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「九州大学出版」の検索結果
2,974件

哲学・その古代的なるもの : プラトンとアリストテレスの若干の著作に関する一つの釈義的研究

あじさい堂書店
 愛知県刈谷市桜町
1,000
水崎博明 著、九州大学出版会、平6、429, 6p、22cm
カバー 焼け、カバー傷み、地にⒷ印あり
【配送方法】  ■追跡番号のある、ゆうパケット、レターパック、ゆうパックで発送いたします ※規格内で厚さ3cm以内、かつ重量1kg以内の場合は、ゆうパケットです。 ※それ以外の場合は、レターパック、ゆうパックです。 【送料の目安】なるべく安価な方法を選んでお送りします ※ゆうパケット(250円~360円) ※レターパックライト(厚さ3cm 重さ4kg迄 430円)   ※レターパックプラス(重さ4kg迄 600円) ※ゆうパック(愛知県内820円~、県外880円~)
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1,000
水崎博明 著 、九州大学出版会 、平6 、429, 6p 、22cm
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哲学・その古代的なるもの : プラトンとアリストテレスの若干の著作に関する一つの釈義的研究

弘南堂書店
 北海道札幌市北区北12条西4丁目
660 (送料:¥430~)
水崎博明 著、九州大学出版会、1994、429, 6p、22cm、1冊
カバー付 カバーに薄ヨゴレ・小口に若干の使用感がありますが、本文には問題ありません
公費にてご購入の場合は、必要書類・必要事項を[お客様コメント]欄にお書き添え下さい。(後払公費でのお取引は1点2,200円以上)*ネコポス200円(3㎝・1㎏まで)・日本郵便レターパックライト420円/プラス600円・佐川(小型)陸便610円~・ゆうパック/ヤマト宅配便1,300円(東北)~2,000円(九州・沖縄)*「日本の古本屋」サイトを通してお申込みください。それ以外でのご注文は代金引換(手数料250円~660円)でのお送りとなります。店頭にてお受取をご希望の場合は、前日までにご連絡ください。
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哲学・その古代的なるもの : プラトンとアリストテレスの若干の著作に関する一つの釈義的研究

660 (送料:¥430~)
水崎博明 著 、九州大学出版会 、1994 、429, 6p 、22cm 、1冊
カバー付 カバーに薄ヨゴレ・小口に若干の使用感がありますが、本文には問題ありません
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イギリス関税改革運動の史的分析

澤口書店 巌松堂ビル支店
 東京都千代田区神田神保町
2,800
桑原莞爾 著、九州大学出版会、1999、419p、22cm
初版 カバー 天シミ少
ご来店の際は必ず前もってご連絡下さるようお願い申し上げます。
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イギリス関税改革運動の史的分析

2,800
桑原莞爾 著 、九州大学出版会 、1999 、419p 、22cm
初版 カバー 天シミ少

中国近代における「国語科」の創成 胡適の思想的模索

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
5,170
山下大喜、九州大学出版会、2024、196p、A5判
本書は、「国語科」創成へと至る歴史的過程をふまえながら、胡適がどのような模索をしていたのかについて明らかにするものである。胡適は、これまで「文学改良芻議」に代表されるように、口語文学の確立を目ざす文学革命の旗手として論じられてきた。清末の学堂、そしてアメリカ留学を通じて、胡適は自らの知を育み、学友との議論を重ねながら、「文学改良芻議」に掲げられているような八か条を結実させていった。帰国後には北京大学へと着任し、「建設的文学革命論」では新たに「国語的文学・文学的国語」のスローガンを提示した。「白話」を「国語」に読みかえ、口語文学の創作を媒介とした「国語」の統一を唱え、これを契機に胡適は自らの国語教育論も展開させていく。低学年から「国語」を用いた教科書を整備し、学年があがるにつれて「国語文」から「古文」への学習に進むべきであると主張した。さらに、自らが取り組んでいた「整理国故」を援用して、「整理」されている「古文」を教材として採用すべきとした。これらの主張は、胡適が審議会の中核に名を連ねることで、実際の「国語科」へと反映されるに至った。思想史や文学史の背景を含め「国語科」創成を検討することで、文学革命の旗手にとどまることのない教育学的に評価すべき点を胡適の思想的模索に見出したことが、本書の特色と言えよう。
目次
序 章
第一章 近代的な「国語」意識の連鎖
第二章 アメリカ留学を通じた文学論の形成
第三章 「実験主義の信徒」として
第四章 国語統一運動と文学革命
第五章 「清末」との差異化
終 章
参考文献
あとがき
初出一覧 参考資料 略年譜 人名索引
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5,170
山下大喜 、九州大学出版会 、2024 、196p 、A5判
本書は、「国語科」創成へと至る歴史的過程をふまえながら、胡適がどのような模索をしていたのかについて明らかにするものである。胡適は、これまで「文学改良芻議」に代表されるように、口語文学の確立を目ざす文学革命の旗手として論じられてきた。清末の学堂、そしてアメリカ留学を通じて、胡適は自らの知を育み、学友との議論を重ねながら、「文学改良芻議」に掲げられているような八か条を結実させていった。帰国後には北京大学へと着任し、「建設的文学革命論」では新たに「国語的文学・文学的国語」のスローガンを提示した。「白話」を「国語」に読みかえ、口語文学の創作を媒介とした「国語」の統一を唱え、これを契機に胡適は自らの国語教育論も展開させていく。低学年から「国語」を用いた教科書を整備し、学年があがるにつれて「国語文」から「古文」への学習に進むべきであると主張した。さらに、自らが取り組んでいた「整理国故」を援用して、「整理」されている「古文」を教材として採用すべきとした。これらの主張は、胡適が審議会の中核に名を連ねることで、実際の「国語科」へと反映されるに至った。思想史や文学史の背景を含め「国語科」創成を検討することで、文学革命の旗手にとどまることのない教育学的に評価すべき点を胡適の思想的模索に見出したことが、本書の特色と言えよう。 目次 序 章 第一章 近代的な「国語」意識の連鎖 第二章 アメリカ留学を通じた文学論の形成 第三章 「実験主義の信徒」として 第四章 国語統一運動と文学革命 第五章 「清末」との差異化 終 章 参考文献 あとがき 初出一覧 参考資料 略年譜 人名索引

中国産後ケア文化の変容 産業化する伝統文化とその担い手たち

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
4,490
翁 文静、九州大学出版会、2023、188p、A5判
近年、文化人類学、民俗学、福祉学、医学などの視点に立った出産・育児(以下産育)研究が盛んに行われている。これらの産育研究では、妊娠・出産のみならず、各国の伝統的な産後の養生習慣についても言及されている。その背景として現代社会が出産前後の女性の心身や子育てをめぐる様々な困難や問題に直面するなかで、あらためてかつての産後養生習俗の意義や役割を見直そうとする学術的、社会的な関心の高まりがあると思われる。また、これらの伝統習俗の多くは現代社会の医療化の脈絡のなかで新たな装いを伴って受け継がれており、産育をめぐる習俗や文化研究においても興味深いテーマを提供している。

本書では中国都市部における伝統的な産後の養生習慣である「月子」を取り上げ、中国の都市的文脈における伝統習俗の継承と新たな展開およびそれを担う家事労働者である「月嫂」の実践を描くことを通して、中国都市部の新しい産育文化である「科学月子」の形成過程とそこでの「月嫂」の役割を明らかにすることを試みるものである。
目次
まえがき
 資料1 中国語の特殊表現
 資料2 「月嫂」たちのプロフィール

序章 産後習俗「月子ユエズー」とその担い手「月嫂ユエサオ」への着目
第1章 「科学月子」の表象と言説
第2章 「月嫂」の職業化と資格化のプロセス  上海市を中心に  
第3章 上海好事トレーニングセンターにおける「月嫂」養成の実態
第4章 病院における研修の実態
第5章 「月嫂」による産育実践の遂行と雇用主による受け入れ
終章 「月嫂」の産育実践と「月子」の変容,再構築をめぐる考察
参考文献
 あとがき
 索 引
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4,490
翁 文静 、九州大学出版会 、2023 、188p 、A5判
近年、文化人類学、民俗学、福祉学、医学などの視点に立った出産・育児(以下産育)研究が盛んに行われている。これらの産育研究では、妊娠・出産のみならず、各国の伝統的な産後の養生習慣についても言及されている。その背景として現代社会が出産前後の女性の心身や子育てをめぐる様々な困難や問題に直面するなかで、あらためてかつての産後養生習俗の意義や役割を見直そうとする学術的、社会的な関心の高まりがあると思われる。また、これらの伝統習俗の多くは現代社会の医療化の脈絡のなかで新たな装いを伴って受け継がれており、産育をめぐる習俗や文化研究においても興味深いテーマを提供している。 本書では中国都市部における伝統的な産後の養生習慣である「月子」を取り上げ、中国の都市的文脈における伝統習俗の継承と新たな展開およびそれを担う家事労働者である「月嫂」の実践を描くことを通して、中国都市部の新しい産育文化である「科学月子」の形成過程とそこでの「月嫂」の役割を明らかにすることを試みるものである。 目次 まえがき  資料1 中国語の特殊表現  資料2 「月嫂」たちのプロフィール 序章 産後習俗「月子ユエズー」とその担い手「月嫂ユエサオ」への着目 第1章 「科学月子」の表象と言説 第2章 「月嫂」の職業化と資格化のプロセス  上海市を中心に   第3章 上海好事トレーニングセンターにおける「月嫂」養成の実態 第4章 病院における研修の実態 第5章 「月嫂」による産育実践の遂行と雇用主による受け入れ 終章 「月嫂」の産育実践と「月子」の変容,再構築をめぐる考察 参考文献  あとがき  索 引

水の女―トポスへの船路 九州大学人文学叢書 2

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
3,300
小黒 康正、九州大学出版会
ヨーロッパ文学における「水の女」の系譜は,大小さまざまな流れから成り立つ。但し,その本流は,古代ギリシア神話を水源とし,キリスト教のもとで形を変えながら,中世やルネサンス期の民間伝承や民衆本を経て,近代ドイツのメールヒェンにて川幅を広げ,更にデンマークへと至り,世界文学という海原に流れ出る。
 こうした流れの中でドイツ文学の役割は大きい。セイレンの後裔たちは,明るい海原ではなく,奥深い森の湖沼に現れるようになると,文学において頻出する「他者」となり,同時に内面化された「他者」となる。つまり,「水の女」の系譜は,ドイツ文学において,「外なる異界」や「未知なる他者」のみならず,「内なる異界」や「未知なる自己」をも取り込みながら,「水の深さ」が「心の深さ」となる現代的な「他者」経験を問題にしていく。
 ヨーロッパ文学に頻出する「水の女」は,人間の魂を求める「物質存在」であり,「陸の男」を水底へと誘う「女性存在」であり,新しいポエジー言語を導く「言語存在」である。その意味で,件の「他者」は,人間と物質が,男性と女性が,言語と言語ならざるものが出会う場所において繰り返される常套句であり,濃密な文学空間を培うトポスと言えよう。
 本書は,「水の女」の誘惑手段に身体論的に着眼しながら,同系譜を神話的始原から黙示録的終末まで追う「オデュッセイア」である。我々は「長い船路」にて水底へと誘われてしまうかもしれない。トポスとしての「水の女の物語」は,新しい男女のあり方,新しい言葉,「どこにもない場所」,つまり「ウ・トポス」の模索を既存の世界にいる我々に促す。文学は「ユートピア」である。航海には常に危険が伴う。
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3,300
小黒 康正 、九州大学出版会
ヨーロッパ文学における「水の女」の系譜は,大小さまざまな流れから成り立つ。但し,その本流は,古代ギリシア神話を水源とし,キリスト教のもとで形を変えながら,中世やルネサンス期の民間伝承や民衆本を経て,近代ドイツのメールヒェンにて川幅を広げ,更にデンマークへと至り,世界文学という海原に流れ出る。  こうした流れの中でドイツ文学の役割は大きい。セイレンの後裔たちは,明るい海原ではなく,奥深い森の湖沼に現れるようになると,文学において頻出する「他者」となり,同時に内面化された「他者」となる。つまり,「水の女」の系譜は,ドイツ文学において,「外なる異界」や「未知なる他者」のみならず,「内なる異界」や「未知なる自己」をも取り込みながら,「水の深さ」が「心の深さ」となる現代的な「他者」経験を問題にしていく。  ヨーロッパ文学に頻出する「水の女」は,人間の魂を求める「物質存在」であり,「陸の男」を水底へと誘う「女性存在」であり,新しいポエジー言語を導く「言語存在」である。その意味で,件の「他者」は,人間と物質が,男性と女性が,言語と言語ならざるものが出会う場所において繰り返される常套句であり,濃密な文学空間を培うトポスと言えよう。  本書は,「水の女」の誘惑手段に身体論的に着眼しながら,同系譜を神話的始原から黙示録的終末まで追う「オデュッセイア」である。我々は「長い船路」にて水底へと誘われてしまうかもしれない。トポスとしての「水の女の物語」は,新しい男女のあり方,新しい言葉,「どこにもない場所」,つまり「ウ・トポス」の模索を既存の世界にいる我々に促す。文学は「ユートピア」である。航海には常に危険が伴う。

分権国家スイスの制度改革 連邦・州政府の役割分担と財政調整(久留米大学経済叢書23)

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
5,640
世利洋介、九州大学出版会、2024、250p、A5判
スイスにおいて連邦主義の新たな活性化策(「連邦政府とカントンの間の役割分担と財政調整の再構築」)が2008年から実施されている。その四支柱は、連邦政府とカントン(州政府)の間での役割分担の再構築、連邦政府とカントンの間の垂直的連携、州政府間の水平的連携、垂直的・水平的財政調整である。本著では、制度の紹介と初期成果の分析に焦点を置いている。

改革に当たっての基本的な方針は、カントンの主体性の確保、補完性の原則、財政一致の原則(意思決定者・受益者・費用負担者を一致させること)、中立性の原則(四支柱の変革に伴う負担増減を連邦政府とカントン全体のそれぞれのレベルで中立化を図ること)等である。これら諸原則がどのように制度に組み込まれたか、さらに初期成果の分析も加えて考察している。

スイスでは「世紀の国家的プロジェクト」とみなされている改革に着手された背景には、カントンの権限が重視される制度上の枠組みにありながら、実態としては従来、連邦政府の権限が徐々に強化されてきた経緯がある。こうした中で、スイスの新たな活性化策が具体的にどう展開されようとしているのか、各種公的文書を第一資料として分析している。
目次
はしがき
第1章 NFAの基本的枠組み
第2章 垂直的連携  新たな協働・財源形態  
第3章 プログラム協定の成果  プログラム協定鑑定報告を中心に  
第4章 水平的連携  負担調整を伴うカントン間連携  
第5章 財源調整制度
第6章 財源調整の調整効果
第7章 負担調整制度
第8章 負担調整の調整効果
おわりに
参考文献
あとがき
 索引
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5,640
世利洋介 、九州大学出版会 、2024 、250p 、A5判
スイスにおいて連邦主義の新たな活性化策(「連邦政府とカントンの間の役割分担と財政調整の再構築」)が2008年から実施されている。その四支柱は、連邦政府とカントン(州政府)の間での役割分担の再構築、連邦政府とカントンの間の垂直的連携、州政府間の水平的連携、垂直的・水平的財政調整である。本著では、制度の紹介と初期成果の分析に焦点を置いている。 改革に当たっての基本的な方針は、カントンの主体性の確保、補完性の原則、財政一致の原則(意思決定者・受益者・費用負担者を一致させること)、中立性の原則(四支柱の変革に伴う負担増減を連邦政府とカントン全体のそれぞれのレベルで中立化を図ること)等である。これら諸原則がどのように制度に組み込まれたか、さらに初期成果の分析も加えて考察している。 スイスでは「世紀の国家的プロジェクト」とみなされている改革に着手された背景には、カントンの権限が重視される制度上の枠組みにありながら、実態としては従来、連邦政府の権限が徐々に強化されてきた経緯がある。こうした中で、スイスの新たな活性化策が具体的にどう展開されようとしているのか、各種公的文書を第一資料として分析している。 目次 はしがき 第1章 NFAの基本的枠組み 第2章 垂直的連携  新たな協働・財源形態   第3章 プログラム協定の成果  プログラム協定鑑定報告を中心に   第4章 水平的連携  負担調整を伴うカントン間連携   第5章 財源調整制度 第6章 財源調整の調整効果 第7章 負担調整制度 第8章 負担調整の調整効果 おわりに 参考文献 あとがき  索引

Narrative Form of Realism Origin and Interactions during the Modernization of the Sinosphere

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
11,000
森岡優紀、九州大学出版会、2024、288p、菊判
日本の中国古典研究は漢学や清の考証学などの伝統を受け継ぎ、世界的にも高い水準に達しているだけでなく、中国近代研究も時代の問題意識を強く反映した思想的に意義ある研究を生み出してきた。「中国近代小説が如何に成立したか」という問題は近代文学研究の最も関心が高いテーマの一つであり、厚い蓄積がある。戦後日本知識人の深い反省のもと、竹内好は、魯迅の分析を通して中国の近代形成過程を「下からの近代化」と称した。これは日本の政府主導で行われた「上からの近代化」と対比として、梁啓超、魯迅等の民間知識人が様々な分野での近代化を主導した事を指摘した言葉である。そのため日本の中国近代小説研究は、近代小説の創成に関わった知識人の思想に着目し、知識人の近代精神の獲得過程に則って文学史を描出する研究が主流を成してきた。代表的研究として、1944年の竹内好『魯迅』、1965年の丸山昇『魯迅』等がある。

しかし、海外ではこれらの研究はほとんど知られていない。竹内好の『魯迅』さえも翻訳されておらず、日本の研究者が行った研究はまだ海外では十分に知られていないのが現状である。本書の刊行目的は、日本の中国近代研究の実証的かつ精密な研究蓄積の上に行った研究を英語で刊行し、欧米等の文学研究との対話を促す契機となることを目指すものである。本書は日本の近代中国文学研究の問題意識「中国近代小説が如何に成立したか」を基盤とし、主に清末・明治の思想交流などの影響関係から、中国独自の近代小説形成の脈絡を実証的かつ精密な考察で示すものである。
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11,000
森岡優紀 、九州大学出版会 、2024 、288p 、菊判
日本の中国古典研究は漢学や清の考証学などの伝統を受け継ぎ、世界的にも高い水準に達しているだけでなく、中国近代研究も時代の問題意識を強く反映した思想的に意義ある研究を生み出してきた。「中国近代小説が如何に成立したか」という問題は近代文学研究の最も関心が高いテーマの一つであり、厚い蓄積がある。戦後日本知識人の深い反省のもと、竹内好は、魯迅の分析を通して中国の近代形成過程を「下からの近代化」と称した。これは日本の政府主導で行われた「上からの近代化」と対比として、梁啓超、魯迅等の民間知識人が様々な分野での近代化を主導した事を指摘した言葉である。そのため日本の中国近代小説研究は、近代小説の創成に関わった知識人の思想に着目し、知識人の近代精神の獲得過程に則って文学史を描出する研究が主流を成してきた。代表的研究として、1944年の竹内好『魯迅』、1965年の丸山昇『魯迅』等がある。 しかし、海外ではこれらの研究はほとんど知られていない。竹内好の『魯迅』さえも翻訳されておらず、日本の研究者が行った研究はまだ海外では十分に知られていないのが現状である。本書の刊行目的は、日本の中国近代研究の実証的かつ精密な研究蓄積の上に行った研究を英語で刊行し、欧米等の文学研究との対話を促す契機となることを目指すものである。本書は日本の近代中国文学研究の問題意識「中国近代小説が如何に成立したか」を基盤とし、主に清末・明治の思想交流などの影響関係から、中国独自の近代小説形成の脈絡を実証的かつ精密な考察で示すものである。

開戦前夜の日中学術交流 民国北京の大学人と日本人留学生(九州大学人文学叢書19)

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
5,720
稲森雅子、九州大学出版会、2021、358p、上製
1920-30年、中国文学の若手研究者(中国学第二世代)が続々と北京へ留学した。当時、北京は忘れられた「古都」となっていたが、なお北京大学や清華大学など数多くの大学があり、学術研究の面では依然として中心地であった。その北京で、日本と中国の中国学研究者たちは、さかんに交流していた。しかし、このいわゆる「日中戦争前夜」の数年間の学術交流の実態は、これまで意識的あるいは無意識のうちに見過ごされてきた。本書は、近年偶然に発見された当時の資料等をもとに、北京において繰り広げられていた学術交流の具体的なありようを検証し、意義を考察するものである。

具体的には、近年発見された目加田誠の留学記録『北平日記』を手がかりに、目加田が出会った北京の研究者(馬廉、孫楷第、銭稲孫)と日本学術界との交流を中心に検討する。北京の古書店主たちと日本の研究者との関係、北京大学教授の馬廉と倉石武四郎や長澤規矩也らによる中国の戯曲や通俗小説テキストをめぐる書誌学的交流、書誌学者孫楷第による中国通俗小説調査のための来日状況と書目の編纂、『万葉集』や『源氏物語』の中国語訳を行った銭稲孫が自宅に開設した日本語書籍の図書室の実態などを明らかにする。最後に、本書で取り上げた主要な人物たちのその後を改めて振り返る。

日本の中国学術研究発展史上、非常に重要であるにも関わらず、今日に至るまでほとんど顕彰されることがなかった、日中戦争前夜の北京での学術交流の実態とその意義が、本書によって明らかになる。
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5,720
稲森雅子 、九州大学出版会 、2021 、358p 、上製
1920-30年、中国文学の若手研究者(中国学第二世代)が続々と北京へ留学した。当時、北京は忘れられた「古都」となっていたが、なお北京大学や清華大学など数多くの大学があり、学術研究の面では依然として中心地であった。その北京で、日本と中国の中国学研究者たちは、さかんに交流していた。しかし、このいわゆる「日中戦争前夜」の数年間の学術交流の実態は、これまで意識的あるいは無意識のうちに見過ごされてきた。本書は、近年偶然に発見された当時の資料等をもとに、北京において繰り広げられていた学術交流の具体的なありようを検証し、意義を考察するものである。 具体的には、近年発見された目加田誠の留学記録『北平日記』を手がかりに、目加田が出会った北京の研究者(馬廉、孫楷第、銭稲孫)と日本学術界との交流を中心に検討する。北京の古書店主たちと日本の研究者との関係、北京大学教授の馬廉と倉石武四郎や長澤規矩也らによる中国の戯曲や通俗小説テキストをめぐる書誌学的交流、書誌学者孫楷第による中国通俗小説調査のための来日状況と書目の編纂、『万葉集』や『源氏物語』の中国語訳を行った銭稲孫が自宅に開設した日本語書籍の図書室の実態などを明らかにする。最後に、本書で取り上げた主要な人物たちのその後を改めて振り返る。 日本の中国学術研究発展史上、非常に重要であるにも関わらず、今日に至るまでほとんど顕彰されることがなかった、日中戦争前夜の北京での学術交流の実態とその意義が、本書によって明らかになる。

イギリス関税改革運動の史的分析

水たま書店 桜井店
 奈良県桜井市安倍木材団地2-6-6
800 (送料:¥200~)
桑原莞爾 著、九州大学出版会、1999年 初版、22cm、1冊
カバー。本体、ページ角イタミ。少紐縛りイタミ。値札跡。カバー経年による少ヨゴレ。経年によるスレイタミ・ヤケ。
はじめまして。水たま書店 です。 ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。 詳しくは発送ポリシーをご覧ください。直接ご覧になりたい場合は必ず事前にご連絡下さい。
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800 (送料:¥200~)
桑原莞爾 著 、九州大学出版会 、1999年 初版 、22cm 、1冊
カバー。本体、ページ角イタミ。少紐縛りイタミ。値札跡。カバー経年による少ヨゴレ。経年によるスレイタミ・ヤケ。
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イギリス関税改革運動の史的分析

ロビン・ブックセンター
 大阪府南河内郡河南町寛弘寺
2,530 (送料:¥600~)
桑原莞爾 著、九州大学出版会、1999年初版、419p、22cm
カバー少スレ、少くすみ。本文には目立った線引き等はなく通読に支障ありません。販売当時定価 6,500円。通読は可能ですが、やや経年感あることからコンディション評価は「並下」といたしました。
 商品説明ページの1番下にある当店特記事項「書籍の購入について」をよくご覧の上、お申し込み下さい。休業を告知する場合もありますので、当店お知らせ欄もご覧下さい。公費ご購入の方を除き、代金先払いをお願いしています。商品代金とは別に、送料も必要です。ゆうパック、ゆうパケット、レターパックのいずれかにて発送いたします。発送はなるべく送料がかからない方法でいたしますが、重量、厚さ等の制限によりゆうパックしか利用できない場合もございます。ご了承ください。代引きは取り扱っていません。 
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2,530 (送料:¥600~)
桑原莞爾 著 、九州大学出版会 、1999年初版 、419p 、22cm
カバー少スレ、少くすみ。本文には目立った線引き等はなく通読に支障ありません。販売当時定価 6,500円。通読は可能ですが、やや経年感あることからコンディション評価は「並下」といたしました。
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日本近・現代文学における知的障害者表象 私たちは人間をいかに語り得るか

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
7,260
河内重雄、九州大学出版会、2012、416、A5
本書は、主に文学作品における知的障害者の語られ方を通史的に考察することで、近代以降の日本における知的障害者観、人間観はいかなるものであるか、そして私たちはこれから人間をどのように語り得るのかを検討したものである。

近代以降、学校等これまでなかった制度がつくられ、従来の士農工商は人間という概念にとって替わられた。士農工商では共同作業ができず、学校などが成り立たないから、教育で伸ばすべき意志や理性をもち、国家・社会に益する存在としての人間概念が、近代社会を成立させる上で必要とされたのである。明治二十年代、義務教育の普及にともない、「idiot」の翻訳語としての「白痴」が、教育し得ない、意志や理性をもたない非人間的な存在というニュアンスで、実体性を帯びてきた。文学は、教育や精神医学における「白痴」の問題を取り込みながらも、教育等の「白痴」言説に多かれ少なかれ距離をとり、そうすることで文学における「白痴」表象は成立した。

意志等をもたないとされた近代以降の知的障害者は、座敷牢や精神病院に監禁・隔離されるなど、社会的に疎外されてきた。本書では、國木田獨歩「春の鳥」をはじめとする多くの文学作品で、知的障害者が健常者以上に豊かな存在・人間として描かれてきた一つの流れに注目し、知的障害者表象が健常者によって一方的に語られる知的障害者から、自らの意志や世界認識を語る知的障害者へと変容したことを浮き彫りにした。その上で、自らの意志を語る知的障害者表象には、私たちが人間を語る上でどのような可能性があり、またどのような問題があるのかを検討した。

入荷まで2週間ほどかかります。
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7,260
河内重雄 、九州大学出版会 、2012 、416 、A5
本書は、主に文学作品における知的障害者の語られ方を通史的に考察することで、近代以降の日本における知的障害者観、人間観はいかなるものであるか、そして私たちはこれから人間をどのように語り得るのかを検討したものである。 近代以降、学校等これまでなかった制度がつくられ、従来の士農工商は人間という概念にとって替わられた。士農工商では共同作業ができず、学校などが成り立たないから、教育で伸ばすべき意志や理性をもち、国家・社会に益する存在としての人間概念が、近代社会を成立させる上で必要とされたのである。明治二十年代、義務教育の普及にともない、「idiot」の翻訳語としての「白痴」が、教育し得ない、意志や理性をもたない非人間的な存在というニュアンスで、実体性を帯びてきた。文学は、教育や精神医学における「白痴」の問題を取り込みながらも、教育等の「白痴」言説に多かれ少なかれ距離をとり、そうすることで文学における「白痴」表象は成立した。 意志等をもたないとされた近代以降の知的障害者は、座敷牢や精神病院に監禁・隔離されるなど、社会的に疎外されてきた。本書では、國木田獨歩「春の鳥」をはじめとする多くの文学作品で、知的障害者が健常者以上に豊かな存在・人間として描かれてきた一つの流れに注目し、知的障害者表象が健常者によって一方的に語られる知的障害者から、自らの意志や世界認識を語る知的障害者へと変容したことを浮き彫りにした。その上で、自らの意志を語る知的障害者表象には、私たちが人間を語る上でどのような可能性があり、またどのような問題があるのかを検討した。 入荷まで2週間ほどかかります。

王昭君から文成公主へ 中国古代の国際結婚 九州大学人文学叢書1

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
3,680
藤野月子 著、九州大学出版会、2012年
発送までに3週間ほどかかります
本書は,中国古代において近隣諸国を懐柔するために採られた外交政策として史上著名な和蕃公主の降嫁について論じようとするものである。中国の場合,いわゆる「隋唐世界帝国」あるいは「東アジア世界」について論じられる際,漢字・儒教・仏教・律令の四要素が重要視されてきた。しかし,儒教・仏教・律令がいずれも漢字と深い関係を有して伝播したものであるだけに,そもそも漢字を使用しない北方遊牧民族の場合には指標として当てはまらない。つまり,北方遊牧民族と隋唐との関係を考える際,これらの他に和蕃公主の降嫁が有する歴史的な意味に注目する必要性が生じるのである。さらに,唐代に限らず通時的に見てみると,和蕃公主の降嫁の実施は前漢の高祖劉邦の事例から始まったとされるものの,続く後漢魏晋南朝の時代ではその例を見ず,一方の五胡十六国北朝の時代において再開され,のちに隋唐での盛行を経るが,次の五代十国北宋の時代へ至るとまたほとんど行われなくなるという現象が認められる。では,このような消長現象が生じていたとすれば,和蕃公主の降嫁にはそれぞれの時代性なり特色なりといったものが存在すると考えられるのではないであろうか。

よって,本書では,従来の視点とは異なる角度から新たに和蕃公主の降嫁の実態を捉え直し,漢から唐という長いタイムスパンから見てそうした各時代の事例を可能な限り検証し,その歴史的な意味について総合的な観点から考察する。その上で,国際結婚すなわち婚姻に基づく外交政策である和蕃公主の降嫁というものが,漢から唐の各時代においていかなる時代性を付与されたものであったのかという,これまで一般には論じられることのなかった点について追究する。
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3,680
藤野月子 著 、九州大学出版会 、2012年
発送までに3週間ほどかかります 本書は,中国古代において近隣諸国を懐柔するために採られた外交政策として史上著名な和蕃公主の降嫁について論じようとするものである。中国の場合,いわゆる「隋唐世界帝国」あるいは「東アジア世界」について論じられる際,漢字・儒教・仏教・律令の四要素が重要視されてきた。しかし,儒教・仏教・律令がいずれも漢字と深い関係を有して伝播したものであるだけに,そもそも漢字を使用しない北方遊牧民族の場合には指標として当てはまらない。つまり,北方遊牧民族と隋唐との関係を考える際,これらの他に和蕃公主の降嫁が有する歴史的な意味に注目する必要性が生じるのである。さらに,唐代に限らず通時的に見てみると,和蕃公主の降嫁の実施は前漢の高祖劉邦の事例から始まったとされるものの,続く後漢魏晋南朝の時代ではその例を見ず,一方の五胡十六国北朝の時代において再開され,のちに隋唐での盛行を経るが,次の五代十国北宋の時代へ至るとまたほとんど行われなくなるという現象が認められる。では,このような消長現象が生じていたとすれば,和蕃公主の降嫁にはそれぞれの時代性なり特色なりといったものが存在すると考えられるのではないであろうか。 よって,本書では,従来の視点とは異なる角度から新たに和蕃公主の降嫁の実態を捉え直し,漢から唐という長いタイムスパンから見てそうした各時代の事例を可能な限り検証し,その歴史的な意味について総合的な観点から考察する。その上で,国際結婚すなわち婚姻に基づく外交政策である和蕃公主の降嫁というものが,漢から唐の各時代においていかなる時代性を付与されたものであったのかという,これまで一般には論じられることのなかった点について追究する。

清代北京の首都社会 食糧・火災・治安

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
7,920
堀地明、九州大学出版会、2023、412p、A5判
本書は首都とは何か、清代北京の三つの空間構造より論を起こし、北京首都社会論を提起する。本論では第一に首都北京における水害救済と食糧流通、第二に火災と消防組織、第三に治安統治と戒厳体制の三領域を考察し、北京首都社会における特質を解明する。三領域を考察する際に、首都北京を統治する清朝政府の諸政策も論じられる。本書は問題を可能な限り具体的に考察し、事象の実態を捉え、それがどのように変化するのかという研究方法を重視している。本書では、北京と台北に架蔵されている非編纂の行政文書である檔案史料を分析し、事象への具体的考察を試みる。考察の年代は18世紀の乾隆年間から1900年の義和団事件までである。
第一部では、水害救済と食糧問題を考察する。水害の個別事例研究をより、社会的諸階層の動向を観察する。また、北京城内で流通していた食糧が南方から輸送され商品化された漕糧であることを明らかにする。第二部では、官設・民間と紫禁城における火災と消防組織について論じる。清代北京の火災消火活動の事例を年表に基づいて、どのような組織がどのようにして火災を消火していたのかを考察する。義和団事件以後に設立された北京の消防隊には、日本人が関与していたことにも論及する。第三部では、治安統治と戒厳体制の問題を考察する。首都の行政区画と範囲を明らかにし、治安末端組織と治安監視施設の実態を詳らかにする。19世紀以降に首都北京が国内敵対勢力と外国の脅威に直面し、戒厳体制が構築された際、清朝はどのように首都の住民を掌握し組織化を行い、危機に対応したのか、すなわち国家による社会統合、及び民間社会が日常的な連係体制を形成してゆく諸相を明らかにする。
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堀地明 、九州大学出版会 、2023 、412p 、A5判
本書は首都とは何か、清代北京の三つの空間構造より論を起こし、北京首都社会論を提起する。本論では第一に首都北京における水害救済と食糧流通、第二に火災と消防組織、第三に治安統治と戒厳体制の三領域を考察し、北京首都社会における特質を解明する。三領域を考察する際に、首都北京を統治する清朝政府の諸政策も論じられる。本書は問題を可能な限り具体的に考察し、事象の実態を捉え、それがどのように変化するのかという研究方法を重視している。本書では、北京と台北に架蔵されている非編纂の行政文書である檔案史料を分析し、事象への具体的考察を試みる。考察の年代は18世紀の乾隆年間から1900年の義和団事件までである。 第一部では、水害救済と食糧問題を考察する。水害の個別事例研究をより、社会的諸階層の動向を観察する。また、北京城内で流通していた食糧が南方から輸送され商品化された漕糧であることを明らかにする。第二部では、官設・民間と紫禁城における火災と消防組織について論じる。清代北京の火災消火活動の事例を年表に基づいて、どのような組織がどのようにして火災を消火していたのかを考察する。義和団事件以後に設立された北京の消防隊には、日本人が関与していたことにも論及する。第三部では、治安統治と戒厳体制の問題を考察する。首都の行政区画と範囲を明らかにし、治安末端組織と治安監視施設の実態を詳らかにする。19世紀以降に首都北京が国内敵対勢力と外国の脅威に直面し、戒厳体制が構築された際、清朝はどのように首都の住民を掌握し組織化を行い、危機に対応したのか、すなわち国家による社会統合、及び民間社会が日常的な連係体制を形成してゆく諸相を明らかにする。

長崎平戸の宗教地誌 キリシタン・カトリック・在来信仰

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 福岡県福岡市博多区中呉服町
5,640
今里悟之、九州大学出版会、2024、298p、A5判
ユネスコの世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」には、九州北西部の島々が多数含まれている。これらの島々には長い間、「二つのキリスト教」が存在してきた。その島の一つが、長い歴史の中で世界と直接繋がり、日本史の表舞台にもたびたび登場してきた長崎県の平戸島である。

平戸島とその周辺地域には、在来の神道や仏教の諸宗派はもちろんのこと、かつての潜伏キリシタン、カトリック教会、修験道の山伏、琵琶法師の一流派、新興宗教系のシャーマンなど、実に魅力的で多種多様な宗教的要素が今日まで複雑に同居してきた。

本書では、この平戸地域の内外を俯瞰しながら、他方では個々の集落や人々にも着目し、一見すると極めて混沌とした、時に驚嘆せざるを得ないような宗教の在り方を地理学の立場から照らし出す。さらに、日本宗教の濃密な縮図とも言うべき平戸地域において、歴史の中で積み重なり、混じり合い、棲み分けてきた多彩な宗教の姿を、現在の集落と人々の営みから学ぶことを通じて、生活者の次元における日本宗教一般の理解を目指す。

本書は、著者の10年以上にわたるフィールドワークに基づくものであり、平戸城下町の成り立ちや海域世界における島嶼性など、様々な方面における示唆を含んでいる。
目次
序 論
第1章 日本農村のキリシタン・カトリック・民俗宗教
第2章 平戸におけるキリスト教の分布と伝播
第3章 宗教分布と集落空間構成の地形的条件
第4章 集落空間の内部構成と宗教景観要素
第5章 キリシタン信仰組織の編成原理と空間構造
第6章 民俗的境界の領域性と社会地理的条件
第7章 農山漁村の宗教多元性と日本宗教の構造
結 論
文 献
 あとがき
 索 引
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今里悟之 、九州大学出版会 、2024 、298p 、A5判
ユネスコの世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」には、九州北西部の島々が多数含まれている。これらの島々には長い間、「二つのキリスト教」が存在してきた。その島の一つが、長い歴史の中で世界と直接繋がり、日本史の表舞台にもたびたび登場してきた長崎県の平戸島である。 平戸島とその周辺地域には、在来の神道や仏教の諸宗派はもちろんのこと、かつての潜伏キリシタン、カトリック教会、修験道の山伏、琵琶法師の一流派、新興宗教系のシャーマンなど、実に魅力的で多種多様な宗教的要素が今日まで複雑に同居してきた。 本書では、この平戸地域の内外を俯瞰しながら、他方では個々の集落や人々にも着目し、一見すると極めて混沌とした、時に驚嘆せざるを得ないような宗教の在り方を地理学の立場から照らし出す。さらに、日本宗教の濃密な縮図とも言うべき平戸地域において、歴史の中で積み重なり、混じり合い、棲み分けてきた多彩な宗教の姿を、現在の集落と人々の営みから学ぶことを通じて、生活者の次元における日本宗教一般の理解を目指す。 本書は、著者の10年以上にわたるフィールドワークに基づくものであり、平戸城下町の成り立ちや海域世界における島嶼性など、様々な方面における示唆を含んでいる。 目次 序 論 第1章 日本農村のキリシタン・カトリック・民俗宗教 第2章 平戸におけるキリスト教の分布と伝播 第3章 宗教分布と集落空間構成の地形的条件 第4章 集落空間の内部構成と宗教景観要素 第5章 キリシタン信仰組織の編成原理と空間構造 第6章 民俗的境界の領域性と社会地理的条件 第7章 農山漁村の宗教多元性と日本宗教の構造 結 論 文 献  あとがき  索 引

「専売建築」と妻木頼黄 「標準化」の思想と実践

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 福岡県福岡市博多区中呉服町
7,480
西山雄大、九州大学出版会、2025、242、B5
明治期に活躍した官僚建築家である妻木頼黄つまきよりなか(1859–1916)は、当時の本邦建築界の中心的存在だった辰野金吾(1854–1919)に対峙した存在として知られている。英国流の辰野に対する独逸流の妻木、辰野の日本銀行本店本館(1896)に対する妻木の横浜正金銀行本店本館(1904)など、両者を巡る対置的な図式の中心軸にあったのは、帝国議事堂の設計案をどのように選定するかという命題だった。そのため既往研究の多くでは、妻木が明治20年代末以降に主導した大蔵省傘下の営繕組織の系譜や官庁営繕の沿革についても、議事堂建設に至る道程として描かれている。

その一方で、妻木ら大蔵省営繕組織は、煙草と塩の専売制度の施行を支えた施設群「専売建築」の計画・整備についても一貫して管掌した。これは、日清戦争後に始められた建築事業であり、数か月単位の短い期間での計画策定と工事実施の繰り返しにより、日本全国を網羅する施設群が整備された。この「専売建築」は、元の施工数の多さもあり現存事例が瀬戸内海沿岸をはじめ各地に点在している。郷土史やたばこ文化史、あるいは産業史の観点から個々の現存建物の調査報告や紹介は見られるものの、これまで体系的な建築史研究の対象とされてはいない。

本書は、「専売建築」に求められた短時日での同時多発的な施設計画を可能にした要素として、妻木以下の組織を挙げた「標準化」への志向を検討の起点に据える。「標準化」や「標準設計」の取り組みとしては、鉄道駅舎(停車場)建築など同時代の事例が他にもあるが、妻木らによるそれは対象範囲の設定や運用手法において異質なものと言える。その計画の具体相を、関連する法令や諸制度の整備、人員調達や配置などの組織運営、技術・意匠に関する姿勢といった、ヒト/組織/モノの相関性から実証的に読み解き、明治後期から大正前期にかけての建築の近代化過程を新たな視角から捉え直す。

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西山雄大 、九州大学出版会 、2025 、242 、B5
明治期に活躍した官僚建築家である妻木頼黄つまきよりなか(1859–1916)は、当時の本邦建築界の中心的存在だった辰野金吾(1854–1919)に対峙した存在として知られている。英国流の辰野に対する独逸流の妻木、辰野の日本銀行本店本館(1896)に対する妻木の横浜正金銀行本店本館(1904)など、両者を巡る対置的な図式の中心軸にあったのは、帝国議事堂の設計案をどのように選定するかという命題だった。そのため既往研究の多くでは、妻木が明治20年代末以降に主導した大蔵省傘下の営繕組織の系譜や官庁営繕の沿革についても、議事堂建設に至る道程として描かれている。 その一方で、妻木ら大蔵省営繕組織は、煙草と塩の専売制度の施行を支えた施設群「専売建築」の計画・整備についても一貫して管掌した。これは、日清戦争後に始められた建築事業であり、数か月単位の短い期間での計画策定と工事実施の繰り返しにより、日本全国を網羅する施設群が整備された。この「専売建築」は、元の施工数の多さもあり現存事例が瀬戸内海沿岸をはじめ各地に点在している。郷土史やたばこ文化史、あるいは産業史の観点から個々の現存建物の調査報告や紹介は見られるものの、これまで体系的な建築史研究の対象とされてはいない。 本書は、「専売建築」に求められた短時日での同時多発的な施設計画を可能にした要素として、妻木以下の組織を挙げた「標準化」への志向を検討の起点に据える。「標準化」や「標準設計」の取り組みとしては、鉄道駅舎(停車場)建築など同時代の事例が他にもあるが、妻木らによるそれは対象範囲の設定や運用手法において異質なものと言える。その計画の具体相を、関連する法令や諸制度の整備、人員調達や配置などの組織運営、技術・意匠に関する姿勢といった、ヒト/組織/モノの相関性から実証的に読み解き、明治後期から大正前期にかけての建築の近代化過程を新たな視角から捉え直す。 入荷まで2週間ほどかかります。

「第三帝国」以前の「第三の国」 ドイツと日本におけるネオ・ヨアキム主義(九州大学人文学叢書 24)

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
3,960
小黒康正、九州大学出版会、2025年4月、290p、A5判上製
1923年から1933年までは、ナチス・ドイツの自称であり、通称であり、俗称である「第三帝国」という言説が流布した10年であった。12世紀イタリアで生じた歴史を三分割する思想が、ナチスの語彙とは異なる意味で用いられ、19世紀後半から第一次世界大戦期までのヨーロッパやロシア、それに日本に多大な影響を与えたことは、日本は言うに及ばず、ドイツでも、いまだ学術的に究明されていない。「第三帝国」das Dritte Reich以前の「第三の国」das dritte Reichを初めて本格的に検討する本書は、未開拓領域の全容を明らかにする。

目次



第一章 ネオ・ヨアキム主義
 1 フィオーレのヨアキム
 2 始原と終末の枠構造
 3 ヨアキム受容
 4 「第三」と「国」

補遺一 「第三帝国」研究における「第三の国」

第二章 背教者ユリアヌス
 1 高次の第三のもの
 2 19世紀ドイツにおけるユリアヌス受容
 3 フケーの『皇帝ユリアヌスと騎士たちの物語』
 4 アイヒェンドルフの叙事詩「ユリアーン」
 5 「ドイツ的な世紀」の彼方

第三章 日本における「第三の国」
 1 雑誌『第三帝国』
 2 イプセン受容
 3 メレシコフスキー受容
 4 新理想主義

第四章 東西交点としての「第三の国」
 1 1923年
 2 日本の『第三帝国』とドイツの『第三の国』
 3 パウル・フリードリヒ
 4 東と西における「パウリ、フリードリツヒ」

第五章 異端の正統者ルードルフ・カスナー
 1 アンチポーデ
 2 新しい「試み」
 3 観相学的世界像
 4 前綴りein-

第六章 東方からの黙示
 1 ワシリー・カンディンスキー
 2 トーマス・マン
 3 ロシア的本質
 4 言葉の英雄

第七章 ユーリウス・ペーターゼンの憧憬
 1 問題の書の問題性
 2 『ドイツの伝説と文学における第三の国への憧憬』(前半)
 3 『ドイツの伝説と文学における第三の国への憧憬』(後半)
 4 連続の中の不連続

結び 「第三の国」の行方

補遺二 日本におけるナチス研究の躓き

納入までに3週間ほどかかります。
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3,960
小黒康正 、九州大学出版会 、2025年4月 、290p 、A5判上製
1923年から1933年までは、ナチス・ドイツの自称であり、通称であり、俗称である「第三帝国」という言説が流布した10年であった。12世紀イタリアで生じた歴史を三分割する思想が、ナチスの語彙とは異なる意味で用いられ、19世紀後半から第一次世界大戦期までのヨーロッパやロシア、それに日本に多大な影響を与えたことは、日本は言うに及ばず、ドイツでも、いまだ学術的に究明されていない。「第三帝国」das Dritte Reich以前の「第三の国」das dritte Reichを初めて本格的に検討する本書は、未開拓領域の全容を明らかにする。 目次 序 第一章 ネオ・ヨアキム主義  1 フィオーレのヨアキム  2 始原と終末の枠構造  3 ヨアキム受容  4 「第三」と「国」 補遺一 「第三帝国」研究における「第三の国」 第二章 背教者ユリアヌス  1 高次の第三のもの  2 19世紀ドイツにおけるユリアヌス受容  3 フケーの『皇帝ユリアヌスと騎士たちの物語』  4 アイヒェンドルフの叙事詩「ユリアーン」  5 「ドイツ的な世紀」の彼方 第三章 日本における「第三の国」  1 雑誌『第三帝国』  2 イプセン受容  3 メレシコフスキー受容  4 新理想主義 第四章 東西交点としての「第三の国」  1 1923年  2 日本の『第三帝国』とドイツの『第三の国』  3 パウル・フリードリヒ  4 東と西における「パウリ、フリードリツヒ」 第五章 異端の正統者ルードルフ・カスナー  1 アンチポーデ  2 新しい「試み」  3 観相学的世界像  4 前綴りein- 第六章 東方からの黙示  1 ワシリー・カンディンスキー  2 トーマス・マン  3 ロシア的本質  4 言葉の英雄 第七章 ユーリウス・ペーターゼンの憧憬  1 問題の書の問題性  2 『ドイツの伝説と文学における第三の国への憧憬』(前半)  3 『ドイツの伝説と文学における第三の国への憧憬』(後半)  4 連続の中の不連続 結び 「第三の国」の行方 補遺二 日本におけるナチス研究の躓き 納入までに3週間ほどかかります。

今と昔の長崎に遊ぶ

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 福岡県福岡市博多区中呉服町
2,970
長崎大学地域文化研究会 (著), 増﨑 英明 (編集)、九州大学出版会、2021年7月、330p、A・・・
長崎大学のプロフェッショナルたちが探求する、
長崎の多彩な魅力
異国文化が日本文化と融合した長崎。
その独自の魅力を長崎の地に立って解き明かす。

本書では、長崎の歴史・文化・経済・言語・哲学等のプロフェッショナル17人が、長崎の地に住んだ人びとがどのように長崎の文化を形作ってきたのかを解説し、長崎の隠された魅力をさらに深く探求していく。長崎は諸外国との窓口の役割を長らく果たしてきた。ポルトガル・オランダ・中国を始め、外国の文化が流れ込み、日本の文化と融合した都市、それが長崎である。つまり、グローバル化が叫ばれる現代に先駆けて、数百年も前からグローバル化が行われてきた。その長崎文化の魅力と本質を長崎という文化空間に即して解明すること、いうなればグローカル(グローバルとローカルを掛けた造語)な視点からの検証を行うことが本書の目的である。

目次

第1章 巨樹の記憶─二人のルイス─
第2章 ポルトガル人が聞いた室町末期の長崎ことば
第3章 近世貿易都市長崎の特質を考える─尾曲がり猫はどこからきたのか─
第4章 長崎の陶磁器にみるグローカル化
第5章 交響する長崎の中国文化─おどり、りょうり、まつり─
第6章 長崎八景─漢詩から長崎版画へ─
第7章 長崎の鎮守諏訪神社
第8章 出島オランダ商館で書かれた最後の日本語文典の成立とその背景
第9章 長崎における海軍伝習
第10章 幕末期における長崎のグラバー商会と志士たち─長州藩・薩摩藩のイギリス留学─
第11章 倉場富三郎が遺した日本西部及南部魚類図譜(通称:グラバー図譜)
第12章 長崎に誕生した西洋式病院─長崎小島養生所─
第13章 長崎医科大生たちの一九四五年
第14章 長崎の世界遺産─「潜伏キリシタン関連遺産」の問題点と今後の課題─
第15章 軍事都市としての長崎
第16章 長崎の岬を3Dで表現してみる
第17章 軍艦島の今と未来

発送までに3週間ほどかかります
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2,970
長崎大学地域文化研究会 (著), 増﨑 英明 (編集) 、九州大学出版会 、2021年7月 、330p 、A5判
長崎大学のプロフェッショナルたちが探求する、 長崎の多彩な魅力 異国文化が日本文化と融合した長崎。 その独自の魅力を長崎の地に立って解き明かす。 本書では、長崎の歴史・文化・経済・言語・哲学等のプロフェッショナル17人が、長崎の地に住んだ人びとがどのように長崎の文化を形作ってきたのかを解説し、長崎の隠された魅力をさらに深く探求していく。長崎は諸外国との窓口の役割を長らく果たしてきた。ポルトガル・オランダ・中国を始め、外国の文化が流れ込み、日本の文化と融合した都市、それが長崎である。つまり、グローバル化が叫ばれる現代に先駆けて、数百年も前からグローバル化が行われてきた。その長崎文化の魅力と本質を長崎という文化空間に即して解明すること、いうなればグローカル(グローバルとローカルを掛けた造語)な視点からの検証を行うことが本書の目的である。 目次 第1章 巨樹の記憶─二人のルイス─ 第2章 ポルトガル人が聞いた室町末期の長崎ことば 第3章 近世貿易都市長崎の特質を考える─尾曲がり猫はどこからきたのか─ 第4章 長崎の陶磁器にみるグローカル化 第5章 交響する長崎の中国文化─おどり、りょうり、まつり─ 第6章 長崎八景─漢詩から長崎版画へ─ 第7章 長崎の鎮守諏訪神社 第8章 出島オランダ商館で書かれた最後の日本語文典の成立とその背景 第9章 長崎における海軍伝習 第10章 幕末期における長崎のグラバー商会と志士たち─長州藩・薩摩藩のイギリス留学─ 第11章 倉場富三郎が遺した日本西部及南部魚類図譜(通称:グラバー図譜) 第12章 長崎に誕生した西洋式病院─長崎小島養生所─ 第13章 長崎医科大生たちの一九四五年 第14章 長崎の世界遺産─「潜伏キリシタン関連遺産」の問題点と今後の課題─ 第15章 軍事都市としての長崎 第16章 長崎の岬を3Dで表現してみる 第17章 軍艦島の今と未来 発送までに3週間ほどかかります

タマリンドの木に集う難民たち 南スーダン紛争後社会の民族誌

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 福岡県福岡市博多区中呉服町
6,270
橋本栄莉、九州大学出版会、2024、324p、A5判
「ジュバ虐殺」から10年。虐殺を生き延びた南スーダン、ヌエル社会の人々は、隣国ウガンダで難民としての新たな生を営み始めた。難民とは、果たして私たちがイメージするように、脆弱で支援を求める受動的な犠牲者に過ぎないのだろうか。本書では、太古より遊牧の歴史を歩んできたヌエルの人々が、避難先で新たな秩序をどのように創り出し、他者と生きる方法をどう編み出してゆくのかを報告する。タマリンドの木は、南スーダン各地に伝わる起源神話において、人類の「故郷」や「母」を意味する。難民となったヌエルの人々は、避難先に新たな「タマリンドの木」を見つけ、その木の下で悩み、世界に対する問いを発していた。「難民の世紀」において、私たちは彼らから何を学ぶことができるだろうか。本書では、南スーダンの紛争後社会を生きる人々が持つ、既存の秩序と向き合い、自らの生を生き直す技法を、南スーダンの避難民キャンプとウガンダの難民居住区でのフィールドワークから明らかにする。南スーダン難民の生活や文化・政治活動などを捉えた写真多数収録。
目次
プロローグ
第Ⅰ部 問題と予期  私たちのことばと南スーダンの歴史
第1章 境界線の話法、問いとつながりの技法  問題はどこから生まれるか
第2章 〈予期のセット〉が生み出す境界線  民族は存在したのか
第3章 増殖する境界線  人々は民族をどう生きたか
第Ⅱ部 〈家〉  難民たちが創り上げる秩序
第4章 小さなチエン  避難民キャンプは人々を救済したか
第5章 大きなチエン  模倣は国家を越えるか
第Ⅲ部 子宮と墓  神話と牛が語るいのちの持続
第6章 タマリンドの木の下に集う  世界樹は何を語るか
第7章 侵犯する血  牛から逃れて生きることはできるか
第Ⅳ部 若者は問う  複数の秩序との付き合い方
第8章 真正の男とコピーの男  「本物の人間」とは誰か
第9章 窮状を笑う  「わたし」は「あなた」になることができるか
エピローグ
謝辞
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6,270
橋本栄莉 、九州大学出版会 、2024 、324p 、A5判
「ジュバ虐殺」から10年。虐殺を生き延びた南スーダン、ヌエル社会の人々は、隣国ウガンダで難民としての新たな生を営み始めた。難民とは、果たして私たちがイメージするように、脆弱で支援を求める受動的な犠牲者に過ぎないのだろうか。本書では、太古より遊牧の歴史を歩んできたヌエルの人々が、避難先で新たな秩序をどのように創り出し、他者と生きる方法をどう編み出してゆくのかを報告する。タマリンドの木は、南スーダン各地に伝わる起源神話において、人類の「故郷」や「母」を意味する。難民となったヌエルの人々は、避難先に新たな「タマリンドの木」を見つけ、その木の下で悩み、世界に対する問いを発していた。「難民の世紀」において、私たちは彼らから何を学ぶことができるだろうか。本書では、南スーダンの紛争後社会を生きる人々が持つ、既存の秩序と向き合い、自らの生を生き直す技法を、南スーダンの避難民キャンプとウガンダの難民居住区でのフィールドワークから明らかにする。南スーダン難民の生活や文化・政治活動などを捉えた写真多数収録。 目次 プロローグ 第Ⅰ部 問題と予期  私たちのことばと南スーダンの歴史 第1章 境界線の話法、問いとつながりの技法  問題はどこから生まれるか 第2章 〈予期のセット〉が生み出す境界線  民族は存在したのか 第3章 増殖する境界線  人々は民族をどう生きたか 第Ⅱ部 〈家〉  難民たちが創り上げる秩序 第4章 小さなチエン  避難民キャンプは人々を救済したか 第5章 大きなチエン  模倣は国家を越えるか 第Ⅲ部 子宮と墓  神話と牛が語るいのちの持続 第6章 タマリンドの木の下に集う  世界樹は何を語るか 第7章 侵犯する血  牛から逃れて生きることはできるか 第Ⅳ部 若者は問う  複数の秩序との付き合い方 第8章 真正の男とコピーの男  「本物の人間」とは誰か 第9章 窮状を笑う  「わたし」は「あなた」になることができるか エピローグ 謝辞 注

日本の近代美術とドイツ―『スバル』『白樺』『月映』をめぐって九州大学人文学叢書 14

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
4,070
野村 優子【著】、九州大学出版会、2019
文芸誌を手がかりとして、思想と実践の両面から日本近代美術におけるドイツ受容の道程を辿る。美術と文学を架橋する画期的試み。西洋の油絵技法を取り入れて誕生した日本の洋画には、常に西洋美術受容の問題がつきまとう。その際に研究対象となるのは、いつもフランスであってドイツではない。たしかに日本が受け入れたのはゴッホやセザンヌなどフランス近代絵画であった。しかし、実際にはそれらはリヒャルト・ムーターやユーリウス・マイアー=グレーフェなどドイツ人美術批評家の書物を通じてもたらされていた。近代日本の西洋美術受容において、実践面ではフランスが重視されていたが、その一方で美術を言葉で支える思想面ではドイツが重要な役割を演じていたのである。

 本書はこうした表面上には現れにくいドイツの影響を探るため、明治末期から大正にかけて創刊された『スバル』『白樺』『月映』を手がかりとして、これまで本格的に論じられることのなかった「日本近代美術におけるドイツ受容」の実相解明を思想と実践の二面から目指している。この三雑誌は、いずれも近代洋画の発展に貢献をなした文芸雑誌であるとともに、ドイツとの関わりも深い。『スバル』『白樺』では思想面での受容を、『月映』では実践面の受容を詳細にたどることができる。事実、『スバル』や『白樺』で美術批評を執筆していたのは木下杢太郎や武者小路実篤らドイツ文化の影響下にあった文学者であり、『月映』で活躍した恩地孝四郎はドイツ美術雑誌に親しんだ木版画家であった。恩地はカンディンスキーの木版画受容を通じて日本初の抽象画となる《抒情 あかるい時》を完成させている。ドイツと日本、美術と文学を横断する探究によって、ドイツは日本の近代美術に、思想面では本格的な美術批評の誕生を促し、実践面では木版画の再興と抽象画の成立をもたらしたことが明らかとなっていく。
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野村 優子【著】 、九州大学出版会 、2019
文芸誌を手がかりとして、思想と実践の両面から日本近代美術におけるドイツ受容の道程を辿る。美術と文学を架橋する画期的試み。西洋の油絵技法を取り入れて誕生した日本の洋画には、常に西洋美術受容の問題がつきまとう。その際に研究対象となるのは、いつもフランスであってドイツではない。たしかに日本が受け入れたのはゴッホやセザンヌなどフランス近代絵画であった。しかし、実際にはそれらはリヒャルト・ムーターやユーリウス・マイアー=グレーフェなどドイツ人美術批評家の書物を通じてもたらされていた。近代日本の西洋美術受容において、実践面ではフランスが重視されていたが、その一方で美術を言葉で支える思想面ではドイツが重要な役割を演じていたのである。  本書はこうした表面上には現れにくいドイツの影響を探るため、明治末期から大正にかけて創刊された『スバル』『白樺』『月映』を手がかりとして、これまで本格的に論じられることのなかった「日本近代美術におけるドイツ受容」の実相解明を思想と実践の二面から目指している。この三雑誌は、いずれも近代洋画の発展に貢献をなした文芸雑誌であるとともに、ドイツとの関わりも深い。『スバル』『白樺』では思想面での受容を、『月映』では実践面の受容を詳細にたどることができる。事実、『スバル』や『白樺』で美術批評を執筆していたのは木下杢太郎や武者小路実篤らドイツ文化の影響下にあった文学者であり、『月映』で活躍した恩地孝四郎はドイツ美術雑誌に親しんだ木版画家であった。恩地はカンディンスキーの木版画受容を通じて日本初の抽象画となる《抒情 あかるい時》を完成させている。ドイツと日本、美術と文学を横断する探究によって、ドイツは日本の近代美術に、思想面では本格的な美術批評の誕生を促し、実践面では木版画の再興と抽象画の成立をもたらしたことが明らかとなっていく。

液体ロケットの構造システム設計[改訂版]

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
4,400
幸節雄二、九州大学出版会、2023、258p、A5判
日本の液体ロケット開発は、アメリカから導入されたデルタ・ロケットの技術を基礎としてスタートした。デルタ・ロケットは元々中距離弾道ミサイルとして開発されたロケットであることから、導入した液体ロケット技術は日米政府間協定により、開発に関わった政府機関および企業以外には開示することが禁止されている。また、その後の自主開発技術についても、導入技術との関係で一部を除き公表されていないのが現状である。
そこで、日本がアメリカから導入した液体ロケット技術と同等と考えられる設計技術として、サターン・ロケットおよびスペースシャトルに着目。公開されている技術文献に基づき、液体ロケットの設計技術の基礎を解説・説明することとした。本書により、若手技術者およびこの分野を目指す学生に対して、液体ロケットの設計技術の基礎を分りやすく伝えるとともに、今後開発が予想される再使用型ロケットを開発するために必要な基礎技術を伝承することが出来よう。
改訂版では、主に①NASAの設計基準の改訂を反映し、設計・製造の検証方法としてプロトタイプとプロトフライトの適用を明確化、②空力形状の中でも特に重要な先端形状について、その空力特性(垂直力係数、風圧中心および抗力係数)の解析例を追加、③突風モデルに関して、初版で説明したサターン・ロケット開発以降で適用実績のある台形状モデルに加えて、NASAによって見直されたスペースシャトル用の正弦波状突風モデルの説明を追加し、両モデルを比較、の3点の改訂を行った。
目次
まえがき
本書改訂について
1章 日本の液体ロケット
2章 ロケットの構造設計の基本
3章 液体ロケット構造の信頼性
4章 機体形態の選定
5章 飛行経路の設計
6章 制御系の設計
7章 荷重全般
8章 地上風による荷重
9章 上空風の特性
10章 大気中飛行時の荷重
11章 振動荷重
参考文献
索 引
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幸節雄二 、九州大学出版会 、2023 、258p 、A5判
日本の液体ロケット開発は、アメリカから導入されたデルタ・ロケットの技術を基礎としてスタートした。デルタ・ロケットは元々中距離弾道ミサイルとして開発されたロケットであることから、導入した液体ロケット技術は日米政府間協定により、開発に関わった政府機関および企業以外には開示することが禁止されている。また、その後の自主開発技術についても、導入技術との関係で一部を除き公表されていないのが現状である。 そこで、日本がアメリカから導入した液体ロケット技術と同等と考えられる設計技術として、サターン・ロケットおよびスペースシャトルに着目。公開されている技術文献に基づき、液体ロケットの設計技術の基礎を解説・説明することとした。本書により、若手技術者およびこの分野を目指す学生に対して、液体ロケットの設計技術の基礎を分りやすく伝えるとともに、今後開発が予想される再使用型ロケットを開発するために必要な基礎技術を伝承することが出来よう。 改訂版では、主に①NASAの設計基準の改訂を反映し、設計・製造の検証方法としてプロトタイプとプロトフライトの適用を明確化、②空力形状の中でも特に重要な先端形状について、その空力特性(垂直力係数、風圧中心および抗力係数)の解析例を追加、③突風モデルに関して、初版で説明したサターン・ロケット開発以降で適用実績のある台形状モデルに加えて、NASAによって見直されたスペースシャトル用の正弦波状突風モデルの説明を追加し、両モデルを比較、の3点の改訂を行った。 目次 まえがき 本書改訂について 1章 日本の液体ロケット 2章 ロケットの構造設計の基本 3章 液体ロケット構造の信頼性 4章 機体形態の選定 5章 飛行経路の設計 6章 制御系の設計 7章 荷重全般 8章 地上風による荷重 9章 上空風の特性 10章 大気中飛行時の荷重 11章 振動荷重 参考文献 索 引

遼東半島上馬石貝塚の研究

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
8,360
宮本一夫 編、九州大学出版会、2015、404p、B5判
1941年に日本学術振興会によって行われた遼東半島上馬石貝塚の発掘は、長い間その資料が公開されないままであった。それは、新石器時代から青銅器時代さらに初期鉄器時代に至るまで連綿と続く遺跡であり、本地域の基準的な土器編年網を構築できる遺跡であった。これによって作り出された遼東土器編年は、中国中原と朝鮮半島さらには北部九州を結ぶことができるものであり、弥生の実年代を考古学的手法によって唯一解明できるものである。その結果、北部九州の弥生時代の開始は紀元前8世紀頃にあることが証明された。さらには、韓国無文土器文化の起源を土器製作技法から繙き、遼東の偏堡文化の拡散と関係することを初めて明らかにした。こうした土器製作技術の解明は、朝鮮半島の無文土器の始まり、さらには弥生土器の起源を明らかにすることに繋がった。また、韓国初期鉄器時代に相当する粘土帯土器の出自が遼東にあることを、初めて実証的に示したのである。
目次
巻首図版
序/小野山 節
第1章 調査の経過と周辺の遺跡/宮本一夫
第2章 上馬石貝塚の層位と遺構/宮本一夫
第3章 上馬石貝塚出土土器・青銅器/宮本一夫
第4章 上馬石貝塚出土石器・骨角器/森 貴教
第5章 遼東半島土器編年と上馬石貝塚出土土器の位置づけ/宮本一夫
第6章 遼東半島先史時代の土器製作技術  上馬石貝塚を中心として  / 三阪一徳
第7章 遼東半島先史時代における磨製石器の変遷/森 貴教
第8章 上馬石遺跡の石器・骨角器の製作痕・使用痕観察/上條信彦
第9章 上馬石貝塚出土土器圧痕調査の成果/小畑弘己
第10章 上馬石貝塚の籾圧痕について/李 作婷
第11章 上馬石貝塚からみた遼東半島先史時代/宮本一夫
附篇 上馬石貝塚の動物遺残/長谷部言人
図  版
参考文献
英語要旨   
中国語要旨   
韓国語要旨   
あとがき/宮本一夫
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宮本一夫 編 、九州大学出版会 、2015 、404p 、B5判
1941年に日本学術振興会によって行われた遼東半島上馬石貝塚の発掘は、長い間その資料が公開されないままであった。それは、新石器時代から青銅器時代さらに初期鉄器時代に至るまで連綿と続く遺跡であり、本地域の基準的な土器編年網を構築できる遺跡であった。これによって作り出された遼東土器編年は、中国中原と朝鮮半島さらには北部九州を結ぶことができるものであり、弥生の実年代を考古学的手法によって唯一解明できるものである。その結果、北部九州の弥生時代の開始は紀元前8世紀頃にあることが証明された。さらには、韓国無文土器文化の起源を土器製作技法から繙き、遼東の偏堡文化の拡散と関係することを初めて明らかにした。こうした土器製作技術の解明は、朝鮮半島の無文土器の始まり、さらには弥生土器の起源を明らかにすることに繋がった。また、韓国初期鉄器時代に相当する粘土帯土器の出自が遼東にあることを、初めて実証的に示したのである。 目次 巻首図版 序/小野山 節 第1章 調査の経過と周辺の遺跡/宮本一夫 第2章 上馬石貝塚の層位と遺構/宮本一夫 第3章 上馬石貝塚出土土器・青銅器/宮本一夫 第4章 上馬石貝塚出土石器・骨角器/森 貴教 第5章 遼東半島土器編年と上馬石貝塚出土土器の位置づけ/宮本一夫 第6章 遼東半島先史時代の土器製作技術  上馬石貝塚を中心として  / 三阪一徳 第7章 遼東半島先史時代における磨製石器の変遷/森 貴教 第8章 上馬石遺跡の石器・骨角器の製作痕・使用痕観察/上條信彦 第9章 上馬石貝塚出土土器圧痕調査の成果/小畑弘己 第10章 上馬石貝塚の籾圧痕について/李 作婷 第11章 上馬石貝塚からみた遼東半島先史時代/宮本一夫 附篇 上馬石貝塚の動物遺残/長谷部言人 図  版 参考文献 英語要旨    中国語要旨    韓国語要旨    あとがき/宮本一夫

内村鑑三 再臨の風景 臨きたりつつあるイエスと生命いのちの水の河

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
5,940
小林孝𠮷、九州大学出版会、2025年3月、334p、A5判上製
本書は、日本近代の無教会信仰者、伝道者である内村鑑三の福音の中心、聖書の奥義となる「再臨信仰」に関する研究である。それはまた、この戦争の新世紀のなかで、ときに旧約の風前の籾殻(もみがら)の如くに生きる、人の救済への途をたどる文学・批評的な考察でもある。
旧約の森と再臨宇宙をプロローグに、ドストエフスキー文学のニヒリストの系譜、新約の罪と愛をめぐるユダとイエスの物語、神の国と地上の国、インマヌエルと再臨、非戦論ととともにある内村鑑三の再臨信仰への途、大正期の再臨運動、再臨のキリストと臨(きた)りつつあるイエスを経て、エピローグに生命(いのち)の水の河の辺(ほとり)へと至りつく。
 その永遠に涸れることのない一条(ひとすじ)の河は、創世記の原初の楽園を潤したその源(みなもと)から、旧約の幾重もの歴史の地層を通り、イエスとともにはじまる新約の福音書、パウロなどの信仰書簡からヨハネ黙示録の新しい天地、都の大路の中央まで途絶えることなく流れている。そこには臨りつつあるイエスとともに、万人救済=再臨の風景が広がり、生命の水音が響く希望の物語がある。

目次

序 詞 人は皆風の吹き去る籾殻(もみがら)の如くに

プロローグ 旧約の森と再臨宇宙――『旧約における超越と象徴』との対話

第一部 悪魔の跳梁と黄金時代の夢――ニヒリストの系譜
第二部 イスカリオテのユダ――罪と愛の物語
第三部 神の国と地上の国――インマヌエルと再臨
第四部 内村鑑三における再臨信仰への途――信仰の階段と同時代
第五部 内村鑑三と再臨信仰――臨りつつあるイエスと生命の水の河
エピローグ 生命の水の河の辺ほとりで――再臨の風景
 注
 附
 1 『内村鑑三全集』における再臨・再臨信仰著述一覧
 2 内村鑑三によるキリスト再臨に関する主な新約聖書の章節
 3 引用・参考文献・再臨関連文献 
初出・典拠等について
あとがきに代えて
 再臨のキリストと臨りつつあるイエス――戦争の新世紀のなかで
索  引

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5,940
小林孝𠮷 、九州大学出版会 、2025年3月 、334p 、A5判上製
本書は、日本近代の無教会信仰者、伝道者である内村鑑三の福音の中心、聖書の奥義となる「再臨信仰」に関する研究である。それはまた、この戦争の新世紀のなかで、ときに旧約の風前の籾殻(もみがら)の如くに生きる、人の救済への途をたどる文学・批評的な考察でもある。 旧約の森と再臨宇宙をプロローグに、ドストエフスキー文学のニヒリストの系譜、新約の罪と愛をめぐるユダとイエスの物語、神の国と地上の国、インマヌエルと再臨、非戦論ととともにある内村鑑三の再臨信仰への途、大正期の再臨運動、再臨のキリストと臨(きた)りつつあるイエスを経て、エピローグに生命(いのち)の水の河の辺(ほとり)へと至りつく。  その永遠に涸れることのない一条(ひとすじ)の河は、創世記の原初の楽園を潤したその源(みなもと)から、旧約の幾重もの歴史の地層を通り、イエスとともにはじまる新約の福音書、パウロなどの信仰書簡からヨハネ黙示録の新しい天地、都の大路の中央まで途絶えることなく流れている。そこには臨りつつあるイエスとともに、万人救済=再臨の風景が広がり、生命の水音が響く希望の物語がある。 目次 序 詞 人は皆風の吹き去る籾殻(もみがら)の如くに プロローグ 旧約の森と再臨宇宙――『旧約における超越と象徴』との対話 第一部 悪魔の跳梁と黄金時代の夢――ニヒリストの系譜 第二部 イスカリオテのユダ――罪と愛の物語 第三部 神の国と地上の国――インマヌエルと再臨 第四部 内村鑑三における再臨信仰への途――信仰の階段と同時代 第五部 内村鑑三と再臨信仰――臨りつつあるイエスと生命の水の河 エピローグ 生命の水の河の辺ほとりで――再臨の風景  注  附  1 『内村鑑三全集』における再臨・再臨信仰著述一覧  2 内村鑑三によるキリスト再臨に関する主な新約聖書の章節  3 引用・参考文献・再臨関連文献  初出・典拠等について あとがきに代えて  再臨のキリストと臨りつつあるイエス――戦争の新世紀のなかで 索  引 納入までに3週間ほどかかります。

前近代イスラーム社会と〈同性愛〉 男性同士の性愛関係からみた社会通念の形成過程(九州大学人文学叢書 23)

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
5,280
辻󠄀 大地、九州大学出版会、2025年4月、314p、A5判上製
イスラーム法で同性愛が禁じられてきたことは広く知られているが,前近代のアラブ文学作品には,同性同士の性愛描写もしばしば見られる。近代西洋社会の産物とされる「同性愛概念」は,イスラーム社会では,いつ,どのように芽生えていったのか。文学作品・医学史料・性愛学文献・年代記等における男性同士の性愛描写を歴史学的に分析することで,前近代の社会通念や性愛観念,ジェンダー規範を丹念に読み解く。巻末に9世紀の文人ジャーヒズによる性愛にまつわるアラビア語逸話集『ジャーリヤ(女奴隷)とグラーム(少年奴隷)の美点の書』の翻訳を収録。

序 章
 第一節 前近代イスラーム社会における「同性愛」とは何か
 第二節 本書の視座 〈同性愛〉概念の萌芽  
第一章 「同性愛」をめぐる歴史学的研究の展開
 第一節 「同性愛」の「誕生」をめぐる研究史
 第二節 前近代イスラーム社会の「同性愛」をめぐる諸問題
 第三節 本書の目的と分析方法
第二章 性愛について語る史料
 第一節 文学史料
 第二節 医学史料と性愛学文献
第三章 9世紀イスラーム社会における性愛観念 「挿入モデル」の再検討
 第一節 同性間での性愛にまつわるジャーヒズの著作
 第二節 『ジャーリヤとグラームの美点の書』から見る性愛構造
 第三節 成人男性の美徳としての「男らしさ」
 第四節 小括
第四章 9-11世紀イスラーム社会の「異性装」とセクシュアリティ
 第一節 イスラームの理念における「異性装」 ハディースとその解釈
 第二節 歴史史料のなかの「異性装」
 第三節 異性装から見る「男らしさ」「女らしさ」とジェンダー構造
 第四節 小括
第五章 同性間での性愛にまつわる医学的言説の展開 医学書と性愛学文献
 第一節 医学史料における男性同士の性愛についての記述
 第二節 性愛学文献における男性同士の性愛についての記述
 第三節 小括
第六章 前近代イスラーム社会におけるムハンナス概念の変遷
 第一節 「物語」としてのアッバーダ 12世紀以前没の著者による記述
 第二節 「史実」としてのアッバーダ 13世紀以降没の著者による記述  
 第三節 小括
終 章

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5,280
辻󠄀 大地 、九州大学出版会 、2025年4月 、314p 、A5判上製
イスラーム法で同性愛が禁じられてきたことは広く知られているが,前近代のアラブ文学作品には,同性同士の性愛描写もしばしば見られる。近代西洋社会の産物とされる「同性愛概念」は,イスラーム社会では,いつ,どのように芽生えていったのか。文学作品・医学史料・性愛学文献・年代記等における男性同士の性愛描写を歴史学的に分析することで,前近代の社会通念や性愛観念,ジェンダー規範を丹念に読み解く。巻末に9世紀の文人ジャーヒズによる性愛にまつわるアラビア語逸話集『ジャーリヤ(女奴隷)とグラーム(少年奴隷)の美点の書』の翻訳を収録。 序 章  第一節 前近代イスラーム社会における「同性愛」とは何か  第二節 本書の視座 〈同性愛〉概念の萌芽   第一章 「同性愛」をめぐる歴史学的研究の展開  第一節 「同性愛」の「誕生」をめぐる研究史  第二節 前近代イスラーム社会の「同性愛」をめぐる諸問題  第三節 本書の目的と分析方法 第二章 性愛について語る史料  第一節 文学史料  第二節 医学史料と性愛学文献 第三章 9世紀イスラーム社会における性愛観念 「挿入モデル」の再検討  第一節 同性間での性愛にまつわるジャーヒズの著作  第二節 『ジャーリヤとグラームの美点の書』から見る性愛構造  第三節 成人男性の美徳としての「男らしさ」  第四節 小括 第四章 9-11世紀イスラーム社会の「異性装」とセクシュアリティ  第一節 イスラームの理念における「異性装」 ハディースとその解釈  第二節 歴史史料のなかの「異性装」  第三節 異性装から見る「男らしさ」「女らしさ」とジェンダー構造  第四節 小括 第五章 同性間での性愛にまつわる医学的言説の展開 医学書と性愛学文献  第一節 医学史料における男性同士の性愛についての記述  第二節 性愛学文献における男性同士の性愛についての記述  第三節 小括 第六章 前近代イスラーム社会におけるムハンナス概念の変遷  第一節 「物語」としてのアッバーダ 12世紀以前没の著者による記述  第二節 「史実」としてのアッバーダ 13世紀以降没の著者による記述    第三節 小括 終 章 納入までに3週間ほどかかります。

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