「東京古書組合百年史」第43回日本出版学会特別賞受賞についてけやき書店 佐古田亮介 |
この受賞のことをすでに知っている人もいるでしょう。私が知ったのは確かな記憶はないのだが、たぶん4月の下旬頃に、広報理事から知らされた。資料会の時だったので相澤理事だったはずだ。出版学会から組合に、受賞が決まりましたがお受けいただけますか。と問い合わせが来たそうで、すぐにお受けいたします。と答えて受賞決定となったようです。その時に相澤理事から、授賞式に出て下さいね。言われたのだと思います。何しろ私は、この賞の存在すら知らずにいたので、慌ててネット検索をしてみて、大変名誉ある賞であることを知りました。
前回の第42回は、あの凸版印刷株式会社印刷博物館が受賞しているのだ。ついに東京古書組合も、あの様に様々な企画展を行って世間に広く認知されている印刷博物館と並ぶ評価を得たのだ。と、思わずニンマリしてしまったが、同時に何か重大な責任を背負ってしまったようにも感じた。もう迂闊なことは出来ないぞ。といったような思いがヒシと迫って来たのだ。これは組合が受けた賞なのだが、同時に組合員全員が受けたものでもあるはずだ。この際そうした自覚は必要だと思う。つまり今後は、周りからはそうゆう眼で見られるということだ。まあ、私ひとりで何が出来る訳でもないのだが、組合員一人一人が自覚を持って行動することは、非常に大事なことであるはずだ。 受賞式は、5月14日土曜日に千代田区三崎町の日本大学法学部本館にて行われた。私と梶塚理事との二人で出席したが、事前に服装について打ち合わせをしていた。スーツかカジュアル。あまりに違い過ぎると何だか一体感がなくなって組合の印象も悪くなるような気がしたからだ。梶塚理事からはカジュアルで行きます。との返事が来たので、私は詰まらない服しか持っていないためカジュアルとはならないのだが、ノーネクタイで行くことにした。ネクタイは大の苦手なので大助かりであった。受賞式は、日本出版学会総会の中に組み込まれていて授賞式の時間に合わせて出席したので、1時間もかからなかった。人もそんなに多くはなくて40人ぐらいが長い教室に距離を置いて座っていた。顔見知りが二人もいたのにはビックリした。 2021年度第43回の受賞式は奨励賞2点、特別賞2点であった。奨励賞は受賞対象となった本の著者2名に送られ、特別賞は組合百年史ともう一つは「大宅壮一文庫」に送られた。古書組合もとうとう大宅文庫と並んだのだ。何たる名誉。益々社会的に重責を担うことになった次第だ。受賞理由などはネットで探せば出て来るので、是非ご一読してみて下さい。ここに書いたことは決して大げさなことではないと、ご納得いただけることと思います。 日本出版学会
https://www.shuppan.jp/ 日本出版学会 第43回 日本出版学会賞(2021年度)
https://www.shuppan.jp/materials/jyusho/2022/04/19/1999/
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