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メールマガジン記事 日本の古本屋メールマガジン2010

日本の古本屋メールマガジン その92 6月25日号

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☆INDEX☆
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  1. 自著を語る(40) 黒岩比佐子著 『古書の森 逍遙』
  2. 次回予告
  3. 日本の古本屋即売展情報

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━━━━━━━━━━━【自著を語る(40)】━━━━━━━━━━

『古書の森 逍遙』

黒岩 比佐子  

 「古書の森」というのは、私が2004年の秋から書いているブログ
のタイトルである。その年、『「食道楽」の人 村井弦斎』(岩波
書店)という評伝を上梓したが、本には書けなかったことや使わな
かった資料もたくさんあった。せっかくなので忘れないうちにどこ
かにメモしておこう、と思ったのがきっかけで、次第に、ほぼ毎週
通っている古書展で購入した本の雑感を書くようになった。

 工作舎のIさんから、このブログを本にしたいというお話をいた
だいたとき最初に思ったのは、誰でも無料で読めるブログをそのま
ま本にしても売れないだろう、ということだった。しかし、気がつ
けば6年間で約770冊の古書・雑書について書いている。これをパソ
コン画面で全部読むのはつらい。しかも、ブログでは買った本をそ
の時点で取り上げているので、順不同に並んでいるだけだ。

 出来上がってみれば、『古書の森 逍遙』は著者の私が驚くほど
ブログとは違うものになった。Iさんが770冊から220冊を選び、そ
れを出版年の古い順に並べ直したことによって、私が関心を抱いて
きたテーマや、出版文化の流れが浮き上がってきたのである。

 古書マニアの方々には笑われそうだが、私がブログで取り上げて
きた本の大半は、わずか数百円で買える雑本にすぎない。だが、雑
書には雑書なりの面白さがあり、思いがけない発見もある。そんな
ある日、〈古書を古読せず、雑書を雑読せず。〉という言葉に出会
った。これは明治・大正の実業家で、社会事業や公共事業に尽した
金原明善の言葉だが、まさに我が意を得た思いだった。拙著で雑書
の魅力を知っていただければ、これほどうれしいことはない。

 最後に、私のブログは現在、闘病記のようになっているが、また
古書展通いを再開して、本来の「古書の森」として書き続けたいと
願っている。病状を気遣ってくださっている方々と、応援のメッセ
ージをくださった方々すべてに、この本を感謝とともに捧げたい。

<作家・黒岩比佐子が魅せられた 
明治の愛しき雑書たち―日露戦争・独歩・弦斎>

6月26日(土) 10:00~18:00まで
東京古書会館2F情報コーナー開催中

http://www.kosho.ne.jp/news/news_100525.html

*このイベントは終了いたしました。ご来場ありがとうございました

ブログ「古書の森日記」

http://blog.livedoor.jp/hisako9618/

工作舎の『古書の森 逍遙』のページ

http://www.kousakusha.co.jp/BOOK/ISBN978-4-87502-430-9.html

工作舎の『古書の森 逍遙』関連イベント等のページ

http://www.kousakusha.co.jp/DTL/kuroiwa.html

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━
 
  次回の自著を語るは荻原魚雷さんの
   『活字と自活』(本の雑誌社・6月中旬発売)

  ブログ 文壇高円寺
     http://gyorai.blogspot.com/

本の雑誌社 『活字と自活』

http://www.webdoku.jp/kanko/2010/#003419

  イベント 西荻ブックマーク
      「つれづれなるままに古本」
       出演:荻原魚雷×向井透史(古書現世)

    http://nishiogi-bookmark.org/

━━━━━【第45回 明治古典会 七夕古書大入札会】━━━━━

国内最大かつ最も歴史のある古書オークション

「第45回 明治古典会 七夕古書大入札会」が7月に開催されます。

普段は古物商の許可を受けた組合員しか出入りできない
東京古書会館の古書市会場に一般の方も入れるチャンスをお見逃し
なく。当日は、有名作家の自筆原稿や初版本など約2300点の文化
資料を手にとって、見ることができます。

■日時:一般下見会 7月2日(金)、3日(土)
10:00~20:00(3日は17:00まで)

■場所:東京古書会館
■入場料:無料

*このイベントは終了いたしました。ご来場ありがとうございました。

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

6月~7月の即売展情報
⇒ http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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  次回は2010年7月下旬頃発行です。お楽しみに!
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全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,300店加盟)の略称です

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日本の古本屋メールマガジンその92 2010.6.25

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
     E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
     URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
     広報部:早川多摩雄
     TKI:河野高孝
編集長:藤原栄志郎

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