10月4日古本感謝祭について東京古書組合広報部 小野祥之 |
全古書連は、古本はとても楽しい書物文化であることを一人でも多くの方にご理解いただきたいという願いのもと、大阪組合の発案により、平成15年より10月を「古書月間」として、10月4日を「古書の日」として制定しています。「古書月間」は、読書の秋と呼ばれるように、知力を鍛えるために最適な季節ということでこの月に制定しました。 「古書の日」は、“十○→(縦にして)古 4(し)→書(しょ) 10月→図 4日→書”に由来しています。 この日に合わせ各地では様々な古書にちなんだ行事が開催されます。 が、「古書の日」一般的にはほとんど知られていない、認知度が上がらないというのが実情です。 知られていないのは、業界としての宣伝不足でありますが、せっかく設けた日ですので、、古書業界の宣伝にこの日を役立てようではないかと考えました。 そこで、東京都古書籍商業協同組合では、今年、「古書の日」に合わせて「古本感謝祭」という行事を企画・実行いたしました。宣伝効果を狙ったのはもちろんですが、インターネットの普及により、書物の持つ意味合いが大きく変わろうとしている昨今、役目を終えた本、読まれなくなった本に感謝をする機会を設けることにより、多くの方々が書物の重要性を再認識し、書物によって培われてきた文化を見直すきっかけになることを同時に願いました。
古本感謝祭は神田明神で開催され、昇殿参拝、古書チャリティーバザールを行いました。また古書即売会も併催いたしました。 今後の古書業界の発展・認知度の向上のためにも来年度以降も古本感謝祭を継続して開催したいと考えています。
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