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古書を探す
ウェスティンホテルとルーズベルト広場の前に立地するザグレブで一番充実した古書店である。店の前をトラム(市電)が走っている。創業は2001年、在庫点数は三万点と豊富である。 ◯スーパー古書店 外観
店舗は一、二階で一階は左右に売場が分れる。右側はこどもの本、参考書、ペーパーバックス、スポーツ、地図であった。左側には書誌学、絵画、芸術書が並んでいた。 二階は回廊式売場で、中央は吹抜けになっている。従って下からも、階上からも売場が眺められた。売場は専門書売場で、この店の真骨頂なのであろう。ジャンルは次の通り。政治、法律、経済、生産、哲学、社会学、宗教、民族、歴史、自伝書、薬学等であった。 ◯スーパー古書店 店内の様子
この書店の外観は書店らしい雰囲気で一杯である。店頭には六つのショウウィンドウがあり、入口には読書をする成年立像がある。これだけでウエルカムされている様で嬉しい。レジにいる女性はパソコン操作で忙しそうだった。在庫量を活かした受注に対応するためである。店は八十坪とそれ程大きくはないが、アカデミックな雰囲気一杯の書店であった。 ◯スーパー古書店 外観
この古書店はクロアチア中央部のリエカにある。国内第二の都市で、川崎市と姉妹都市である。中世に大繁盛した街で、現在もクロアチア最大の貿易港である。GKR古書店を夜分に訪問したので、店は空いていた。二つ驚いたことがあった。その一つは店内がサロン風の店で、これが古書店かと思った。この意味は後で分かった。 ◯GKR古書店 外観
その二は海事図書の充実度であった。日本でいえば、海文堂出版の本が全点陳列されている風であった。海図まであった。寄港した船員さんの多くが利用していることが分かった。 その為の机であり、椅子だったのである。海運国クロアチアを支えている貴重な一書店である。中央部にレジがあったが、その脇にはレファレンスコーナー、検索機もあった。閉店前であったが、三人の女性が業務していた。寄港した船員さんを癒す、貴重な古書店であった。 ◯GKR古書店 店内の様子
◯ザグレブ中央駅前 古書市の様子
ザグレブ市には年二回、中央駅前広場で古書市を開く商習慣がある。主催は市立図書館と市内の有志書店である。古書店ばかりとは限らない。雨対策として、すべてテント張りの出店である。回転塔の什器に十分すぎる程の本が陳列されている。周囲はグリーンの広場であり、休日にはこども連れ、家族単位の来客が多いという。大型テントの壁側には、市内の書店が出張店舗の姿で多くの書籍を書棚、平台で販売している。書店名が書かれているので古書市終了後でも取引が継続されるのであろう。 ◯ザグレブ中央駅前 古書市の様子
ザグレブ市には、兎に角書店が多い。その上、コンビニ店では殆どの店が雑誌、書籍とくにこどもの本、絵本が売られている。食料品、日用品主体のコンビニ店ではなく、今や半分は生活文化商品を扱う店になっている。最近の傾向ではおもちゃ、縫いぐるみゲーム用品を売る店が増えているそうである。文具や学用品は勿論であった。
一番店はアルゴリタン書店である。書店名はアルゴリタンであるが、建物に書かれてのはBOOK SHOP ZNANJE であった。「知識という書店」である。 ◯アルゴリタン書店 外観
店舗の外観は総ガラス張りビルで、一見書店には見えない。しかしアルゴリタンは市民にはよく知られていた。創業は1990年で店舗数は十五店あり、今回は旗艦店を訪問した。 ◯アルゴリタン書店 外観
売場は一階と地階で四二〇坪と広い。一階はノンフィクション、地元作家の本、恋愛小説、SF,ファンタジー、スリラー等が売場中央を占めていた。一階奥はコミックゾーンである。 面白いことにCOMICの標識の他に「MANGA」の表示が目立っていた。 ◯アルゴリタン書店 店内の様子
この書店の圧巻は地下売場の専門書コーナーである。医学、薬学、理工学、芸術、人文、社会等の本が放射状の棚に陳列されていた。本の陳列環境には全く圧迫感が無かった。 地域一番店の風格のようなものを感じた。 能勢 仁 1933年(昭和8年)千葉市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、高校教師を経て、多田屋常務取締役、JBB取締役(平安堂FC部門)、アスキー取締役、太洋社勤務。1996年ノセ事務所設立。主な著書に「明治・大正・昭和の出版が歩んだ道」(出版メディアパル刊)、「本のことがわかる本・1~3巻」(ミネルヴァ書房)、「商人の機微」(中央経済社)など30数点。
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