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古本屋ツアー・イン・ジャパン ビヨンド

古本屋ツアー・イン・ジャパン ビヨンド

古本屋ツーリスト 小山力也

 続編がこれほど早く出せるとはまったく思っていなかったのだが、実は先月お知らせした「古本屋ツアー・イン・首都圏沿線(本の雑誌社」の地獄のような進行とともに、さらにその地獄を深めるが如く「古本屋ツアー・イン・ジャパン それから(原書房)」の制作作業も、慌ただしく無茶に進んでいたのである。


当初この「それから」は、便宜上のプロジェクト名として「古本屋ツアー・イン・ジャパン ビヨンド」と、仮に名付けられていた。単純に『2』とか『続』とか『新』とか『またまた』とかでは味気ないだろうというところから考え始め、最終的に当時ヒットしていた北野武監督の映画『アウトレイジ・ビヨンド』に感化され、何だか少し笑えるプロジェクト「ビヨンド」となったわけである。しかし一見軽薄にも思えるこの名には、続編を出すからには確実に前巻を越えたいという強い思いが、しっかりと真面目に込められていたのである。


本の土台は当然ブログに載せた全国古本屋自主的調査記事なのだが、もはや二千軒ほど調べ回っているので、二冊目と言えどネタに困ることはまったくなく、この分ならまだ後五冊は出せるぞ!と、勇ましく思ったりする始末。しかし、同時進行していた「首都圏沿線」と同じお店を載せるわけにはいかず、その配分には若干の苦労があった。結果、「首都圏沿線」では現在的情報を最優先し(すでに前巻に掲載されていたり、ガイドとしてどうしても外せないお店は、改めて再調査&完全リライトして掲載)、「それから」では記録性の高い閉店してしまった特色あるお店を多く扱うこととなった。


また、日々のツアーの余録である『どひゃっほう本(安値で見つけた掘り出し物を手にした時に、最上級の喜びの叫び声として心の中に響く言葉が“どひゃっほう”である)』も、長年の成果を披露するが如く6ページに三十点余を展開。さらに当『「日本の古本屋」メールマガジン』に掲載した、毎年の古本屋ツアー活動報告の2010年~2014年分を掲載。これはあくまで個人の古本屋調査活動報告であるが、その息の長さ故か、そうして年代順に並べると、ここ最近の古本屋界動向の一側面を的確に切り取っているページになった気がしている。


もちろん巻末には今まで巡って来た古本屋さんの全リストを掲載…しかしここで初めて、順調に進行して来た構想と作業が立ち止まってしまう…前巻では『古本屋ツアー・イン・ナハ』という、ツアー未上陸の沖縄に赴き、那覇の古本屋さんを一日で風のように巡る単行本オリジナル企画があったのだが、新巻では果たして何をすべきか…。北海道古本屋弾丸ツアー、四国古本屋お遍路ツアー、東北太平洋沿い古本屋再訪ツアーなどが挙ったが、どれもいまいちしっくり来ない…やはりここは絶対にビヨンドしなければならないのだ…。


単行本のために記事を書くのではなく、己が真に行きたい所に行って書きたい記事を書いてみたい。そう初心に立ち返った結果、真っ先に浮かび上がって来たのは『旧江戸川乱歩邸と土蔵』という、もはや古本屋ですらないものであった。だが、あの日本探偵小説界の大巨人、子供の頃からその小説に魅入られ、いまだにその虜となっている身としては、無謀だが是が非でもツアーしてみたい場所なのである!


それにあそこには、ワンサカ古本(と新刊が古本と化したもの)があるはずなのだ! そう大胆に思いつき、100%ダメ元でオファーしてみると、何とこんな本でも奇跡的に取材OKが出てしまったのである。そんな真夏の白昼夢のような、驚きっ放し、叫びっ放しで、かつてそこに立ち入った乱歩研究者とは180度違った興味本位の物見遊山なツアーは、瞬く間に全18ページとなり、本の真ん中に目玉企画として収まることとなったのである。


そんな風にして、仮名の「ビヨンド」が取れて、ようやく発売された「それから」。いやに趣味性がスパークし、いやに探偵小説寄りになってしまった感も否めないが、これもまた、長く果てしなく続く古本屋調査人生の、道程なのであろう。


この本には、十年経っても百年経ってもこの世界に残り続けて欲しい。遠い未来に数を減らしても残っていたなら、古本屋さんの店先に並んでいて欲しい。そして未来の人に想像して欲しい、こんな珍奇で愉快なお店がたくさんあったのかと。そう言えば、近所にまだあるあのお店は、そんな名の古本屋さんではなかったかと。
                           



『古本屋ツアー・イン・ジャパン』 2008年5月からスタートした、日本全国の古本屋&古本が売っている場所の、全調査踏破を目指す無謀なブログ。「フォニャルフ」の屋号で古本販売に従事することも。ブログ記事を厳選しまとめた『古本屋ツアー・イン・ジャパン(原書房)』と、神保町についてまとめた『古本屋ツアー・イン・神保町』さらには首都圏沿線の古本屋約700軒をガイドした『古本屋ツアー・イン・首都圏沿線』(共に本の雑誌社)、さらにさらに「古本屋ツアー・イン・ジャパン それから(原書房)」が発売中。共編に『野呂邦暢古本屋写真集(盛林堂書房)』があり、とにかく派手にどこまでも古本屋にまみれて生きている。http://furuhonya-tour.seesaa.net/



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『古本屋ツアー・イン・ジャパンそれから』 小山力也 著
原書房刊 定価:2,400円+税  好評発売中!
http://www.harashobo.co.jp/new/shinkan.cgi?mode=1&isbn=05253-0

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『シリーズ本の文化史3 書籍文化とその基底』

『シリーズ本の文化史3 書籍文化とその基底』

若尾政希

 平凡社創業100周年記念出版<シリーズ本の文化史>の第3巻として、『書籍文化とその基底』が刊行されました。1、2巻の配本が5月でしたので、お待たせしてしまいました。


 自己紹介を申しますと、私は一橋大学で日本史を教えるかたわら、「書物・出版と社会変容」研究会の呼びかけ人をしております。この研究会は、日本史研究とか文学研究といった専門分野の垣根を越えて、書籍・出版に関心をもつ者が集まるいわば「寄合」です。2003年8月から月例で開催し、2015年11月に100回を迎えました。


 10年以上も続いている理由は、何よりも楽しい(苦にならない)からなのですが、最近では、書籍や蔵書を散逸させないよう守り、次世代に伝えていかねばという使命感(?)を持つようになってきました。


 本書の総論でも述べましたが、いま、研究の現場では、(かつてないがしろにしてきた)書籍・蔵書が、実は歴史を読み解く重要な史料だという理解が定着しつつあります。しかしながら、それはまだ国民の常識とはなっていません。そのため、江戸時代から続いてきた旧家の蔵書が古書展でバラバラに販売されています(一枚ずつ売られることがない古文書とは対照的です)。私たちは古書を比較的安価に購入できるので嬉しいのですが、その一方で、蔵書というまとまりがこわされてしまったことを忘れてはいけないと思います。ひとまとまりの蔵書が持っていた史料的価値はなくなってしまったのです。


 本書のキーワードは「環境」です。書籍文化を背後で下支えし、それを成り立たせてきた環境に焦点を合わせて執筆しました。内容は以下のとおりです。


 若尾政希「書籍文化とその基底」(総論)、岩坪充雄「本の文化と文字環境」、若尾政希「近世日本の読書環境・流通環境」、梅村佳代「近世における民衆の手習いと読書―子どもの「器量」形成を中心として―」、八鍬友広「往来物と書式文例集―「文書社会」のためのツール―」、佐藤宏之「実録のながれ―「越後騒動」と歴史・記憶・メディア―」、岩橋清美「歴史叙述と読書」、小池淳一「読書と民俗」、鈴木理恵「近世後期の教育環境としての漢学塾―咸宜園とその系譜塾―」、和田敦彦「近代における書物の流通環境・読書環境の変容―書物の流れとその制約―」。


 日本の近世は書籍が出版あるいは書写され、流通した時代です。なぜ人々は書籍を読み、蔵書を形成したのでしょうか。なぜ世代を越えて蔵書を守り通してきたのでしょうか。一冊の書籍に託した人々の思いを、明らかにしてきたいと考えております。皆さんも、一緒に謎解きをしてみませんか。
 
                            


bunka


『書籍文化とその基底』 若尾 政希 編
平凡社 定価:3,200円+税 好評発売中!
http://www.heibonsha.co.jp/book/b201174.html


書物・出版と社会変容コミュニティ・ホームページ
https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/16284

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弓立社の始め方としまい方

弓立社の始め方としまい方

宮下和夫

 僕は1965年に徳間書店に入り、66年に、吉本隆明の評論集『自立の思想的拠点』を編集した。24歳の時であった。それ以来、本腰を入れて編集の仕事をしたが、後年まで大きな意味を持つのは、吉本さんの講演集『情況への発言』を68年に出したことだった。それ以前も、60年の大学生時代から吉本さんの読者であり、未刊の著作の収集者だったが、講演の収集、という新しい分野が開けてきて、現在まで僕の仕事の基調となっている。
2012年に吉本さんが亡くなり、全集の内容見本が出たが、僕の知っている語られたもので収録されないものがあまりに多い。そこで、未収録講演集12巻や未収録対談集5巻、公刊されたことのない質疑応答集5巻などを出し始めている。


この『弓立社という出版思想』という本は、吉本さんの存在を抜きに語れない。出版社の始め方も、吉本さんの「試行」という雑誌の販売形態を参考にしたものだった。一人で30歳の時始めたのだが、普通、東販・日販と取引を始めるものだが、僕は鈴木書店という極小取次一社との取引・数十の書店との直接取引・直接の読者への販売、という形を選んだ。
僕が編集しか知らず、販売に無知だったこともあるが、「試行」方式というのは、僕にとって最も魅力あるものだった。「試行」は、300部の同人誌(書店と読者への直接販売を半々に考える)として出発したが、吉本さんの精力的な執筆があって、最盛期には8000部くらいまで行った。取次の存在なしにだった。これは驚異的なことだった。この方式を真似すれば、販売を知らない一人出版社も成り立つのではないかと思った。それが、弓立社の始まりである。


終わり方も、「試行」が魅力的だった。予約販売だから、読者は予約金がいろいろになる。それをいちいち勘定して支払ったら大変だから、『アフリカ的段階について』という本を書き下ろし、全読者に配ることで解消した。
僕は最後の数年間は、「吉本隆明全講演ライブ集」というCDを「吉本隆明全講演CD化計画」という別の版元にして、注文だけの取次、地方・小出版流通センターで販売した。七年間くらいかかった。その間、弓立社では殆ど本を出さなかった。最後の在庫が350部だった。市場在庫もそのくらいと見切って、友人に無償で譲った。これが弓立社の始め方としまい方である。この本で、このことが上手く伝われば望外の幸せである。

                            


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『弓立社という出版思想』宮下和夫著
論創社刊 定価:1,600円+税 好評発売中!
http://www.ronso.co.jp/

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2015年10月23日 第191号

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☆INDEX☆
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1.●神保町公式ガイド Vol.6    神田古書店連盟
2.鉄道路線から捉えた首都圏の古本屋
                 古本屋ツーリスト 小山力也
3.『本屋って何?』を著したわけ  稲葉茂勝

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━━━━━━━━━━━【神保町公式ガイド】━━━━━━━━━



●神保町公式ガイド Vol.6

                    神田古書店連盟

2015年10月16日(金)発売開始!

本年度で6年目、第6号となる「古本屋」が作る
神保町ガイドブック「神保町公式ガイド」が発売!

 今号のテーマは、〝神保町は気づきの街〟。
「古書店主とのやりとりから、多くのことを教えてもらった」と語
る又吉直樹氏が巻頭インタビューを飾ります。
タモリ倶楽部のタモリ鉄道会員としても知られるモデル・市川紗椰
氏は、神保町の〝鉄旅〟をご案内。そのほか、「かるた」「大学の
学食」「グルメ」など、今年も多彩な街情報が満載です。


続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=2463


『神保町公式ガイド Vol.6』 好評発売中!
発行:神田古書店連盟 発売:メディアパル
定価:1,200円+税
http://jimbou.info/news/furuhon_fes_index.html


━━━━━━━━━━━【自著を語る(144)】━━━━━━━━━━

鉄道路線から捉えた首都圏の古本屋

                古本屋ツーリスト 小山力也



ブログ『古本屋ツアー・イン・ジャパン』は、自主的に全国の古本
屋を調査し、文章でお店の様子を異様に詳細に報告するものである。
しかしひとつのお店に対して熱い情熱は注げても、ブログにアップ
してしまえばそこで作業はおしまいとなる。だからその調査データ
を、体系的に整え何かの役に立てようなどとは、ついぞ考えたこと
はなかった。元来の気質がめんどくさがりで、細かい作業が苦手な
ためである。



続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=2466


『古本屋ツアー・イン・ジャパン』 2008年5月からスタートした、
日本全国の古本屋&古本が売っている場所の、全調査踏破を目指す
無謀なブログ。「フォニャルフ」の屋号で古本販売に従事すること
も。ブログ記事を厳選しまとめた『古本屋ツアー・イン・ジャパン
全国古書店めぐり 珍奇で愉快な一五〇のお店(原書房)』と、神
保町についてまとめた『古本屋ツアー・イン・神保町(本の雑誌社)』
が発売中。共編著に『野呂邦暢古本屋写真集(盛林堂書房)』があり、
とにかく古本屋にまみれてい生きている。

http://furuhonya-tour.seesaa.net/


『古本屋ツアー・イン・首都圏沿線』 小山力也 著
本の雑誌社刊 定価:2,200円+税  好評発売中!
http://www.webdoku.jp/kanko/page/9784860112776.html


━━━━━━━━━━━【自著を語る(145)】━━━━━━━━━

『本屋って何?』を著したわけ

                   編集者 稲葉茂勝



 本屋さん好きは非常に多いようです。でも、そういう人たちにと
っても、次のようなことは、意外と知られていないのではないでし
ょうか。
・2008年1月にイギリスの『ガーディアン』紙に「世界の本屋さん
トップ10」として京都の恵文社一乗寺店が紹介されたこと。
・明治時代創業の本屋さんのうち、最古が明治2年の丸善で、次が
5年の鳥取県米子市の今井書店。同店では、ドイツにある書店員の
ための学校をモデルにして「本の学校今井ブックセンター」を設立し、
現在も書店員対象の研修などをおこなっていること。

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=2460

『本屋って何?』
秋田 喜代美 監修 稲葉 茂勝著 ミネルヴァ書房刊
定価:1,800円+税 好評発売中
https://www.minervashobo.co.jp/book/b202073.html


━━━━━━━━【第56回東京名物神田古本まつり】━━━━━━



 ○青空掘り出し市
 【神田神保町古書店街】
  2015年10月23日(金)~11月1日(日)
  10:00~19:00 (最終日18:00終了 雨天中止)

 ○神田古本まつり特選古書即売展
  2015年10月23日(金)~25日(日)
  東京古書会館 地下1階で開催されます。
  10:00~18:00 最終日17:00終了

 他にもイベント盛りだくさん!
 くわしくはホームページをご覧ください。
  http://jimbou.info/news/furuhon_fes_index.html



━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

『弓立社という出版思想』宮下和夫著
論創社刊 定価:1,600円+税 11月上旬発売予定
http://www.ronso.co.jp/

『古本屋ツアー・イン・ジャパンそれから』全国古書店めぐり
小山 力也 著 原書房刊 定価:2,400円+税 好評発売中!
http://www.harashobo.co.jp/


『書籍文化とその基底』 若尾 政希 編
平凡社 定価:3,200円+税 好評発売中!
http://www.heibonsha.co.jp/book/b201174.html

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━


10月~11月の即売展情報

https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init


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 次回は2015年11月中旬頃発行です。お楽しみに!
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*☆ 本を売るときは、全古書連加盟の全国の古書店に ☆*
全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,200店加盟)の略称です

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日本の古本屋メールマガジンその191 2015.10.23

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:殿木祐介
編集長:藤原栄志郎

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2015年10月10日 第190号

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 。*..*.:☆.:*・日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
   古書市&古本まつり 第35号
     。.☆.:* 通巻190・10月9日号 *:.☆. 。
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メールマガジンは、毎月2回の配信になりました!

初旬に(10日前後)全国で開催されている古本展示即売会など、
イベント情報をお送りします。お近くで開催される際は、ぜひ
お出掛けください。
次回メールマガジンは10月下旬に発行です。

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━━━━━【10月10日~11月15日までの全国即売展情報】━━━━━

⇒ https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

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伊勢原とうきゅう即売展(神奈川県)

期間:2015/09/22~2015/11/02
場所:伊勢原とうきゅう3F催事場
   伊勢原市桜台1-3-3

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有隣堂イセザキ本店古書ワゴンセール(神奈川県)

期間:2015/09/26~2015/10/11
場所:有隣堂イセザキ本店

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復活!第39回ヨコハマ古書まつり(神奈川県)

期間:2015/10/08~2015/10/11
場所:有隣堂・伊勢佐木町本店 
   有隣堂本店別館2階催事場(旧・文具館)

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第18回天神さんの古本まつり(大阪府)

期間:2015/10/09~2015/10/13
場所:大阪天満宮境内
   大阪市北区天神橋2丁目1番8号

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第13回 八王子古本まつり

期間:2015/10/09~2015/10/13
場所:八王子駅北口 ユーロード
URL:http://blog.hachiojiusedbookfestival.com/

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第15回 四天王寺秋の大古本祭り(大阪府)

期間:2015/10/09~2015/10/14
場所:四天王寺 境内
   大阪市天王寺区四天王寺1丁目11番18号

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杉並書友会

期間:2015/10/10~2015/10/11
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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ぐろりや会

期間:2015/10/16~2015/10/17
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
URL:http://www.gloriakai.jp/

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五反田アートブックバザール

期間:2015/10/16~2015/10/17
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4
URL:http://artbooks.exblog.jp/

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倉庫会(名古屋)

期間:2015/10/16~2015/10/18
場所:名古屋古書会館 名古屋市中区千代田5-1-12

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はいさい!古本市(沖縄県)

期間:2015/10/17~2015/10/18
場所:ゆいレール牧志駅駅前広場(カーゴス正面) 
   沖縄県那覇市安里2-1-1

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新宿古書展

期間:2015/10/18~2015/10/19
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
   ※初日は11時開場です

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カジル横川古本市(広島県)

期間:2015/10/19~2015/10/25
場所:フレスタモールカジル横川 
   広島市西区横川町3-2-36 JR横川駅隣接

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JR六甲道の駅即売会(兵庫県)

期間:2015/10/20~2015/10/23
   JR六甲道駅構内 プリコ六甲道前

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パルコブックセンター吉祥寺 アートブックバザール

期間:2015/10/20~2015/11/15
場所:パルコブックセンター吉祥寺店 B2F
   武蔵野市吉祥寺本町1-5-1

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第22回 池袋西口公園古本まつり

期間:2015/10/21~2015/10/29
場所:東京芸術劇場前 池袋西口公園

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秋の古本掘り出し市(岡山県)

期間:2015/10/21~2015/10/26
場所:岡山シンフォニービル1F 自由空間ガレリア
岡山市表町1丁目5-1

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浦和宿古本いち(埼玉県)

期間:2015/10/22~2015/10/25
場所:JR浦和駅西口 徒歩5分 マツモトキヨシ前

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本の散歩展

期間:2015/10/23~2015/10/24
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4 

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特選古書即売会

期間:2015/10/23~2015/10/25
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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第56回 東京名物 神田古本まつり(青空掘り出し市)

期間:2015/10/23~2015/11/01
場所:神田神保町古書店街 靖国通り沿い・神保町交差点他
URL:http://jimbou.info/

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好書会

期間:2015/10/24~2015/10/25
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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浅草エキミセ古本市

期間:2015/10/28~2015/11/03
場所:浅草駅ビル「エキミセ」自動ドア前・東武トップツアーズ前

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洋書まつり

期間:2015/10/30~2015/10/31
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
URL:http://blog.livedoor.jp/yoshomatsuri/

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第39回 秋の古本まつり「-古本供養と青空古本市-」(京都府)

期間:2015/10/30~2015/11/03
場所:百萬遍知恩寺 境内 
   京都市左京区田中門前町103
URL:http://koshoken.seesaa.net/

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第7回古本まつり(高知県)

期間:2015/10/31~2015/11/01
場所:高知県立県民文化ホール・第11多目的室 
   高知市本町4丁目3-30

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新橋古本まつり

期間:2015/11/02~2015/11/07
場所:新橋駅 SL広場

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東京愛書会

期間:2015/11/06~2015/11/07
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
URL:http://aisyokai.blog.fc2.com/

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第165回神戸古書即売会(兵庫県)

期間:2015/11/06~2015/11/08
場所:兵庫県古書会館 一階・二階
   神戸市中央区北長狭通6-4-5

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オールデイズクラブ(愛知県)

期間:2015/11/06~2015/11/08
場所:名古屋古書会館 名古屋市中区千代田5-1-12

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古書愛好会

期間:2015/11/07~2015/11/08
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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JR六甲道の駅即売会(兵庫県)

期間:2015/11/10~2015/11/15
場所:JR六甲道駅構内 プリコ六甲道前

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第21回 BOOK & A(ブック&エー)

期間:2015/11/12~2015/11/15
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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浦和宿古本いち(埼玉県)

期間:2015/11/12~2015/11/15
場所:JR浦和駅西口 徒歩5分 マツモトキヨシ前

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趣味の古書展

期間:2015/11/13~2015/11/14
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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第8回東京蚤の市

期間:2015/11/14~2015/11/15
場所:東京オーヴァル京王閣 東京都調布市多摩川4-31-1
入場料:500円(小学生までは無料)
URL:http://tokyonominoichi.com/2015_autumn/

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日本の古本屋メールマガジンその190 2015.10.9

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:殿木祐介

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honya

『本屋って何?』を著したわけ

『本屋って何?』を著したわけ

編集者 稲葉 茂勝

 本屋さん好きは非常に多いようです。でも、そういう人たちにとっても、次のようなことは、意外と知られていないのではないでしょうか。
・2008年1月にイギリスの『ガーディアン』紙に「世界の本屋さんトップ10」として京都の恵文社一乗寺店が紹介されたこと。


・明治時代創業の本屋さんのうち、最古が明治2年の丸善で、次が5年の鳥取県米子市の今井書店。同店では、ドイツにある書店員のための学校をモデルにして「本の学校今井ブックセンター」を設立し、現在も書店員対象の研修などをおこなっていること。
・岩波書店は、創業当初は古本屋さんだったこと。
・そもそも「本屋」というと、かつては、小売店だけでなく、出版社、印刷所も含まれていたこと。
等々

 『本屋って何?』が発売された後、送られて来た読者ハガキには、
mook=magazine+bookであることや、ポップ、ISBNなどの意味がわかってよかったという感想が多く書かれていました。


 ですが、私はこの本で、こうしたトリビアを披瀝するつもりはありません。
また、日本はもちろん、世界の本屋さんについても、紙面の許す限りきれいな写真を多く掲載しましたが、本屋さんの写真集にしたつもりもありません。 
 古代から現代までの本屋さん(出版、印刷)の歴史を、第1章で世界、第2章で日本について、それぞれ体系的に紹介し、第3章で、本の並べ方や棚づくりなど、本屋さんの仕事を俯瞰し、そして第4章では、本屋さんは、「教育のネタの宝庫」であるといった私感を述べました。


もちろん、私がいちばん言いたいのは、第4章!
 私はこの本で、より多くの方に本屋さんの知られざる魅力を再確認してもらい、
もっともっと本屋さんを訪れてほしいと思っています。とくに、子どもたちを本屋さん
に連れて行ってほしいと。このため、小学生から読めるように、漢字はなるべくひらき、ルビをふりました。
                            


honya


『本屋って何?』秋田 喜代美 監修 稲葉 茂勝著 ミネルヴァ書房刊
定価:1,800円+税 好評発売中
https://www.minervashobo.co.jp/book/b202073.html

hon

『もっと知りたい! 本が読者にとどくまで』
能勢 仁 監修 稲葉 茂勝著 ミネルヴァ書房刊
定価:2,500円+税 好評発売中
http://www.minervashobo.co.jp/book/b208214.html

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『古本屋ツアー・イン・首都圏沿線』

鉄道路線から捉えた首都圏の古本屋

古本屋ツーリスト 小山力也

ブログ『古本屋ツアー・イン・ジャパン』は、自主的に全国の古本屋を調査し、文章でお店の様子を異様に詳細に報告するものである。しかしひとつのお店に対して熱い情熱は注げても、ブログにアップしてしまえばそこで作業はおしまいとなる。だからその調査データを、体系的に整え何かの役に立てようなどとは、ついぞ考えたことはなかった。元来の気質がめんどくさがりで、細かい作業が苦手なためである。だが、一年前に本の雑誌社から、神保町の150軒余の古本屋(主に店舗として入れるもの)を調査してまとめた「古本屋ツアー・イン・神保町」を出したことにより、その考えに少し変化が訪れる。


とにかくネットには、己が作り出した膨大な古本屋のデータが漂っている。街を括りにしてこのような本が作れるのならば、例えば古本屋が多く集まる『中央線沿線』でもまとめることが出来るはず。また『古本屋ツアー・イン・神奈川』なども可能だなと、小さく仄かな野望を抱き始めるようになったのである。


しかし次なる本の雑誌社からの依頼は、そんな仄かな野望を一蹴する、驚くべきものであった。それは『首都圏』の古本屋をまとめて一冊にするという、あれば確実に便利だが、その全貌が良く掴めぬ、壮大な企画だったのである。慌てふためきすぐさま編集者と打ち合わせに入るが、話せど知恵を出せど、進むべき道が、闇に閉ざされているように見えて来ない。…これは、まずは腰を据えて、首都圏の範囲を定め、それを元に古本屋のデータを作成するしかないと、苦手な作業にまずは従事することを覚悟する。それはまるで、呼吸を停めて素潜りするような、地味で苦しく真摯な日々であった。


まずはどんな本にするかという、基本的なところから決めなければならない。第一歩は簡単で、使えるガイドブックにしようとの方針は最初から決まっていた。ではどのように使えるようにするのか?これが最初から大きな壁として立ちはだかり続けたが、普段古本屋さんに向かうのに、何を基準にしているのかを考えた結果、首都圏に網の目のように張り巡らされた鉄道路線とその駅が浮かび上がって来た。そうか!鉄道路線を基にして、どの駅にどんな古本屋さんがあるのかが分かるようにすれば、地図はなくとも感覚的にその大勢が掴めるようになるはずだと、希望的観測に基づき、もはや迷わず突き進むことにする。


結局作り上げたリストは七百店余に及ぶのだが。まずここで軽く絶望してしまう。この大量の古本屋を、どのように紹介すれば良いのか?ブログの記事をそのまま掲載したら、全四巻ほどの大作になってしまうではないか…いや、どうにかして一冊にまとめなければ、色んな人から怒られてしまう…ということで、主だったお店についてはブログ記事を加筆訂正し、後は路線と駅ごとにまとめた文章で、端的にその特徴を紹介することを決断したのである。


そこからは嘘のようにパッと道筋が見え始め、後は坂道を転げ落ちるように、加速度的に作業は進行して行く。だが、その時にはすでに、作業時間が圧倒的に足りなくなっていたのである。おかげで盛大に、編集者・デザイナー・校正者にご迷惑をおかけすることになってしまった…。


そんなこんなで難産の末に生まれた「古本屋ツアー・イン・首都圏沿線」。おかげさまで、様々な方の尽力を得て、素晴らしく凄まじい本になったと自画自賛する。この過密な情報量が、2015年の首都圏の古本屋群を鉄道路線から炙り出し、間違いなく使える前代未聞のガイドブックになったと、強く思い、その嬉しさを今日も噛み締めている。だが、そんな風に今は、本が完成した達成感に恍惚と浸っていられるが、実は頭の隅の何処かで、次はどんな難問を依頼されるのだろうかと、畏れ戦いていたりする。次も作れるならば、きっとそれも前代未聞の古本屋ガイドブックとなるのであろう。…あぁ恐ろしい…だが、楽しい!
                            



『古本屋ツアー・イン・ジャパン』 2008年5月からスタートした、日本全国の古本屋&古本が売っている場所の、全調査踏破を目指す無謀なブログ。「フォニャルフ」の屋号で古本販売に従事することも。ブログ記事を厳選しまとめた『古本屋ツアー・イン・ジャパン 全国古書店めぐり 珍奇で愉快な一五〇のお店(原書房)』と、神保町についてまとめた『古本屋ツアー・イン・神保町(本の雑誌社)』が発売中。共編著に『野呂邦暢古本屋写真集(盛林堂書房)』があり、とにかく古本屋にまみれてい生きている。
http://furuhonya-tour.seesaa.net/



syutoken



『古本屋ツアー・イン・首都圏沿線』 小山力也 著
本の雑誌社刊 定価:2,200円+税  好評発売中!
http://www.webdoku.jp/kanko/page/9784860112776.html

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●神保町公式ガイド Vol.6

●神保町公式ガイド Vol.6

神田古書店連盟

 2015年10月16日(金)発売開始!

本年度で6年目、第6号となる「古本屋」が作る
神保町ガイドブック「神保町公式ガイド」が発売!

 今号のテーマは、〝神保町は気づきの街〟。

「古書店主とのやりとりから、多くのことを教えてもらった」と語る又吉直樹氏が巻頭インタビューを飾ります。

タモリ倶楽部のタモリ鉄道会員としても知られるモデル・市川紗椰氏は、神保町の〝鉄旅〟をご案内。

そのほか、「かるた」「大学の学食」「グルメ」など、今年も多彩な街情報が満載です。

 本誌の最大の特徴である〝他誌では決して読めない古書店特集〟は、本誌創刊からの5年間で最も多く寄せられた市井の声「神保町の古書店は、やっぱり敷居が高い!」に向き合い、その真実を徹底検証。
なにがどのくらい世界一なのか、その世界一の街で古書業を営むことの覚悟や本音とは。読み応えありです。
「神保町を、より深く、より楽しく!」地元発信ならではの遊び心が詰まった1冊を、今年もぜひお楽しみください。


発行:神田古書店連盟 発売:メディアパル

制作:風讃社「ナビブラ神保町」編集部 定価:1,200円+税


<Vol.6 主なコンテンツ>

●巻頭インタビュー 又吉直樹「神保町と俳句と私」
● 「神保町最前線2016」  
カレー、カフェ、ニューオープンの店など、ここ一年の神田神保町の最新情報。
神保町を舞台にしたラジオドラマ「NISSAN あ、安部礼司」とのコラボ特集。
● 「神保町の古書店 世界一の真実」

どうしてそんなに敷居が高いのか?! 知っているようで知らない世界一の街の姿を検証。
ヘーゲルの自筆書き込み本、1億9440万円の古書、古書店主「私の渾身の1冊」ほか
●「神保町の鉄旅へ出発進行〜!」市川紗椰
 〝実は神保町が大好き〟と語る鉄オタモデル・市川紗椰がご案内!
● 神保町ディープ探訪 かるた編 大学学食編
● おとなの楽しみ処「こだわりの味とモノ」
こだわりのあるオトナこそが楽しめる、選りすぐりの絶品グルメ&商品をご紹介。
●五七五の世界へようこそ!「本にまつわる俳句」コンテスト入選作品発表

●神田古書店連盟全店リスト
● 本誌掲載店&年間スケジュールを網羅 神田神保町MAP
http://www.navi-bura.com/special/jimbocho_guidebook_vol6.php
                            


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『神保町公式ガイド Vol.6』 好評発売中!
発行:神田古書店連盟 発売:メディアパル 定価:1,200円+税
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2015年9月25日 第189号

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☆INDEX☆
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1.大屋幸世叢刊8『展覧会図録の書誌と感想』 大屋幸世
2.『小学館の学年誌と児童書』        野上暁
3.『世界史の中の日本国憲法』-立憲主義の史的展開を踏まえて
                       佐藤幸治
4.東京古書組合所蔵資料展のお知らせ

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━━━━━━━━━━━【自著を語る(141)】━━━━━━━━━


『展覧会図録の書誌と感想』について


本書まえがきより


                      大屋幸世



 美術展覧会などの図録の書誌作製の試みは、いままでなかったの
ではないか。私はこのような試みがなくてはならないと思っている。
実はひとつ心配していることがある。現在、日本で刊行、出版され
ていた図書のすべては、原則として国立国会図書館へ納本すること
が義務付けられている。それに対して図録はどうなっているのか。
国立国会図書館へ原則納められているのか。あるいは東京国立博物
館、国立西洋美術館など公立の博物館、美術館へはどうなっている
のか。



続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=2399


大屋幸世叢刊8『展覧会図録の書誌と感想』 大屋幸世 著
日本古書通信社 定価:2,200円+税 好評発売中!

http://www.kosho.co.jp/kotsu/


━━━━━━━━━━━【自著を語る(142)】━━━━━━━━━━

『小学館の学年誌と児童書』


                        野上 暁

 1922年(大正11年)に『小学五年生』と『小学六年生』の
9月号から創刊された小学館の学年別学習雑誌は、24年に『小学
四年生』、25年に『セウガク一年生』『セウガク二年生』『せう
がく三年生』をそれぞれ創刊して、ラインナップを完成した。しか
し児童数の激減と子どもの雑誌離れが重なって、『小学三年生』以
上は休刊のやむなきに至り、現在は『小学一年生』と『小学二年生』
が残るのみとなった。


続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=2402


『小学館の学年誌と児童書』 野上暁 著
 論創社 定価:1,600円+税 好評発売中!
 http://www.ronso.co.jp/index.html

━━━━━━━━━━━【自著を語る(143)】━━━━━━━━━

『世界史の中の日本国憲法』-立憲主義の史的展開を踏まえて

                京都大学名誉教授 佐藤幸治

 『世界史の中の日本国憲法 -立憲主義の史的展開を踏まえて』は、
2015年6月6日に東京大学で行われた「立憲主義の危機」と題するシ
ンポジウムの基調講演をもとに加筆したものです。昨年暮に講演依
頼があったとき戸惑ったのですが、その頃『立憲主義について』を
書いていたこともあって、何かのご参考になればと思い、お引き受
けしました。当日は私の予想をはるかに超える方々にご来場いただ
き、論題への国民の皆さんのご関心の強さを痛感させられました。



続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=2408


『世界史の中の日本国憲法』-立憲主義の史的展開を踏まえて
 佐藤幸治 著 左右社 定価:1,000円+税 好評発売中!
http://sayusha.com/catalog/books/p=9784865281279c0032


━━━━━━━━━【東京古書組合所蔵資料展】━━━━━━━━

東京古書会館100周年記念
東京古書組合所蔵資料展


期日 2015年10月15日(木)~10月21日(水)11:00~18:00
場所 東京古書会館 2階 情報コーナー 入場無料


神田古書店街に、東京古書会館の前身である東京図書倶楽部がオー
プンして来年2016年で百年となります。
これを記念して、ささやかではありますが、東京古書組合が所蔵し
ている戦前から戦後にかけての古書目録・展覧会目録や市場の相場
表、戦時中の「公定価格表」など様々な資料を展示いたします。
一つひとつの資料は、変哲もない古本屋の日常業務の断片にすぎま
せんが、並べるてみることで、何か見えてくるものもあるかもしれ
ません。



東京古書組合所蔵資料展
http://www.kosho.ne.jp/news/news_info150917.html



━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━


『神保町公式ガイド Vol.6』 10月16日(金)発売予定!
発行:神田古書店連盟 発売:メディアパル
定価:1,234円(税込)
http://jimbou.info/news/furuhon_fes_index.html


『古本屋ツアー・イン・首都圏沿線』 小山力也 著
本の雑誌社刊 予価 本体2,200円+税  2015年10月下旬発売予定
http://www.webdoku.jp/honzatsu/



━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

9月~10月の即売展情報

https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

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日本の古本屋メールマガジンその189 2015.9.25

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:殿木祐介
編集長:藤原栄志郎

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2015年9月10日 第188号

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   古書市&古本まつり 第34号
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━━━━━【9月10日~10月15日までの全国即売展情報】━━━━━

⇒ https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

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三省堂古書館 涼風古書市

期間:2015/08/28~2015/09/14
場所:三省堂古書館 8階催事場  
千代田区神田神保町1-1 三省堂書店神保町本店

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有隣堂藤沢店4階・古書フェア(神奈川県)

期間:2015/09/03~2015/09/16
場所:有隣堂藤沢店4階ミニ催事場

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ツイン21古本フェア(大阪府)

期間:2015/09/05~2015/09/12
場所:大阪ビジネスパーク ツイン21 1階特設会場
大阪市中央区城見2

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第25回 古本浪漫洲 Part1

期間:2015/09/11~2015/09/14
場所:新宿サブナード2丁目広場

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紙魚之會(しみのかい)

期間:2015/09/11~2015/09/12
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22  

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好書会

期間:2015/09/12~2015/09/13
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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第25回 古本浪漫洲 Part2

期間:2015/09/15~2015/09/18
場所:新宿サブナード 2丁目広場

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趣味の古書展

期間:2015/09/18~2015/09/19
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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第25回 古本浪漫洲 Part3

期間:2015/09/19~2015/09/22
場所:新宿サブナード 2丁目広場

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高遠ブックフェスティバル(長野県伊那市)

期間:2015/09/19~2015/09/23
場所:いてふや及びほていや旧店舗跡(高遠町) 
*2会場とも旧会場=北條スト アのすぐ近くです!

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伊勢原とうきゅう即売展(神奈川県)

期間:2015/09/22~2015/11/02
場所:伊勢原とうきゅう3F催事場
伊勢原市桜台1-3-3

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第25回 古本浪漫洲 Part4

期間:2015/09/23~2015/09/27
場所:新宿サブナード 2丁目広場

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第73回シンフォニー古本まつり(岡山県)

期間:2015/09/23~2015/09/28
場所:シンフォニービル1F 自由空間ガレリア

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浦和宿古本いち(埼玉県)

期間:2015/09/24~2015/09/27
場所:JR浦和駅西口 徒歩5分 マツモトキヨシ前

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和洋会古書展

期間:2015/09/25~2015/09/26
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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五反田遊古会

期間:2015/09/25~2015/09/26
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4

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中央線古書展

期間:2015/09/26~2015/09/27
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9

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有隣堂イセザキ本店古書ワゴンセール(神奈川県)

期間:2015/09/26~2015/10/11
場所:有隣堂イセザキ本店
※雨天中止

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JR六甲道の駅即売会(兵庫県)

期間:2015/09/26~2015/09/30
場所:JR六甲道駅構内 プリコ六甲道前

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第25回 古本浪漫洲 Part5

期間:2015/09/28~2015/09/30
場所:新宿サブナード 2丁目広場

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新橋古本まつり

期間:2015/09/28~2015/10/03
場所:新橋駅 SL広場

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浅草エキミセ古本市

期間:2015/09/30~2015/10/06
場所:浅草駅ビル「エキミセ」 
自動ドア前・東武トップツアーズ前

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西部古書展

期間:2015/10/02~2015/10/04
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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復活!第39回ヨコハマ古書まつり(神奈川県)

期間:2015/10/08~2015/10/11
場所:有隣堂・伊勢佐木町本店 
有隣堂本店別館2階催事場(旧・文具館)

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城南古書展

期間:2015/10/09~2015/10/10
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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第19回天神さんの古本まつり(大阪府)

期間:2015/10/09~2015/10/13
場所:大阪天満宮境内(大阪市北区天神橋2丁目1番8号)

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第13回 八王子古本まつり

期間:2015/10/09~2015/10/13
場所:八王子駅北口 ユーロード

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第15回 四天王寺秋の大古本祭り(大阪府)

期間:2015/10/09~2015/10/14
場所:四天王寺 境内
大阪市天王寺区四天王寺1 丁目11 番18 号

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杉並書友会

期間:2015/10/10~2015/10/11
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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