絵スターを紹介します。

第5章「ポップ・カルチャーの洗練 映画、演劇、舞踏のパンフレットデザイン」
第一世界大戦後の好景気などで中間層の人々まで文化的な楽しみを享受するようになり、演劇、映画、クラシック音楽、レビューなどが盛んになり、その宣伝用の斬新なパンフレットやポスターなどが生み出されました。1923年開館の道頓堀松竹座の『松竹座ニュース』や公演パンフレット、平井房人等の『宝塚少女歌劇脚本集』、竹久夢二の「セノオ楽譜」や斎藤佳三の「日本ビクター楽譜」、橘小夢による水の江瀧子ら少女歌劇スタアのイラスト画、カジノフオーリーレヴューのプログラムなどを紹介します。

第6章「銀座・東京モダニズム 大正のファッション&ライフスタイル」
震災後の新しい街並みと連動して、東京のファッションが変わり、モボ、モガが登場し、デザインにもその様子が描かれます。竹久夢二、亀井実、多々谷信乃らの木版画が表紙に貼られた『婦人グラフ』や、当時の化粧品の広告、資生堂をはじめとしたマッチラベルのコレクション、高畠華宵が表紙を飾った『少女畫報』『少女の國』に加え、斎藤佳三の提案した「リズム模様」を施した「リズム浴衣」の生地見本や、当時の流行色の色見本や資料なども紹介します。
皆さまの参観をお待ちしています。



hibiya
「大正モダーンズ ~大正イマジュリィと東京モダンデザイン~」
会 場:千代田区立日比谷図書文化館 1階特別展示室
会 期:2018年6月8日(金)~2018年8月7日(火)
休館日 6月18日(月)、7月16日(月)
観覧時間:平日 午前10時~午後8時、土曜日 午前10時~午後7時、
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/museum/exhibition/taisho-modern.html

Copyright (c) 2018 東京都古書籍商業協同組合

cover

「カバー、おかけしますか?2」本屋さんのブックカバー集

「カバー、おかけしますか?2」本屋さんのブックカバー集

中西晴代

 書店のレジで「カバー、おかけしますか?」と聞かれる、それを248枚載せた写真集です。

「書皮(しょひ)」という言葉があります。中国人に訊くと、カレンダーなどの紙を折って、自分で本に掛けるカバーのこと、と言います。日本では広辞苑に「書物の表紙」と載っていますが、日常的に使われている言葉ではありません。自分で紙を折らなくても、書店で買った本にカバーを掛けてくれるからでしょうか。教科書など大切に思う本に、丁寧に紙を折ってカバーを掛けた思い出があるのは、今や古い世代かもしれません。いつ、どこの書店で始めたことか、確かなことは分かりませんが、新刊書店だけでなく、以前は本を包んでいた古書店にも、オリジナルデザインのカバーを用意している店があります。

家の近くの書店で、12月に本を買ったら、トナカイの絵が描かれた真っ赤なカバーが掛けられました。もう1枚欲しくて、もう1冊本を買った、40年近く前のそれが、私の書店カバー蒐めの原点です。

私と同じように、<書店のカバー>が気になっている人達が集まって、書店で掛けてくれるカバーを「書皮」と呼んで、1983年に「書皮友好協会」ができました。初めての顔合わせの時に、たくさんある書皮の絵柄に魅せられて、「素晴らしい書皮の書店を讃えよう」と、人気投票をしました。それから30年、全国大会と称して毎年1回集まって、十人以上でぞろぞろと書店巡りをして、夜の宴会で持ち寄った書皮で投票をして、「書皮大賞・地方賞・特別賞」を決めました。

2005年に、1回~20回の「書皮大賞」と、絵柄でジャンル分けした約200枚を紹介した本「カバー、おかけしますか?」(出版ニュース社刊)を出しました。その後、書皮大賞を選ぶ全国大会は30回まで続いて、そのすべての投票に参加をした私と、30余年間の会の活動の記録として、4月に2冊めを出しました。本はどこで買っても同じ値段で、同じ商品で、違うのは書店のサービスの「皮」の部分です。そこには、書店のご主人の思いが込められています。今回は日本だけでなく、1992年頃まで韓国の書店でも日常的に使われていたカバーや、1940年代にアメリカの大学内の書店で使われていたものも紹介しました。

以前は、電車の駅前には小さな書店がありました。図書館で電話帳をコピーして、書店が記載されている昭文社の地図を持って、電車に乗ったり降りたりして書店を巡ると、コレクションはどんどん増えました。最近は駅前に書店がなくなって、地元の人達に愛された老舗書店も次々に姿を消しています。とても残念なことですが、書皮が残って、書店があったという記憶は残ります。だかがカバー、されどカバー。書店のレジでいりませんと言う方も、掛けてくださいと言う方も、しばし紙を広げて、そこに描かれた絵柄を見てみませんか? 思わぬ発見があるかもしれませんよ。cover
『カバー、おかけしますか?』中西晴代 編
出版ニュース社 定価:3024円  好評発売中!
http://www.snews.net/book/978-4-7852-0164-7.html

Copyright (c) 2018 東京都古書籍商業協同組合

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