『心に太陽を くちびるに詩を』についてPippo(ぴっぽ) |
はじめまして! のかたも、そうでないかたも、こんにちは。2008年頃より、詩の伝道活動をつづけております Pippo と申します。古本界隈では、古本屋探訪「古本ざしきわらしが行く」というウェブコーナーをかつてやっていた者といえば、もしかして思い出してくださるかたもいらっしゃるかなぁ、などと妄想します。 自著を語る――。なんと光栄かつ嬉しい話でしょうか。けれど、いざ原稿へと向かってみると、武者震いして、何をどこから書いたらよいのやら。とはいえ、せっかく本と古本屋さん界隈の皆さんへお伝えできるのですから、どーんと胸をあずけるような気持ちで、まいります。どうかつかの間、おつきあいくださいませ。 ● 『心に太陽を くちびるに詩を』 「なるべく心にすっと入ってくるような詩歌を、ふだんあまり詩や詩人に親しみのない方でも、興味をもって読んでもらえるように書こう!」 2013年の春先に、しんぶん「赤旗」編集局のかたより「半年予定で、詩と詩人を紹介する連載をやってみませんか」とお話をいただき、まず心に決めたのがこのことでした。 「無名のわたしが連載なんて、読んでもらえるのだろうか」という不安もありましたが、毎月あれこれと頭と心をいっぱいに使いながら、詩や詩人を伝えていました。すると、読者の方々の温かなご感想や励ましがポツポツと届くようになり。おかげで、半年の連載予定が1年、1年半と延長され、2年を少し過ぎたころに、書籍化のお話を いただきました。まさに「僥倖ッ!!」以外の言葉が見あたりません。その連載28回分に、書下ろしを加えたものがこの本です。 わたしは以前、詩の版元に勤めており、その頃、骨身にしみて感じたことがありました。「幅広い層の人々に詩に興味をもってもらうことは、とても難しい」ということです。なので、この活動を開始し、つづけてゆくにあたっても「詩の入りやすい入口を作ろう」ということを考えながら、試行錯誤をかさねてきました。 そして、ふと気づいたのです。「わたしがめっちゃ詩を楽しんだり、励まされたり、夢中になってきたことを、そのまま書きつづったり、その裸の姿をみせてゆけばよいのではないだろうか」と。 この本のなかには、わたしが出会い、大きな力や光りを与えられてきた詩歌、そして詩人が54人、みっしりつまっています。そして、裸のわたしが感じ、考えてきたことも。 どうぞ、お手にとってもらえましたら、幸せです。 blog: ぴっぽのしっぽ http://blog.livedoor.jp/pipponpippon/
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