野呂邦暢 著、文芸春秋、1984年7月、237p、16cm
1刷 カバー付 カバーヤケ無し 本体三方少ヤケ 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。
大昔、子供の頃に観たテレビドラマの原作で、ドラマには岸本加世子と萩原健一が出演していたと記憶しています。このドラマを観たことが、私がマニアとはいかないまでも、日本のお城に関心を持つきっかけとなりました。各地の城跡を訪ねては、かような出来事があったのかなあと思いをはせると感無量になります。
向田邦子氏がこのドラマをプロデュースしたということは、ずっと後になってから知りました。氏が付けたのかもしれませんが、ドラマの副題に「わが愛の城」と添えられているのは原作を最後まで読めばわかります。
私が原作たる本書を読んだのは大人になってからです。感銘を受けて九州を旅行した際に、物語の舞台となった長崎県の伊佐早(諫早)の地を訪ねたりもしました。
本書の特筆すべき点はやはり籠城の様子が城方(主人公である姫)の視点からリアルに描かれているところです。落城までのたった3日間の出来事が凝縮されていて最後の1ページまで読みごたえがあります。
なお、巻末の解説は藤沢周平氏が書いています。