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メールマガジン記事 日本の古本屋メールマガジン2010

日本の古本屋メールマガジン その96 10月22日号

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。.☆.:* その96・10月22日号 *:.☆. 。
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☆INDEX☆
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1. 『「今泉棚」とリブロの時代』 今泉正光
2. 『パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』
黒岩比佐子
3. 第51回 神田古本まつりのお知らせ

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━━━━━━━━━━━【自著を語る(44)】━━━━━━━━━━

『「今泉棚」とリブロの時代』
                        今泉正光

今回の出版は、私にとって全く思いがけないものでした。
友人から、パピルス出版の小田光雄さんが会いたがっている、と言
われたのです。
以前から彼の仕事「出版・書店論」は知っていたので、その関連で
リブロ池袋時代の話を聞きに来るのかと思い、長野で会ったのです。
ですから、事前の打ち合わせ・準備など無く、平安堂のカフェで論
創社の森下氏(初対面)を紹介され、4~5時間のインタビューを
受けた結果がこの本の成り立ちです。
今から思えば、もう少し書店の仕事や考え方を具体的かつ丁寧に話
をすれば良かったかも知れないと思います。
私はいつでも「同時代であること」をいかに表現するかを大切にし
てきました。
その手法として、「key word・person・book」があり陳列手法とし
て、アナロジー・シンメトリー・系譜学をテーマの広がりや深さに
よって、読者にアピールしようと思っていたのです。
それと、仲間達との交流についてもっと話したかったと思っています。
特に仕入担当者だった吉原君の存在は私にとって大きなものでした。
私は彼のことを「リブロのペトラルカ」と秘かに呼んでいて、吉原
君とペアを組めなかったら、私のリブロ時代は色あせたものになっ
ていただろうと思います。よく二人で吉本隆明さんや色々な著者に
会いに行きました。昼食時には、出版社の編集者や営業の人も交え
て、人文・文学だけでなくあらゆる分野について話し合い、それが
私の耳学問として大いに役立ち、次の企画のアイデアにつなっがて
いました。
先日、以前から計画されていた、岩手県一の関「JAZZ喫茶ベイシー」
でJAZZを聴く機会があり、ちぐさ正文館の古田君や情報センターの
北川君、新文化の面々と伝説のサウンドを全身で浴びてきました。
その後、元盛岡さわやの伊藤君の家で夜7時ごろから翌朝まで9時間
余り、「書店」について、皆はタバコもうもう、酒がぶがぶ、の中で
私はウーロン茶一本で話し続けました。40年前の若き日の生活が思
い起こされ、懐かしくもあり、楽しんできた所です。

   論創社: http://www.ronso.co.jp/

━━━━━━━━━━━【自著を語る(45)】━━━━━━━━━━

『パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』

黒岩 比佐子  

 「売文社」を知っているあなたは相当な歴史通です。この本に着
手した3年半前、マスコミ・出版関係者に聞いても、売文社を知ら
ない人が大半でした。いま、「売文」という言葉には悪いイメージ
がありますが、明治時代もそれは同じ。人々に顰蹙を買うような言
葉をあえて社名にし、100年前に日本初の編集プロダクション兼各
種外国語翻訳会社として「売文社」を創設したのが堺利彦です。

 堺利彦といえば、日露戦争に反対するために幸徳秋水と平民社を
創設し、『平民新聞』を創刊した社会主義者。これは日本史の教科
書にも載っている有名な話です。しかし、この平民社は2年で解散
しました。それに対して、1910(明治43)年12月に誕生した売文
社は8年3カ月継続し、社員には、大杉栄、荒畑寒村、山川均、高
畠素之のほか、のちに『人生劇場』を書く尾崎士郎もいました。

 堺利彦はなぜ売文社などという会社をつくったのでしょうか。大
逆事件(幸徳事件)が起こったのがこの1910年です。堺はその2
年前の事件で獄中にいたため、幸運にも命拾いをしましたが、盟友
の幸徳秋水ら社会主義者26人は大逆罪で起訴され、12人が1911年
1月に処刑されました。以後、日本の社会主義運動にとって暗く厳
しい「冬の時代」が到来します。堺利彦が売文社を創設したのは、
まさにこの「冬の時代」が始まる時期だったのです。

 売文社は、困窮する同志に生計を立てる手段を与え、各地に逃亡
した同志が連絡を取り合う情報センターの機能を果たし、夜は勉強
会を開いて若者を教育する場でもありました。シンボルマークは、
食パンに万年筆を突き刺した「パンとペン」。堺利彦はペンによっ
てパンを得ながら、再起の時機を待つのです。「日本一のユーモリ
スト」とも呼ばれた堺利彦。彼の『楽天囚人』は、獄中記の最高傑
作の1つだと思います。これまで書かれなかった堺利彦の真の姿を
知っていただければ、著者としてそれに優る喜びはありません。

講談社ホームページ

http://shop.kodansha.jp/bc/100/

著者のブログ「古書の森日記」

http://blog.livedoor.jp/hisako9618/

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

『古本屋名簿 古通手帖2011』
  (新書版 250頁 定価1260円)10月28日発売予定
  日本古書通信社 「小社出版物ご案内」「古本屋名簿便り」
  http://www.kosho.co.jp/kotsu

  幻の名著復刊、伝説の古書店「山王書房」
  『昔日の客』関口良雄著(夏葉社刊、定価2310円、9月30日発売)
  解説:関口直人
  http://natsuhasha.com/

━━━━━━━━━━━【神田古本まつり】━━━━━━━━━━

昭和35年に初開催の『東京名物・神田古本まつり』も本年で第51回
になります。この間古書店街の最大行事として規模を拡大し続けて
います。読書週間に併せたこの催事には書物に関する様々なイベン
トを通じて、多くの読書人の期待に応え、東京の風物詩の一つに数
えられるようになり、全国さらには海外からも神田神保町を訪ねて
来られ、東京の名物行事にふさわしい催しと自負いたしております。

【名 称】第51回東京名物神田古本まつり

【会 期】本年は終了いたしました

【主 催】千代田区・神田古書店連盟

【会 場】神田神保町古書店街(靖国通り沿い・神田神保町交差点他)

【最寄りの交通機関】都営地下鉄・東京メトロ「神保町」駅

【参加規模】参加店 約100店舗 出品点数 のべ100万冊余

 BOOK TOWN じんぼうホームページ
   http://jimbou.info/news/furuhon_fes_index.html

神保町公式ガイドができました。好評発売中です。
  神田神保町周辺の古書店を、店主の写真付きで紹介しています。
  神保町を知り尽くした古書店主たちが、自らの店と街をご案内。 
 
  A4フルカラー・224ページ 定価1200円
  2010年9月24日より全国書店にて発売。
  神保町内においては、「本と街の案内所」および、一部の古書店
でも購入できます。
 
  http://www.navi-bura.com/special/jimboucho_guide.html

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

10月~11月の即売展情報
⇒ http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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【バックナンバーコーナー】
⇒ http://www.kosho.ne.jp/melma/

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  次回は2010年11月下旬頃発行です。お楽しみに!
└─────────────────────────┘

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全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,300店加盟)の略称です

http://www.kosho.or.jp/public/buyer/search.do

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日本の古本屋メールマガジンその96 2010.10.22

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
     E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
     URL  http://www.kosho.or.jp/public/buyer/search.do

【発行者】
     広報部:西村康樹
編集長:藤原栄志郎

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