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メールマガジン記事 日本の古本屋メールマガジン2010

日本の古本屋メールマガジン その94 8月25日号

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☆INDEX☆
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  1. 浪華の古本屋 ぎっこんばったん  さかもと けんいち
  2. 『彷書月刊』300号について   田村七痴庵
  3. 次回予告

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━━━━━━━━━━━【自著を語る(42)】━━━━━━━━━━

浪華の古本屋 ぎっこんばったん

さかもと けんいち(青空書房)

 大阪の小さな古本屋が生涯はじめて本を出しました。表題の「ぎ
っこんばったん」とはシーソーのことです。『天に昇れば、ぎっこ
ん。地に足つけば、ばったん。商いつねにくりかえし。いつも誰か
とにらめっこ』。開業以来六十三年ぼつぼつ書き溜めたものの中か
ら選びました。ごった煮みたいなエッセイ集です。

 古本屋ですから勿論、本のことが一杯(いっぱい)出てきますけれ
ど、ここには掘り出し物や儲け話は一切載っていません。その代り
本が好きで好きで仕方のない男が耽溺しまくった小説や文学、それ
に惚れ抜いた画家の話ならふんだんに出てきます。この本を製(つく)
ってくれたのは、五十八年間蔭で支え、この二月に逝った最愛の女
房です。夢ばかり追って「大阪一商売下手やで」と威張っている変
な亭主を盲愛し、したいまま私に路地裏やお地蔵さんの探索を許し
てくれ、何ひとつ求めなかった妻ありてこそです。

 妻逝きて私は既に八十七才。余命と云う言葉は嫌いです。「余白」
なら好き。死ぬまで現役、死ぬまで青春です。嬉しいこと、私の店
には若い人が蝟集(いしゅう)しています。文学の話を聞くためです。
人生の疑問を語り合うためです。時に中国やインド、カナダの青年
まで加わります。商いにはなりませんが、ここには燃えるエネルギー
や自国への愛があります。私の本をつくった第二の力、ヤングパワー
です。「今どきの若いもの」なんて口が裂けても云えません。何し
ろ私が今どきの若いものなのですから。

 敗戦後、焼跡闇市のなか、私たち日本人は電気も点(つ)かずガス
水道もなく、まして食糧のない中から立ち上がって、今日に辿りつ
きました。戦争の悲惨さ愚かしさを忘れてほしくありません。私は
もともと苦学生。蒟蒻だけで昼飯(ひるめし)済(す)まし、本を買い
ました。だから今でも学ぶ人に安く売ります。山本一力先生が私の
拙い文を激賞し序文と帯を、滞在の紐育(ニューヨーク)から寄せて
頂きました。有難いことです。   御一読下さい。

『浪華の古本屋 ぎっこんばったん』(SIC社・好評発売中)

http://www.sic-japan.com/books/

━━━━━━━━━━━【自著を語る番外編】━━━━━━━━━

『彷書月刊』300号について

田村七痴庵

<日本の古本屋>のご利用ありがとうございます。
ならびに、メルマガ配信のご登録まことにありがとうございます。
古書組合広報部より、『彷書月刊』についての原稿提出を依頼され
た折、会員数ってんですか配信数ってんですか、が13万人と聞い
て、古本好きがそんなにいらっしゃるものかと、頭の古い古本屋に
はどうもぴんとこない。

しかし、ありがたいものですなあ。わたくし『彷書月刊』という雑
誌をだしております彷徨舎の田村と申します。いささか、雑古書も
扱っております、古本屋の店名を、なないろ文庫ふしぎ堂と申しま
して、古本屋と編集者のふたまたこうやくを貼っております。
こういうごあいさつも、今年の9月25日、『彷書月刊』が10月
号、300号をもちまして、休刊と相成りますので、もうしばらく
でございます。
もうしばらく、となったので、こういうご依頼もいただけることと
なり、<最後の授業>ならぬ、<最後に近くなる宣伝>をさせてい
ただきます。

で、『彷書月刊』をご存じなお客様には、現在発売中の8月号を是
非ともみていただきたい。<川崎長太郎の歌が聞こえる>と題され
た特集は、川崎長太郎ファンならずとも、古書好きならばウナると
思いマス。なんだヨ自画自賛かよ。いや、実は、奥付には、編集兼
発行人・田村治芳とゴザイマスケレドモ。たとえば、本日これを執
筆しております8月10日現在、ワタシの身は、都内某所にアル野
戦病院入院病棟の一室であります。病名は、食道癌上大静脈症候群
デアリマス。一昨年の10月、食道癌になりましてからのてんまつ
は、『彷書月刊』誌に「ナナフシの散歩道」と題したエッセイを田
村七痴庵名で執筆いたしております。つまりワタシは、食道癌の患
者で、このほぼ2年『彷書月刊』をつくっておりますのは、副編集
長の皆川秀と、編集の目時美穂の二名でアリマス。彼等のガンバリ
のオカゲで300号もむかえられますわけで、マコトにアリガタイ。

続きはこちら
  http://www.kosho.ne.jp/melma/1008/index.html

彷書月刊
   http://www3.tky.3web.ne.jp/~honnoumi/

西荻ブックマーク
   http://nishiogi-bookmark.org/

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━
 
   新刊『書肆紅屋の本』 (論創社 好評発売中)
    http://www.ronso.co.jp/

   空想書店 書肆紅屋
    http://d.hatena.ne.jp/beniya/

    映画「森崎書店の日々」について 
        監督 日向朝子さんのご寄稿
    http://www.morisaki-syoten.com/

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

8月~9月の即売展情報
⇒ http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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  次回は2010年9月下旬頃発行です。お楽しみに!
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全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,300店加盟)の略称です

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日本の古本屋メールマガジンその94 2010.8.25

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
     E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
     URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
     広報部:早川多摩雄
     編集長:藤原栄志郎

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