日名子太郎著、チャイルド本社、昭和54年、166p、19cm
カバー(ヤケスレくすみ)。小口ヤケ
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から約200年ほど前、ドイツのザルツマン(1744ー1811)という人が、『かにの小本一別名・不合理な児童教育法』という面白い本を書きました。この本は、当時のドイツの家庭数育をふう刺して、親の誤った教育の仕方を逆説的に描写し、親たちの反省、自覚を促したもので、子どもの過失・矢点は、すべての原因が、その親にあることを指摘し、親の日常行動が悪いと、子どもはその悪い手本にしたがって悪くなることを述べたものです。わが国でも、戦後、慶応大学教授の村井実氏が、やはり『かにの本』という題で、同じ手法の家庭数育の本を著わしています。ところで、私は、かねてから、この本に興味を持っていましたが、この頃の若い両親の子どもへの接し方を見るにつけ、腹立たしさを感じていることもあって、一つ、自分も、この手の本を書いてみようと思いました。そして、こういった腹立たしさを感じるような親の育て方を見ていて、感じたことは、もし彼らのやっていることの反対をやれば、大体、正しい育て方になるのじゃないのかなということだったのです。つまり、今の親たちは、子どもを悪く育つように、悪く育つようにと考えて育てているのではないのかと思われるほど、眼を疑うような変てこな育て方をしているということなのです。ところで、漱石の『吾輩は猫である』の中に「人が右と云へば左、左と云へば右で、何でも人の言ふ通りにした事がないーそりゃ強情ですよ」「天探女(アマノジャク)でせう。叔父さんはあれが道楽なのよ」と、あまのじゃくが登場しています。あまのじゃく、あまのじゃき、あまのじゃこ、あるいはあまんじゃくなどとよばれる鬼は、よく仁王や四天王の足元にふみつけられている一寸ューモラスな存在です。当世の親気質は、つまり正しい育て方の反対、あまんじゃく的発想と全く同じということから、この逆説的保育法の本を、題して『あまんじゃく保育読本』とよぶことにしました。何しろ、あまんじゃくの見解なんですから、どんな意見がとび出すことやら見物です。どんなひねくれたことを言っているのやら、お読みになる時には、心を平静にして読まないと、頭に血ののぼることうけ合いです。もし、頭に血がのぼればのぼるほど、あなたの子育ては、変なことをしていることになります。どうしたら良いかは、読者各人の判断次第です。
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