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2018年12月10日 第264号

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 古書市&古本まつり 第70号
      。.☆.:* 通巻264・12月10日号 *:.☆. 。
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━━━━━━━━━【シリーズ古書の世界 第12回】━━━━━━━

若い読書家

                    出久根達郎(芳雅堂)

本を愛する人の顔は、例外なくステキである。美男美女である。
老いても、若く見える。輝いている。肌にツヤがある。
 眼に、張りがある。そして、澄んでいる。活字で眼が洗われてい
るせいだろう。
 言葉に、ムダが無い。言い回しが、しゃれている。あたたかみが
ある。表現力が非凡である。

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『文庫 本と暮らせば』 著者 出久根達郎
(草思社文庫) 定価:886円 (本体 820円) 好評発売中!
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━━━━━【12月10日~1月15日までの全国即売展情報】━━━━━

⇒ https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

神戸・もとまち古本市(兵庫県)
期間:2018/11/15~2018/12/16
場所:神戸まちづくり会館 1F 
兵庫県神戸市中央区元町通4-2-14

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第88回 彩の国 所沢古本まつり (埼玉県)

期間:2018/12/05~2018/12/11
場所:くすのきホール
   西武線所沢駅東口前 西武第二ビル8階 総合大会場
URL:http://furuhon.wix.com/tokorozawafuruhon

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第1回みなとみらい駅ナカ古本まつり(神奈川県)

期間:2018/12/13~2018/12/19
場所:横浜みなとみらい線
   みなとみらい駅構内みらいチューブ

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新興古書大即売展

期間:2018/12/14~2018/12/15
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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五反田古書展

期間:2018/12/14~2018/12/15
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4

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浦和宿古本いち(埼玉県)

期間:2018/12/14~2018/12/17
場所:JR浦和駅西口さくら草通り 徒歩5分 マツモトキヨシ前
URL:https://twitter.com/urawajuku?lang=ja

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第14回 つちうら古書倶楽部『師走の古本まつり』(茨城県)

期間:2018/12/15~2018/12/23
場所:茨城県土浦市大和町2-1 パティオビル1F

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有隣堂イセザキ本店・古書ワゴンセール(神奈川県)

期間:2018/12/15~2019/01/07
場所:有隣堂伊勢佐木町本店 横浜市中区伊勢佐木町1-4-1
※雨天中止

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2018 全大阪古書ブックフェア(大阪府)

期間:2018/12/21~2018/12/23
場所:大阪古書会館 大阪市中央区粉川町4-1
URL:https://twitter.com/OsakaKosho

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ぐろりや会

期間:2018/12/21~2018/12/22
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
URL:http://www.gloriakai.jp/

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好書会

期間:2018/12/22~2018/12/23
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9

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2018 歳末阪神古書ノ市(大阪府)

期間:2018/12/26~2018/12/28
場所:阪神梅田本店8階催事会場 大阪市北区梅田1-13-13

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Title 2Fの古本市

期間:2018/12/27~2019/01/08
場所:Title 杉並区桃井1-5-2 

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下町書友会

期間:2019/01/04~2019/01/05
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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杉並書友会

期間:2019/01/05~2019/01/06
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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立川フロム古書市

期間:2019/01/05~2019/01/20
場所:フロム中武3階バッシュルーム(北階段際)  
   立川駅北口徒歩5分(ビッグカメラ隣)

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第35回 古本浪漫洲 Part1

期間:2019/01/09~2019/01/11
場所:新宿サブナード2丁目広場(催事場)
新宿区歌舞伎町1-2-2 TEL03-3354-6111

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有隣堂藤沢店フジサワ古書フェア(神奈川県)

期間:2019/01/10~2019/01/23
場所:有隣堂藤沢店4階ミニ催事場

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東京愛書会

期間:2019/01/11~2019/01/12
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
URL:http://aisyokai.blog.fc2.com/

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第35回 古本浪漫洲 Part2

期間:2019/01/12~2019/01/14
場所:新宿サブナード2丁目広場(催事場)
   新宿区歌舞伎町1-2-2 TEL03-3354-6111

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大均一祭

期間:2019/01/12~2019/01/14
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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第35回 古本浪漫洲 Part3

期間:2019/01/15~2019/01/17
場所:新宿サブナード2丁目広場(催事場)
   新宿区歌舞伎町1-2-2 TEL03-3354-6111

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日本の古本屋メールマガジンその264 2018.12.10

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:二見彰

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若い読書家    (シリーズ古書の世界第12回)

若い読書家

出久根達郎

 本を愛する人の顔は、例外なくステキである。美男美女である。老いても、若く見える。輝いている。肌にツヤがある。
 眼に、張りがある。そして、澄んでいる。活字で眼が洗われているせいだろう。
 言葉に、ムダが無い。言い回しが、しゃれている。あたたかみがある。表現力が非凡である。
 十六歳で七段の棋士・藤井聡太さんを見よ。大人でもめったに遣わないボキャブラリーを、当たり前のように口にする。中学生の時、「望外の僥倖」と言った。日頃本に親しんでいなければ、まず出てこない言葉である。

 通算五十勝を達成した時、記者会見で、これは「セツモク」の数字であると言った。
 並み居る新聞記者の誰もが、一瞬、何のことか理解できなかった。どんな漢字を当てるのか、耳で聞いては見当がつかない。テレビを見ていた筆者にもわからなかった。たぶん将棋用語なのだろう、と独り合点した。
 あとで調べたら、セツモクは「節目」であった。フシメ、である。人生の節目、などと言う。藤井さんはフシメを読み違えたのだろう、と思い、念のため辞書を繰ってみたら、フシメ、セツモクどちらも間違いでないが、正式にはセツモクと読む、とあった。
 藤井さんは正しい読み方をしていたのである。

 僥倖といい、望外といい、耳慣れぬ漢語を身につけたのは、読書のたまものらしい。
 何しろ小学四年生の時の愛読作家ベストスリーが、司馬遼太郎、沢木耕太郎、新田次郎の「さん郎」というから驚く。セツモクは、どうやら司馬遼太郎あたりが仕入れ先であるまいか。
 十四歳の女優・芦田愛菜さんも、藤井さんに劣らぬ読書家である。
 そういえば、大リーグの今年の新人王、大谷翔平選手も、趣味が読書と聞いた。二刀流の大谷選手も二十四歳と若い。読書が趣味と広言する有名人は、この数年、いなかった。近頃、これは嬉しいニュースだった。

 更に望めば、本、特に古書が大好き、と標榜する若いかたが現れてほしい。そして、古書のこんなところが魅力がある、と力説してほしい。古書の良さをご存じないかたが多すぎる。知っている人は、吹聴する義務がある。
 美智子皇后は、幼い時分から本が大好きであった。中学高校生の頃は、神田神保町の古書街を歩いて、外国文学や日本古典を求められた。
 皇后になられたあと、外国記者団が、お供の方と警固の方もなしに、ご身分を隠して一日を過ごすことができたとしたら、どちらにお出かけになり、何をなさりたいですか、と質問した。
 皇后さまは、こう答えられた。日本の昔話に隠れミノが登場する。これを着ると姿が見えなくなる。変装や偽名を考える必要がない。ミノを着けて、「学生のころよく通った神田神保町の古本屋さんに行き、もう一度長い時間をかけて本の立ち読みをしてみたいと思います。」(平成19年5月14日)

Copyright (c) 2018 東京都古書籍商業協同組合

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2018年11月26日 第263号

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☆INDEX☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1.『古本的思考 講演敗者学』 川村伸秀
2.『やちまたの人-編集工房ノア著者追悼記 続 涸沢純平
3.『書店経営指標2018年版』について
日本出版販売株式会社 柳 春城

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

━━━━━━━━━━━【自著を語る番外編】━━━━━━━━━

山口昌男著『古本的思考 講演敗者学』

                    川村伸秀

 本欄「自著を語る」には、すでに拙著『斎藤昌三 書痴の昌三』
(晶文社)でお世話になった。再びお声がかかったが、今回は自著
ではなく編集者の立場で書かせていただくので「番外編」となる。
著者の文化人類学者・山口昌男さんは、残念ながら2013年3月に逝去
された。

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=4363

『古本的思考 講演敗者学』 山口昌男 著
晶文社 定価:本体2700円+税 好評発売中!
https://www.shobunsha.co.jp/?p=4847

━━━━━━━━━━━【自著を語る(214)】━━━━━━━━━

『やちまたの人-編集工房ノア著者追悼記 続』

  涸沢純平

 昨年9月出版した『遅れ時計の詩人』の「続」きです。「遅れ時
計の詩人」とは、大阪十三の蒲鉾屋さんで詩人の清水正一さんのこ
と。「続」の、『やちまたの人』とは、足立巻一さんのことです。
足立さんは、本居宣長の子・盲目の国学者・春庭の伝記を自身にか
らめた独自の手法で書いた大著『やちまた』(芸術選奨文部大臣賞
受賞)を残しています。

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=4313

『やちまたの人 編集工房ノア著者追悼追悼記続』涸沢純平 著
編集工房ノア 定価2000円+税  好評発売中!
〒531-0071 大阪府大阪市北区中津3-17-5
TEL 06-6373-3641
FAX 06-6373-3642

━━━━━━━━━━━【自著を語る番外編】━━━━━━━━━

『書店経営指標2018年版』について

日本出版販売株式会社 柳 春城

 新刊書と古書の違いはありますが、私たちは同じく本(の価値)
を広めようと、日々、営業活動を続けています。本書『書店経営指
標』は主に新刊書を扱う書店の協力をいただき、本をはじめとする
主な取扱商品の販売動向、そして利益を出している店舗の収益性、
生産性、効率性などを分析している数少ない業界統計資料の一つで
す。今年の2018年版は、昨年1年間に決算を迎えた企業のアンケート
実績から作成しています。

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=4359

『書店経営指標2018年版』
B5判52頁 価格 :本体1,500円+税
『出版物販売額の実態2018』
B5判46頁 価格 :本体1,400円+税
好評発売中 ご注文はこちら↓↓
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私たちのホームページができました。
セミナーや統計資料のリリースなどご覧になれます。↓↓
https://www.nippan.co.jp/ryutsu-gakuin/

━━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━

『出版の崩壊とアマゾン』 高須次郎 著
論創社 2200円+税 好評発売中!
http://ronso.co.jp/

『ピンバイス40年史 -あるプラモデル屋の歩み-』
小林昌樹 編
http://pinvise.net/

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

11月~12月の即売展情報

https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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日本の古本屋メールマガジンその263 2018.11.26

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:二見彰
編集長:藤原栄志郎

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jittai

『書店経営指標2018年版』について

『書店経営指標2018年版』について

日本出版販売株式会社 柳 春城

新刊書と古書の違いはありますが、私たちは同じく本(の価値)を広めようと、日々、営業活動を続けています。本書『書店経営指標』は主に新刊書を扱う書店の協力をいただき、本をはじめとする主な取扱商品の販売動向、そして利益を出している店舗の収益性、生産性、効率性などを分析している数少ない業界統計資料の一つです。今年の2018年版は、昨年1年間に決算を迎えた企業のアンケート実績から作成しています。

実はこの統計資料は1963年から毎年発行しており、今年でなんと55歳となりました。当時の売上総利益率は15.38%、人件費率は7.40%、地代家賃費率は0.71%、営業利益率は2.28%でした。その後、幾たびかの正味改訂や配送費用を分担するなど検討が重ねられ、今年の本専業企業の売上総利益率では23.72%に。かつて主流だった自宅営業から、人が集まる場所に店舗を賃借する形態に変化して運営コストが増加した結果、営業利益率は当時から2.57ポイント減少のマイナス0.29%と、4年連続のマイナスとなってしまいました。数値だけを見るともはや本だけのビジネスは疲弊している感がありますが、書店空間の内側ではいろいろな変化が起きています。例えば、おしゃれな書棚やこだわりの内装・照明を施したり、人が喜ぶイベントなどにも工夫を凝らしています。様々な商品を本と一緒に面陳展開することで、利益を出している書店もあります。
「本のある場所」の変化に合わせて、書店を利益の出る事業として成立させるために、そして新しく書店を始める人のための経営指南書にしていきたいと思っています。

また、『出版物販売額の実態』も発行しました。本書については、昨年12月25日のメールマガジン(https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=3576)でご紹介しているので割愛しますが、2018年版の傾向としては、書店ルートの推定販売額は1兆250億円で、1996年以来の減少が依然として続いています。対して、インターネットルートの推定販売額は1,988億円となり、CVSルートの推定販売額1,576億円を初めて上回りました。また電子出版物市場も2,424億円となり、書店ルートに次ぐ市場規模として増加を続けています。

インターネットルートの調査を開始したのは2007年度、電子出版物市場に至っては2015年度からです。どちらもわずか10年足らずで急成長を遂げたことになります。こうした出版業界を大きく変える“波”は、今後も次々と生まれてくることでしょう。こういった冊子をまとめた編集者としては、静かに何より正確に、新たな“波”が生み出す揺らぎも含めて、業界の今を広く伝えていくのが責務だと思っています。

jittai
『書店経営指標2018年版』
B5判52頁 価格 :本体1,500円+税

keiei
『出版物販売額の実態2018』
B5判46頁 価格 :本体1,400円+税

好評発売中 ご注文はこちら↓↓
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shikou

山口昌男著『古本的思考 講演敗者学』

山口昌男著『古本的思考 講演敗者学』

川村伸秀

 本欄「自著を語る」には、すでに拙著『斎藤昌三 書痴の肖像』(晶文社)でお世話になった。再びお声がかかったが、今回は自著ではなく編集者の立場で書かせていただくので「番外編」となる。著者の文化人類学者・山口昌男さんは、残念ながら2013年3月に逝去された。

 縁あって筆者は、山口さんの晩年の10年間をフリーの編集者として接することができた。おかげで、山口さんが亡くなったあとも未完の遺稿『エノケンと菊谷栄 昭和精神史の匿れた水脈』(晶文社)を編集させていただく機会に恵まれた。その資料を探すために府中のご自宅にお邪魔し、山口さんが「本小屋」と称した書庫(庭に設けたプレハブ小屋)のなかを調べていたときのことである。資料の山に埋もれたワープロ打ちの講演起こし原稿を二編発見した。一つは1977年3月の吉野作造記念館での講演「吉野作造と街角のアカデミー」、そしてもう一つは1992年11月に古書店主の集まりで「近代日本における“知のネットワーク”の源流」と題して行った講演で、どちらも未発表のものであることはすぐに判った。

 ふさ子さん(山口夫人)のお許しを得て、エノケンの資料と共に二つの講演録をお預かりして帰った。前者は『「敗者」の精神史』(岩波現代文庫)のなかの一章「大正日本の「嘆きの天使」──吉野作造と花園歌子」と同じテーマを扱ったものだが、当時山口さんは札幌大学の文化学部長就任間もないころで、講演の合間合間に札幌大学の宣伝が入っていてそれが何とも愉しい。

 驚いたのは後者の講演である。のちにのめり込んでゆく趣味家たちの世界を発見したばかりの山口さんが、嬉々として古書店主相手にその面白さを語っていた。『「挫折」の昭和史』(岩波現代文庫)などの昭和前期を扱った敗者学の一つの流れが『エノケンと菊谷栄』から始まったとすれば、もう一つの流れである『「敗者」の精神史』などに結実する明治以降の幕臣=負け派のネットワーク研究は、ここから出発していたのだ。ライブ感たっぷりの記録がそこに遺されていた。敗者学の貴重な情報提供者であった古書店主の内堀弘さん(石神井書林)や高橋徹さん(月の輪書林)と出会ったのも、この講演がきっかけだったとお二人から伺った。まさに記念すべき講演! 原稿には山口さんの赤字が随所に入っていて、いずれ発表を意図していたことが判る。

 2016年5月、山口さんの後を追うようにしてふさ子さんが亡くなった。その年の夏、ご自宅の蔵書を札幌大学の山口文庫にまとめるため、ご子息の拓夢さん(現・札幌大学教授)、岡本慶一さん(元・東京富士大学教授、故人)、石塚純一さん(元・札幌大学教授)と整理していたとき、内堀さんが作られた私家版『「書画骨董雑誌」を巡って』をやはり「本小屋」のなかに発見した。やはり古書店主を聴衆として、「近代日本における“知のネットワーク”の源流」の続編のような形で1994年1月に行われた講演録であった。これはもう本にするしかないではないか! 

 とはいえ、講演三編だけでは本にならない。そこで雑誌や大学の紀要などに掲載されていたこれまで山口さんの単行本未収録だった同テーマの講演やインタヴュー、論考なども加えて構成した。講演起こし原稿は引用部分などで聴き取れない箇所や間違いも多く、すべて原典にあたっての穴埋めや訂正作業を必要とした。いつしか2年のときが流れたが、晶文社の小川一典さんのお力もお借りして、漸くここに皆さんにご覧いただける形となった。本書を通して、無類の本好きだった山口さんの古本談義を愉しんでいただけたなら、編者としてこれに勝る喜びはない。

shikou
『古本的思考 講演敗者学』 山口昌男 著
晶文社 定価:本体2700円+税 好評発売中!
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yachi

『やちまたの人-編集工房ノア著者追悼記 続』

『やちまたの人-編集工房ノア著者追悼記 続』

涸沢純平

 昨年9月出版した『遅れ時計の詩人』の「続」きです。「遅れ時計の詩人」とは、大阪十三の蒲鉾屋さんで詩人の清水正一さんのこと。「続」の、『やちまたの人』とは、足立巻一さんのことです。足立さんは、本居宣長の子・盲目の国学者・春庭の伝記を自身にからめた独自の手法で書いた大著『やちまた』(芸術選奨文部大臣賞受賞)を残しています。

 「やちまた」とは、春庭の文法の研究書『詞(ことば)のやちまた』からきています。
 「言葉は八方に分かれる道のようなもの」から、足立さんは、「人生そのものが「やちまた」である。人と人のつながりもいくつにも分かれながらつながっている」(好きな言葉「やちまた」)と書いています。
 「続」で追悼しているのは、足立巻一、佐谷和彦、庄野英二、川崎彰彦、島田陽子、宗秋月、杉山平一、塔和子、大谷晃一、鶴見俊輔、伊勢田史郎、松廣勇、東秀三、三輪正道の方々です。

 帯文は、前著は、流通の「地方・小出版流通センター代表」川上賢一氏にもらいましたが、今回は文学から、山田稔さんにおねだりしました。自分で写すのは気恥ずかしいのですが。
 「著者の涸沢純平によれば、出版とは本をこしらえて売るだけでなく、著作を敬愛し著者を家族と思うことである。その著者たちとの、人生の「やちまた」でのめぐり会いから永の別れまでをつぶさに描いた本書は、前著『遅れ時計の詩人』同様、いわば「ノア」一族の家族アルバムであると同時に、関西の文学界にとって貴重な人間記録ともなっている」。全文です。

 本書では、特に杉山平一さんのことを書いています。ノア「海鳴り」他誌追悼号に書いたものも、重複はあるが、収録。その中で、杉山さんが足立さんのことを書いた文章を引きました。
 「集りなどで、足立さんの顔を見かけると、急に心がなごんで、近づいてゆく。そこにはいつも、ふあーとした風が吹いている感じだった。…ヒューマニズムというのは、ああいうものだと思った」。「ふあーとした風」は杉山さんそのものでもあったのです。
 文は人なり、文章と人の魅力、出版とは「やちまた」なり。の思いです。

yachi
『やちまたの人 編集工房ノア著者追悼追悼記続』涸沢純平 著
編集工房ノア 定価2000円+税  好評発売中!
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FAX 06-6373-3642

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2018年11月10日 第262号

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━━━━━━━━━【シリーズ古書の世界 第11回】━━━━━━━

持ちぬしの顔

                    出久根達郎(芳雅堂)

目下の話題は、もっぱら都民の台所を賄う豊洲市場の開場だが、鮮
魚や野菜に限らず、物の仕入れ法やルートなど、知らないかたが多
い。特に、古書がそうである。
 古書店で客に聞かれる筆頭が、古書ってどこから仕入れてくるの
ですか? だろう。

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『文庫 本と暮らせば』 著者 出久根達郎
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━━━━━【11月10日~12月15日までの全国即売展情報】━━━━━

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イービーンズ古書市 *中古レコード・CD市=併催(宮城県)

期間:2018/10/26~2018/12/05
場所:仙台駅前9F 杜のイベントホール
宮城県仙台市青葉区中央4丁目1-1

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蓬左文庫古書市(愛知県)

期間:2018/11/03~2018/11/11
場所:徳川園 蓬左文庫エントランスホール(講座室) 
   名古屋市東区徳川町1001番地

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洋書まつり

期間:2018/11/09~2018/11/10
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
URL:http://blog.livedoor.jp/yoshomatsuri/

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好書会

期間:2018/11/10~2018/11/11
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9
 
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第14回 東京蚤の市

期間:2018/11/10~2018/11/11
場所:東京オーヴァル京王閣 調布市多摩川4-31-1
   「京王多摩川駅」臨時改札口すぐ
URL:http://tokyonominoichi.com/2018_autumn/

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春日・浄運寺 古書まつり(福岡県)

期間:2018/11/10~2018/11/16
場所:浄運寺 福岡県春日市下白水南4-35

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新橋古本まつり

期間:2018/11/12~2018/11/17
場所:新橋駅前SL広場

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早稲田青空古本まつり

期間:2018/11/12~2018/11/17
場所:早稲田大学十号館前(大隈重信公銅像そば) 
   新宿区西早稲田1-6-1

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浦和宿古本いち-埼玉県民の日(14日)臨時即売展-(埼玉県)

期間:2018/11/14~2018/11/18
場所:JR浦和駅西口さくら草通り 徒歩5分 マツモトキヨシ前
URL:https://twitter.com/urawajuku?lang=ja

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五反田遊古会

期間:2018/11/16~2018/11/17
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4

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第174回 神戸古書即売会(兵庫県)

期間:2018/11/16~2018/11/18
場所:兵庫県古書会館 一階・二階 神戸市中央区北長狭通6-4-5

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第2回はりまや橋商店街・古本まつりと一箱古本市(高知県)

期間:2018/11/17~2018/11/18
場所:はりまや橋商店街・アーケード内
URL:https://twitter.com/kochi_hitohako?lang=ja 

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第44回 鬼子母神通りみちくさ市

期間:2018/11/18
場所:雑司が谷・鬼子母神通り
URL:http://kmstreet.exblog.jp/

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第86回シンフォニー古本まつり

期間:2018/11/21~2018/11/26
場所:岡山シンフォニービル1F  自由空間ガレリア

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趣味の古書展

期間:2018/11/23~2018/11/24
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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中央線古書展

期間:2018/11/24~2018/11/25
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9

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新宿西口古本まつり

期間:2018/11/25~2018/11/30
場所:東京都交通広場  新宿駅西口地下各線改札口徒歩30秒 
   (京王百貨店の横地下1階です)

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第4回 小倉駅ナカ本の市

期間:2018/11/27~2018/12/04
場所:小倉駅ビル内・JAM広場 (JR小倉駅 3階 改札前)

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浦和宿古本いち

期間:2018/11/29~2018/12/02
場所:JR浦和駅西口さくら草通り 徒歩5分 マツモトキヨシ前

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和洋会古書展

期間:2018/11/30~2018/12/01
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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西部展

期間:2018/11/30~2018/12/02
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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第88回 彩の国 所沢古本まつり(埼玉県)

期間:2018/12/05~2018/12/11
場所:くすのきホール
   西武線所沢駅東口前 西武第二ビル8階 総合大会場
URL:http://furuhon.wix.com/tokorozawafuruhon

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歳末・古書赤札市

期間:2018/12/06~2018/12/09
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9

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書窓展(マド展)

期間:2018/12/07~2018/12/08
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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反町古書会館展

期間:2018/12/08~2018/12/09
場所:神奈川古書会館1階特設会場 
   横浜市神奈川区反町2-16-10

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第1回みなとみらい駅ナカ古本まつり

期間:2018/12/13~2018/12/19
場所:横浜みなとみらい線みなとみらい駅構内みらいチューブ

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新興古書大即売展

期間:2018/12/14~2018/12/15
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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五反田古書展

期間:2018/12/14~2018/12/15
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4

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浦和宿古本いち

期間:2018/12/14~2018/12/17
場所:JR浦和駅西口さくら草通り 徒歩5分
URL:https://twitter.com/urawajuku?lang=ja

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第14回 つちうら古書倶楽部『師走の古本まつり』

期間:2018/12/15~2018/12/23
場所:茨城県土浦市大和町2-1 パティオビル1F

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有隣堂イセザキ本店・古書ワゴンセール

期間:2018/12/15~2019/01/18
場所:有隣堂伊勢佐木町本店 横浜市中区伊勢佐木町1-4-1

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日本の古本屋メールマガジンその262 2018.11.9

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:二見彰

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持ちぬしの顔    (シリーズ古書の世界第11回)

持ちぬしの顔

出久根達郎

 目下の話題は、もっぱら都民の台所を賄う豊洲市場の開場だが、鮮魚や野菜に限らず、物の仕入れ法やルートなど、知らないかたが多い。特に、古書がそうである。
 古書店で客に聞かれる筆頭が、古書ってどこから仕入れてくるのですか? だろう。

 お客様が買ってほしい、と持ち込む場合もあるし、お客様宅へ伺って購入する時もある。それらの本は自分でさばくのだが、自店に不向きの本は、市場に運んでセリや入札にかけて処理する。
 そう語ると、大抵の客が、「古書市場というのがあるんですか?」と驚く。

 今こそ業界は宣伝につとめるべきだろう。古書市場見学ツアーを、催せばよい。豊洲市場どころではない、人気を呼ぶこと受け合い。どんな本が高価で、どんな本が安いか、目の前でとくと見てもらえばよい。業界は客に元値が知れるのを恐れるが、本の保存状態やその他の条件で、元値は流動的なのだし、それを実際に目で確かめてもらうのがいい。
「すると市場で仕入れた本は、元の持ちぬしが何者であるか、全くわからないわけですね」
客が聞く。
「それで納得しました」
何のこと?
「いや、古本屋さんで買うと、何だか落ち着くんです」
わからない。
「古本屋さんの書棚にある本は、持ちぬしの顔が無いから、安心して読めるんです」
 客が語った。
 親しかった知人が亡くなり、形見に、知人が大事にしていた蔵書を全部いただいた。「あなたに読んでいただき、持ってもらうと、故人もどんなに喜ぶか知れない」そう言って、「もらっていただけますか?」打診された。
 お金はいらないと言う。それが多少、心の負担だったが、ありがたくちょうだいした。
「ところが、もらった本というのは、読まないものですね」
 故人とは趣味が同じだし、性格も似ている。読書傾向もほぼそっくりだったが、どういうわけか、旧蔵の本に手が出ない。
「つまり、顔が見えてしまうからなんです」

 ある日、故人が偏愛していた本の一冊を、何の気なし拾い読みした。面白い。いつか夢中で読みふけっていた。「こっけいな文章に行き当たったんです。それで思わず、ゲラゲラと独り笑いした。ふと、たぶん知人もこの部分で声を立てて笑ったに違いない。そう考えたら、知人の笑顔がはっきり思い出されて、何だか大笑いしているのが自分でなく、故人のような気がして、思わず、ぞっと後ろを振り返りました」
 古書店の本は、人の顔が見えないからいい、という意味は、そういうことだったのである。読書に何らの制約も受けない。そこが気楽だ、というのである。



hontokurase
『文庫 本と暮らせば』 著者 出久根達郎
(草思社文庫) 定価:886円 (本体 820円) 好評発売中!
http://www.bunsobunko.net/soshisha/detail/978-4-7942-2347-0.jsp

Copyright (c) 2018 東京都古書籍商業協同組合

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2018年10月25日 第261号

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☆INDEX☆
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1.『本の虫の本』 林哲夫
2.『書皮報』 中西晴代

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

━━━━━━━━━━━【自著を語る番外編】━━━━━━━━━

『本の虫の本』

                         林哲夫

紙魚(しみ)をご存知でしょうか? 古書通のみなさんに対して今
さらこんな質問を発するのもおこがましいかもしれません。おそら
くどなたも古書の隙間からスルスルッとはい出して来る灰色の小さ
な虫に遭遇されたことがあるでしょう。本書で田中美穂(倉敷の古
書店・蟲文庫の主)は次のように説明しておられます。

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=4229

『本の虫の本』
林 哲夫 著 / 能邨 陽子 著 / 荻原 魚雷 著 / 田中 美穂 著 /
岡崎 武志 著
創元社 定価:2,484円  好評発売中
https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=3894

━━━━━━━━━━━【自著を語る番外編】━━━━━━━━━

書皮報 第50号

                        中西晴代

「書皮報」は、<本が好き、本屋が好き、本屋のカバーも好き>の
書皮友好協会の会報です。1983年の「本の雑誌」(本の雑誌社)に、
「本屋のカバーを集めています。交換しませんか」という投稿が載っ
て、それを見たカバーにこだわる人、集めている人、集めていないけ
ど何となく面白そう、という人たちが集まって、本屋のカバーを『書
皮』と名付けて、書皮友好協会ができた。

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=4238

書皮友好協会
http://bcover.la.coocan.jp/

━━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━

『古本的思考 講演敗者学』 山口昌男 著
晶文社 定価:本体2700円+税 好評発売中!
https://www.shobunsha.co.jp/?p=4847

『やちまたの人 編集工房ノア著者追悼追悼記続』涸沢純平 著
編集工房ノア 定価2000円+税  好評発売中!
〒531-0071 大阪府大阪市北区中津3-17-5
TEL 06-6373-3641
FAX 06-6373-3642

『書店経営指標2018年版』 日本出版販売株式会社
B5判52頁 価格 :本体1,500円+税

『出版物販売額の実態2018』
B5判46頁 価格 :本体1,400円+税
好評発売中 ご注文はこちら↓↓
http://www.honyaclub.com/shop/a/anippandate/

━━━━━━【「古典籍展観大入札会」のお知らせ】━━━━━━

古典籍展観大入札会では全国の和本を扱う古書業者や、収集家、
名家から出していただいた名品が多数出陳され、お客様にお見せし
ます(展観)。そしてお客様の指し値をもとに大入札会(オークシ
ョン)がおこなわれます。主に扱われるものは和本(版本、写本)、
古筆、古文書、古地図、錦絵、中国朝鮮本等です。

平成30年度古典籍展観大入札会

展観(一般公開)
2018年11月16日(金) 10:00~18:00
2018年11月17日(土) 10:00~16:30

会場:東京古書会館
地図:http://www.kosho.ne.jp/~kotenkai/images/map_big.gif

入札会(全古書連加盟店のみ)
2018年11月18日(日)・19日(月)

展観日には、一般の皆様に出品の全点をお見せします。
入札は皆様のご注文に応じ、古書店業者が代行します。

詳細は東京古典会のホームページ
http://www.koten-kai.jp/catalog/information.php?siID=23

をご覧ください。

東京古典会

━━━━━━━━【第59回東京名物神田古本まつり】━━━━━━

◆青空古本市
年に一度、100万冊の大バーゲン!
靖国通りの歩道に、書店と書棚に囲まれた約500mの「本の回廊」が
出現!

[日 時] 10月26日(金)~11月4日(日)
10:00~19:00(最終日~17:00)
[会 場] 神田神保町古書店街
(靖国通り沿い・神田神保町交差点)

○特選古書即売展
 神保町の有力古書店有志による、展示即売会。
 [日 時] 10月26日(金)~10月28日(日)
10:00~18:00(最終日~17:00)
 [会 場] 東京古書会館 地下ホール
  古典籍から肉筆資料、近代初版本まで普段店頭では見られない
内外の貴重書籍を集めたイベントです。お宝探しはこちらから!
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=4220

他にもイベント盛りだくさん!
詳しくはホームページをご覧ください。
  http://jimbou.info/news/furuhon_fes_index.html

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

10月~11月の即売展情報

https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

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日本の古本屋メールマガジンその261 2018.10.25

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:二見彰
編集長:藤原栄志郎

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「神田古本まつり特選古書即売展」のお知らせ

「神田古本まつり特選古書即売展」のお知らせ

平成30年度神田古本まつりの一環として、神田古書店連盟協賛「神田古本まつり特選古書即売展」が来たる10月26・27・28日の3日間 東京古書会館地下1階で開催されます。(午前10時~午後6時 最終日午後5時閉会)

和洋の古典籍・古地図・歴史学、民俗学等の学術書・近現代日本文学の初版本や草稿・映画・美術・趣味など個性あふれる14店が出店いたしますので、是非ご来場お願い申し上げます。

今回も昨年同様、会場・東京古書会館2階情報コーナーにて26・27・28日の3日間「希少書籍の展示会」を行います。
また期間内の会場決済に限り、総額1万円以上の場合はクレッジト決済がご利用になれます。

会期内、会場で5千円以上お買い上げのお客様には
送料無料券をご提供いたします。

目録ご希望の方は切手500円同封の上
101-0051 千代田区神田神保町1-1 慶文堂書店
までお申し込みください。
tokusen

kaijyo
去年の東京古書会館2階情報コーナーにて「希少書籍の展示会」風景

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