ニュージーランドの面積は日本の70%である。北島と南島があるが、4:6といったところか。人口は512万人と少ない。現住民のマリオ人は17%しかいないので、まるでイギリスに行った感じがした。
首都は北島・オークランドである。南島の最大の都市はクライストチャーチである。この島は西側・山岳地帯、東海岸に平野地がある。東側のクライストチャーチの南部にアンティーク通りがある。ロンドンのチャーリングクロス通りに相当する古書店街があり、十軒ほどの書店が立ち並んでいる。
殆どの店は一、二階が店舗で、商品量の多いことに驚いてしまう。これだけの古書市場があることは、本の流通の多い証である。市内にある二つの大学(カンタベリー大学・南極学で有名、リンカーン大学)と文化人が出版市場を支えているのであろう。尚倉敷市と姉妹都市である。
クライストチャーチの古書街は、神保町以上に連続している。それは長屋状の三階建てのビルがすべて商店である。その一店がスミスブックショップである。しかも自店だけ煉瓦状の建物である。当然目立つ古書店である。

〇スミスブックショップ外観

〇スミスブックショップ外観
店頭に置かれた移動書架(ブックトラック)に並べられた本かわかる通り、本の整理はよくない。

〇スミスブックショップエントランス

〇スミスブックショップ店内の様子
しかし1~3階の在庫量は他店よりはるかに多い。来店者、利用者の多いことがわかる。従業員は女性二名と中年男性(経営者?)である。一階は社会科学、自然科学、医書、薬学書と多岐である。二階は地元の本、歴史書、芸術書、三階は文学、古典、演劇書と充実していた。医書、薬の本が多いことは特色である。

〇スミスブックショップ店内の様子

〇スミスブックショップ店内の様子
本の整理はお世辞にも良いとはいえないが、分類がしっかりしていることが、読者を引き付けている。
隣の書店はパシフィックブックショップである。文芸書専門の立派な古書店である。

〇パシフィックブックショップエントランス

〇パシフィックブックショップ店内の様子
店主は小難しいオジサンであった。店内の整理、整頓は抜群である。店頭を見てもわかる通り、店内は見易い書棚の連続である。広いレジカウンターには経営者が頑張っている。この店なら安心して本が選べる。顧客の多い古書店、頼りになる店である。

〇パシフィックブックショップ店内の様子

〇パシフィックブックショップ店内の様子
南島は欧州系、イギリス人の住人が多い。第二次世界大戦で、日本海軍(潜水艦)はこの地まで来ていた。店内で女性客に、私の夫は日本の海軍に命を奪われましたと言われた。勿論、あやまったが、つらい一日であったことを思いだす。
もともとニュージーランドはイギリス文化である。その良い例がマクドナルドである。
オーストラリアではマックのハンバーグは当たり前であるが、ニュージーランドではハンバーグを扱わず、コーヒーだけの店がある。アメリカ文化嫌い?出版にもこの意識はある。
シドニーの書店にはコミックが溢れていたが、イギリス文化のニュージーランドにはない。
隣の古書店はリバティブックスである。骨董品と本が一緒に販売されていた。ウインドウには壷、花瓶、茶碗などが並べられている。店内のガラスケースには珍書、奇書、置物、人形などが陳列されている。しかしやはり古書店である。画集、芸術書に重点を置いた個性派古書店であった。レジカウンターには男性が一名いただけであった。

〇リバティブックスエントランス

〇リバティブックス店内の様子
南島の玄関はクライストチャーチ空港である。空港にゆく途中にアンティークセンターがあった。こうした施設があることに驚いた。入口に案内板があった。大看板にはアンティーク、ブックス、アーツ&クラフトと書かれていた。店内が暗いことは残念であった。写真撮影に不向きであった。

〇アンティークセンター入口

〇アンティークセンター店内の様子
北島オークランドのコートヤード地区に、ENDANGEREO BOOKSがある。絶滅危惧書店と解釈すると、心臓も高まるが、中身は普通の古書店であった。しかし、こんな綺麗な古書店に出会ったのは初めてであった。扱いはレアブック、地図、写真集が主である。日本にもこんな古書店があれば、すぐに評判になるであろう。古書店の新タイプといってよい。

〇エンダンジャードエントランス
