神田古書店街 後編神田古書店連盟 矢口書店 矢口哲也 |
メルマガ読者の皆様、神田古書店街後編です。 前回は古本まつりが始まるまでの神田古書店街の歴史について簡単に触れました。 神保町の古本屋が活気を取り戻そうと昭和35年に第一回「古本まつり青空掘り出し市」を千代田区の共催で開催しました。 神保町交差点の現在の岩波ビルが建つ前の空き地で始まりました。マスコミが多数報道してくれたことで地方からも人が来て、入場制限をするほどの賑わいだったそうです。その後会場を数回変えながら、今では東京都の後援そして数多くの協賛を頂き名称も「東京名物神田古本まつり」となりました。平成15年の江戸開府400年事業を機に、靖国通りに本の回廊が出現する現在の形になり、おかげさまで一昨年60回を迎えることができました。こうして長く続けて来られたのも、近隣の皆様を始め多くの方々のご理解とご協力、そして何より神田の古書店をご愛顧頂いているお客様のおかげと大変感謝しております。昨年の古本まつりは新型コロナ感染拡大防止のため、初めて完全に中止になりました。春には神保町さくらみちフェスティバルとして、桜の咲く週末3日間ワゴンセールを行っていますが昨年、今年と同じくコロナ禍で中止になりました。 神田古書店街では昭和50年に連合目録「古本」を創刊しています。「古本」は平成21年まで30年以上続きました。そして「古本」に代わり平成22年に新たに「神保町公式ガイド」を創刊し、現在10号まで出ています。昨年はコロナ禍で発行を中止しました。 そして平成17年「BOOK TOWN 神田」の後継サイトとして高野明彦教授のご協力を得て、神田神保町にある書店や古書店の蔵書から、検索した言葉の集まりをたよりに関心に近い物を探す(連想検索)ポータルサイト「BOOK TOWN じんぼう」が開設されました。 そして今年「BOOK TOWN じんぼう」(jimbou.info)はリニューアルします。360度カメラで店内を撮影したパノラマ写真を使ってお店の雰囲気を伝えます。そのほか基本情報、地図など簡単な紹介をすることになっています。取り扱っている商品については各店のページをリンクしますので、ご覧頂けるお店もあると思います。5月リリース予定で現在作成中です。すでに3月半ばには100店舗以上の撮影が終了しています。 昨年14号になる「神保町が好きだ!」(発行所:本の街・神保町を元気にする会)では「現代マンガは神保町から始まった⁉」という特集が組まれました。 参考文献 神田古書店連盟 |
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