(公財)たましん地域文化財団の季刊郷土誌『多摩のあゆみ』
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私ども(公財)たましん地域文化財団の郷土誌『多摩のあゆみ』は、昭和50年(1975)11月、当財団の設立母体である多摩中央信用金庫(現・多摩信用金庫)が店頭で無償配布する「茶の間の郷土誌」として創刊されました。以来、2・5・8・11月の各15日発行の季刊誌として、東京都の西部に位置する多摩地域の歴史・民俗・地理・自然などをテーマに、論考や情報などを掲載しています(A5判、毎号120頁前後、発行部数14,000部)。現在も多摩地域に82店舗ある多摩信用金庫各店で、無料で入手できます。またご希望の方には、お近くの郵便局からのお振り込みで1年間600円・3年間1800円の送料をお預かりして、全国にお送りもいたしております。 平成30年2月15日発行の第169号の特集は「デジタル地図でみる多摩の歴史」です。この20年ほどで地図の電子情報化やGPSなどの「地理情報システム(GIS)」のインフラ整備がすすみました。グーグルマップだけでなく国土地理院の地図もインターネットで見ることが可能になり、「地図を使う」行為は大変身近になりました。グーグルマップなどには美味しいお店や素適な風景の写真、情報を貼り付けて、インターネット上で公開することなどもよく行なわれています。こうした技術革新を背景に「地理学のお家芸」であった「ある事象の分布を地図に落とした図(主題図)をいくつも作り、それを重ね合わせて見える事柄を考察する」は、様々な学問分野でポピュラーに行われるようになりました。本特集では、ポピュラーになったデジタル地図(地理情報システム、GIS)で多摩地域や関東地方の歴史をどのように読み解けるのか、インターネット上で閲覧できるさまざまな歴史地理データベースをご紹介しています。 特集のほかにも「洋風建築への誘い」「建物雑想記」「多摩の食文化誌」「多摩の金融史」「多摩のみほとけ」の連載論考、そして多摩地域の博物館の図録や市民の長年にわたる研究成果など、一般の流通にはなかなか乗らない書籍を中心に紹介する「本の紹介」コーナーがあります。 本誌は多摩地域の博物館・図書館には毎号お送りし、地域資料コーナーなどに配架していただいています。また、創刊号から100号までは、当財団ホームページからデジタルアーカイブとしてインターネット上でご覧いただくことも可能です。本誌をとおして、東京近郊、多摩地域の歴史・文化に、ひとつひとつ触れていただけましたら、この上ない幸せです。 (公財)たましん地域文化財団ホームページ http://www.tamashin.or.jp/index.html 当財団ホームページ内『多摩のあゆみ』ホームページ http://www.tamashin.or.jp/ayumi/index.html
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