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東京都立多摩図書館:「東京マガジンバンクカレッジ」の取組

東京都立多摩図書館:「東京マガジンバンクカレッジ」の取組

樋渡えみ子


東京都立多摩図書館は、「雑誌と児童・青少年資料の図書館」として、今年1月29日に国分寺市に移転オープンしました。立川市にあった時代、平成14(2002)年に旧都立日比谷図書館の資料とサービスを引き継いで児童・青少年資料サービスを開始、平成21(2009)年には、公立図書館として国内最大規模の雑誌所蔵量を誇る「東京マガジンバンク」を開設し、雑誌の特性を生かしたサービスを開始しました。移転により、この2つのサービス及び都立図書館全体の資料収蔵庫としての役割を果たすにふさわしい施設が整備されるとともに、約200人を収容できるセミナールーム(有料貸出)も整備されました。

エントランスを通って図書館に入ると、タイムリーなテーマで雑誌を紹介する展示エリアが目に入ります。壁面が曲線を描く明るい開架閲覧室の雑誌エリアには国内外の雑誌約1,500タイトルの最近1年分が並んでいます。また、青少年エリア、児童研究書エリア、こどものへやには約44,000冊の資料があります。このほか簡単な手続きで入室できる開架書庫には4,000タイトルを超える雑誌の最近1年分、最近1年以内に収集した児童書などが並んでいます。開館当日は6,000人を超える来館者で大変混雑しましたが、4か月を経た今は落ち着いてご利用いただける環境が整いつつあります。

都立多摩図書館では、最新の雑誌・児童書や明治期の雑誌創刊号、ちりめん本など様々な資料を所蔵しており、それらを活用していただくための様々な取組を行っています。ここでは、移転を機に開始した「東京マガジンバンクカレッジ」についてご紹介します。
雑誌の衰退がいわれて久しい昨今ですが、「東京マガジンバンクカレッジ」は、「雑誌の魅力を知る・作る・伝える」というテーマのもとに斯界の講師をお招きしてセミナー・講演会・ワークショップなど多彩なイベントを行っています。また、関連雑誌の展示、マガジントーク(ブックトークの雑誌版)などを組み合わせ、カレッジを共に作り上げていくパートナー(カレッジパートナー)と、雑誌を基盤とした学びと交流の場の創出を目指しています。

これまでに講演会「雑誌の過去・現在・未来」(講師:清水一彦氏・難波功士氏・辻泉氏)、「江戸から東京へ-多摩万華鏡-」(講師:仙田直人氏)、「『旅と鉄道』の再生と復刊」(講師:芦原伸氏)、連続講座「雑誌をつくるワークショップ」(講師:丸山信人氏)、中央大学辻ゼミによる研究発表及び展示「雑誌解体!~ポピュラー文化とメディア変容~」などを実施しました。

「東京マガジンバンクカレッジ」は誕生したばかりです。これからも「雑誌」というメディアの可能性を追求する事業を様々な形で展開していきます。期待しつつ見守っていただけると幸いです。
最寄り駅はJR西国分寺駅から南東へ徒歩7分です。ぜひお越しください。

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東京都立多摩図書館
〒185-8520 東京都国分寺市泉町2-2-26
TEL:042-359-4020
開館時間:月~金:10時~21時、 土・日・祝:10時~17時30分
休館日:毎月第一木曜日(休日・他の休館日と重なるときは第二木曜日)
    設備等の保守点検日:毎月1回
    特別整理期間:年12日以内
    年末年始:12月29日~1月3日
アクセス:JR中央線・武蔵野線「西国分寺駅」南口徒歩7分
     京王バス寺83系統、寺85系統「いずみプラザ前」徒歩5分
ホームページ:http://www.library.metro.tokyo.jp

主な所蔵資料:雑誌約17,000タイトル(このほか「創刊号コレクション」約6,600タイトル)、児童・青少年資料約220,000冊等


Copyright (c) 2017 東京都古書籍商業協同組合

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