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『パターソン』 公開のお知らせ

『パターソン』 公開のお知らせ

■ストーリー
ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン(アダム・ドライバー)。彼の1日は朝、隣に眠る妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをして始まる。いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、心に芽生える詩を秘密のノートに書きとめていく。帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。そんな一見変わりのない毎日。パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いと共に描く、ユーモアと優しさに溢れた7日間の物語。

主演は、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のアダム・ドライバー。永瀬正敏が『ミステリー・トレイン』から27年ぶりに、前作を彷彿させる役柄で印象的に登場するなど、ジャームッシュ監督の集大成的作品としてカンヌを始め世界で絶賛を受けている。

■キャスト
アダム・ドライバー『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
ゴルシフテ・ファラハニ『彼女が消えた浜辺』
永瀬正敏『光』 他



■スタッフ
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ『ストレンジャー・ザン・パラダイス』


■公開日
8月26日(土) ヒューマントラストシネマ有楽町/ヒューマントラストシネマ渋谷/新宿武蔵野館ほか 全国順次公開

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原題: PATERSON/日本語字幕:石田泰子/G
Photo by MARY CYBULSKI ©2016 Inkjet Inc. All Rights Reserved.
提供:バップ、ロングライド 配給:ロングライド



ホームページ http://paterson-movie.com/



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Copyright (c) 2017 東京都古書籍商業協同組合

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2017年7月25日 第231号

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☆INDEX☆
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1.古本屋ツアー・イン・ジャパンの2017年上半期活動報告
                     古本屋ツーリスト 小山力也
2.『斎藤昌三 書痴の肖像』   川村伸秀
3.『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』について  和氣正幸

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━━━━━━━━【古本屋ツアー・イン・ジャパン】━━━━━━

古本屋ツアー・イン・ジャパンの2017年上半期活動報告

               古本屋ツーリスト 小山力也



 ついに今年の五月で、ブログ「古本屋ツアー・イン・ジャパン」
を始めて、十年目に突入してしまった。だがその長い月日のために、
すでに古本屋を調査することが日常の一部になっている身としては、
それほど特別な感慨は湧いて来ない。ただ、祝って良いのか困って
良いのか判然とせぬ珍妙な心持ちを抱え、連綿とブログを更新し続
ける日々が、今いる場所の前と後に見えるだけである。とは言って
も十年である。お店も古本屋界もそして私自身も、様々なことが変
化してしまったはずである。

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=3312



小山力也
2008年5月からスタートした、日本全国の古本屋&古本が売ってい
る場所の、全調査踏破を目指す無謀なブログ『古本屋ツアー・イン
・ジャパン』管理人。「フォニャルフ」の屋号で古本販売に従事す
ることも。古本屋に関する著書ばかりを出し続けており、それらの
出版社や形状は違えど、全部を並べたらいつしか“日本古本屋大全
集”となってしまうよう、秘かに画策している。最新刊は岡崎武志
と共編著の「中央線古本屋合算地図(盛林堂書房)」。
http://furuhonya-tour.seesaa.net/


━━━━━━━━━━━【自著を語る(186)】━━━━━━━━━━


『斎藤昌三 書痴の肖像』

                    川村伸秀



古本好きなら、誰しも斎藤昌三の名前はご存じだろう。いまも高
額の古書価で取り引きされることの多い「ゲテ装本」を作った人と
して知られている。本書でもゲテ装本の一部はカラーページを設け
て紹介しておいた。ゲテ装本とは通常、本造りでは使わない酒ぶく
ろ、蚊帳、竹皮、風呂敷といった実物をそのまま装幀に使用した、
風変わりな本のこと。

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=3318

『斎藤昌三 書痴の肖像』 川村伸秀 著
晶文社刊 定価:5500円+税 好評発売中!

http://www.shobunsha.co.jp/?p=4324


━━━━━━━━━━━【自著を語る(187)】━━━━━━━━━━



 『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』 について

                       和氣正幸

 BOOKSHOP LOVERという活動を始めて7年目にして活動の成果とも
いえる本を上梓することができた。元々は出版業界とは縁もゆかり
もないメーカーのサラリーマンだった私が、何を思ったか独立した、
そのすぐ後に出版社のGBからお声がけいただいたのがキッカケだ。



続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=3326


『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』 和氣正幸 著
株式会社ジー・ビー 定価:1600円+税 好評発売中!
http://www.gbnet.co.jp/

━━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━



『触媒のうた―宮崎修二朗翁の文学史秘話』 今村欣史 著
神戸新聞総合出版センター刊 定価:1,800円+税 好評発売中!
http://kobe-yomitai.jp/book/396/


『青春と読書』 集英社
毎月20日発売 本体83円+税
http://seidoku.shueisha.co.jp/seishun.html


━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━


7月~8月の即売展情報

https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init


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日本の古本屋メールマガジンその231 2017.7.25

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:小野祥之
編集長:藤原栄志郎


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2017年7月11日 第230号

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       古書市&古本まつり 第53号
     。.☆.:* 通巻230・7月11日号 *:.☆. 。
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初旬に(10日前後)全国で開催されている古本展示即売会など、
イベント情報をお送りします。お近くで開催される際は、ぜひ
お出掛けください。
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━━━━━【7月11日~8月15日までの全国即売展情報】━━━━━

⇒ https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

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藤沢本町古本200円均一セール(神奈川県)

期間:2017/04/11~2017/08/31
場所:藤沢本町トレアージュ白旗ショッピングセンター2F 
「女子文具」会場内  藤沢市藤沢2-3-15

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有隣堂イセザキ本店チャリティーワゴンセール(神奈川県)

期間:2017/07/02~2017/07/16
場所:有隣堂伊勢佐木町本店 横浜市中区伊勢佐木町1-4-1

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有隣堂センター南駅店古書フェア(神奈川県)

期間:2017/07/03~2017/07/20
場所:有隣堂センター南駅店 横浜市都筑区茅ヶ崎中央1-1
センター南駅構内

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第39回 丸栄古書即売会(名古屋)

期間:2017/07/13~2017/07/18
場所:丸栄8階大催事場 名古屋市中区栄3丁目3番1号

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我楽多市(がらくたいち)

期間:2017/07/14~2017/07/15
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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五反田遊古会

期間:2017/07/14~2017/07/15
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4 

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たにまち月いち古書即売会(大阪府)

期間:2017/07/14~2017/07/16
場所:大阪古書会館 大阪市中央区粉川町4-1 

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本の楽市 

期間:2017 2017/07/15~2017/07/24
場所:座・高円寺エントランスホール 
杉並区高円寺2-1-2(JR高円寺駅 北口から徒歩5分)

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立川フロム古書市ご案内

期間:2017/07/20~2017/08/07
場所:立川駅北口徒歩5分フロム中武(ビッグカメラ隣)  
3階バッシュルーム(北階段際)

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趣味の古書展

期間:2017/07/21~2017/07/22
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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中央線古書展

期間:2017/07/22~2017/07/23
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9  

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浦和宿古本いち(埼玉県)

期間:2017/07/27~2017/07/30
場所:JR浦和駅西口徒歩5分 
さくら草通り マツモトキヨシ前

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和洋会古書展

期間:2017/07/28~2017/07/29
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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大均一祭

期間:2017/07/29~2017/07/30
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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城北古書展

期間:2017/08/04~2017/08/05
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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反町8月古書会館展(神奈川県)

期間:2017/08/05~2017/08/06
場所:神奈川古書会館1階特設会場 
横浜市神奈川区反町2-16-10

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杉並書友会

期間:2017/08/05~2017/08/06
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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阪神夏の古書ノ市(大阪府)

期間:2017/08/09~2017/08/15
場所:阪神百貨店 梅田本店 8F催事会場 
大阪市北区梅田1-13-13

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京都古書研究会40周年記念
「第30回下鴨納涼古本まつり」(京都府)

期間:2017/08/11~2017/08/16
場所:下鴨神社糺の森 京都府京都市左京区下鴨泉川町59

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書窓会(通称マド展)

期間:2017/08/11~2017/08/12
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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━━━━━━━━【映画上映のお知らせ】━━━━━━━━━━━
  『ドキュメンタリー映画 ウォーナーの謎のリスト』
         

この映画は、第二次世界大戦時、日本の文化財を守るため
保護リストを作成したアメリカ人のラングドン・ウォーナーと、
神田神保町の古書店街を救ったと言われるロシア人、
セルゲイ・エリセーエフの活躍を描いたドキュメンタリーです。
国内外の文化人や研究者とともに、組合加盟の店主の方々も
貴重な証言を寄せられています。

昨年は東京で、そして本年8月より大阪・神戸・京都での
上映が決定いたしました。

お近くの方は、ぜひお出かけ下さい。

上映予定はこちらからどうぞ。
 
映像制作会社 シネマボックス株式会社

https://www.cinemabox.jp/

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日本の古本屋メールマガジンその230 2017.7.11

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
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【発行者】
 広報部:小野祥之

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古本屋ツアー・イン・ジャパンの2017年上半期活動報告

古本屋ツアー・イン・ジャパンの2017年上半期活動報告

古本屋ツーリスト 小山力也


 ついに今年の五月で、ブログ「古本屋ツアー・イン・ジャパン」を始めて、十年目に突入してしまった。だがその長い月日のために、すでに古本屋を調査することが日常の一部になっている身としては、それほど特別な感慨は湧いて来ない。ただ、祝って良いのか困って良いのか判然とせぬ珍妙な心持ちを抱え、連綿とブログを更新し続ける日々が、今いる場所の前と後に見えるだけである。とは言っても十年である。お店も古本屋界もそして私自身も、様々なことが変化してしまったはずである。

 私に関して言えば、今年に入ってまったく遠出をしていない状況が続いている。「古本屋ツアー・イン・ジャパン」どころか「古本屋ツアー・イン・トウキョウ」に成り果てているのだ。これは、経済的な状況や仕事の状況、そして昔ほどの瞬発力&行動力がないなど、様々な要因が絡まり合って生み出されているのだが、別に古本屋への情熱さえも失ってしまったわけではない。ただ諸事情により、昔のように無軌道に未知のお店を目指しての行動が難しくなってしまったのだ。せっかく今年五十歳を迎え、ようやくJRの『大人の休日倶楽部』の入会資格を得たというのに…。だが、まぁこういう時にあまり無理しても良いことはないので、気楽に今の状況を楽しみ、今の自分に出来ることを続けて行こうと考えている。長い人生だ。また潮目が変わる時も来るさ。だから自然と最近のブログは『古本屋調査ブログ』というよりは『古本屋と古書に関する身辺雑記』の様相を呈しているのだが、これはこれでやはり楽しいものなのである。

 というわけで、近辺の古本屋をしつこく再訪したり、数は少ないが開閉店のお店を偵察したり、ブックハントに勤しんだりする毎日であるが、中には古本屋さんで臨時のアルバイトとして労働する、古本屋好きとしてはたまらなく嬉しい状況に恵まれることも何度かあった。西荻窪「盛林堂書房」では買取にバイトとして同行し、普通に生きていたら見られなかった書庫を覗ける幸運な機会を与えてもらったりしているが、同じ西荻窪の「古書 音羽館」で店員として一日働かせてもらったのも、稀で身になる体験であった。お客としてだけでは分からない人気店の秘密が、目の前にゴロゴロ惜しげもなく転がり出てくるのである。その反面、仕事としてのハードさも存分に味わい、もはや日も変わろうとする深夜の帰り道に「これを毎日繰り返すのか。古本屋さんって大変だ…」 などと改めて気付いたりする始末であった。また神保町「@ワンダー」では、自家用トラックに乗り込んでの一泊二日出張買取を手伝い、三階からひたすら人力で大量の本を下ろし続けるという、ほぼ引越し屋さんのようなバイトを汗に溺れながら完遂(帰り道に古本を満載したトラックがバースト寸前に陥る危機にも遭遇)。こんな風に、新たな形で古本屋に関わり挑戦することも増えた十年目なのである。

 さらに新たに挑戦したことと言えば、十年間の古本買いがもたらした弊害、部屋を占拠する夥しい古本を、ついにどうにかするために、二月にはたった一人で古本市を開くことを決意。三十〜四十冊単位の本の束を計七十一本作り出し、「盛林堂」協力の下に『人間としての住居を取り戻すための「古本屋ツアー・イン・ジャパン」の大放出古本市2DAYS!』と銘打ち、二日間でおよそ九百冊の本を売ることに成功した。だが長く偉そうなタイトルを付けた割には、結果としては部屋の本が三分の一ほど減っただけ…人間としての住居を取り戻すのは、まだまだまだまだ先の日となりそうなので、いつかの第二回を開催を視野に入れながらも、未だに古本の中での生活を強いられている…。また、盟友・岡崎武志氏と共編著で三冊目の古本屋本である「中央線古本屋合算地図」を出せたのも、結果として新たな挑戦となってしまった。何と言ってもこのシリーズは、いかに楽に本を作るかというのが裏テーマにあるのだが、今回取材たっぷり図版製作たっぷりの、編集茨の道にずぶっと踏み込んでしまったのである。こんなことでは、次作がまったく思いやられてしまう…。

 身近に新しくできたお店については、端正な街の古本屋さんと言える駒込「BOOKS 青いカバ」、「白樺書院」の店舗を受け継いだ下北沢「古書明日」、小さいながらも美術に縦横無尽に強い曙橋「おふね舎」、紙物と鉄道に力を入れる八王子「古書むしくい堂」、買取依頼者の個性を棚造りに生かす新小金井「尾花屋」などが上げられる。と同時に閉店したお店もチラホラ散見され、小川町「澤口書店小川町店」、西荻窪「比良木屋」、戸塚「ブックサーカス 戸塚モディ店」、高津「小松川書店」、府中「木内書店」、武蔵関「古本工房SIREN」などが寂しく姿を消し、その多くはネットの海で活躍することを選択した。  かようなポンコツ上半期ではありますが、どうにかして楽しみながら色々乗り越え下半期につなぎ、またこの場で年末に、古本屋について様々に報告出来るようあがき続けるつもりである。そんな風にあがいていると、何処かにいると思しき古本の神様も、哀れに思ってご褒美をくれるようで、最後は安値で手に入れた、古本屋の店先に転がっていた夢の羅列でお別れしたい。千葉の飯倉では「バリケード・一九六六年二月/福島泰樹」の献呈署名歌入りを二千円で。調布の古本市では数少ない乱歩の付録本「探偵小説 幽霊塔」を三百円で。高円寺では学生運動系写真集「10・21とはなにか」を百円で。東村山では角川文庫「魔法入門」を五十円で。 経堂では竹中労の異色ルポルタージュ「団地七つの大罪」を二千五百円で。やはり古本屋に足で向かえば、何か面白いものが発見入手出来るのである!ビバ、古本屋さん!



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『中央線古本屋合算地図』
編著:岡崎武志×古本屋ツアー・イン・ジャパン
盛林堂書房 価格:1300円(税込) 好評発売中!
http://seirindousyobou.cart.fc2.com/ca11/304/p-r-s/

小山力也
2008年5月からスタートした、日本全国の古本屋&古本が売っている場所の、全調査踏破を目指す無謀なブログ『古本屋ツアー・イン・ジャパン』管理人。「フォニャルフ」の屋号で古本販売に従事することも。古本屋に関する著書ばかりを出し続けており、それらの出版社や形状は違えど、全部を並べたらいつしか“日本古本屋大全集”となってしまうよう、秘かに画策している。最新刊は岡崎武志と共編著の「中央線古本屋合算地図(盛林堂書房)」。
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自著を語る  『斎藤昌三 書痴の肖像』

自著を語る  『斎藤昌三 書痴の肖像』

川村伸秀


古本好きなら、誰しも斎藤昌三の名前はご存じだろう。いまも高額の古書価で取り引きされることの多い「ゲテ装本」を作った人として知られている。本書でもゲテ装本の一部はカラーページを設けて紹介しておいた。ゲテ装本とは通常、本造りでは使わない酒ぶくろ、蚊帳、竹皮、風呂敷といった実物をそのまま装幀に使用した、風変わりな本のこと。番傘の油紙で装幀した昌三の著書『書痴の散歩』を前にした民俗学者の柳田國男が「下手もの趣味もここまで来ては頂上だ」と洩らすと、この言葉を気に入った昌三は、こうした本を自ら「ゲテ装本」と称した…..という話も、「日本の古本屋」のメルマガ読者なら先刻ご承知かもしれない。

 ならば、そんなゲテ装本を数多く作った書物展望社社主にして名編集者の斎藤昌三とはどんな人物だったのか。一旦調べはじめたら、出てくるわ出てくるわ、これまで知られていなかった出版史・文学史・趣味の歴史のエピソードが山のように埋もれていた。昌三の周りには多くの興味深い人物が離合集散を繰り返していたのだから、面白くないわけがない。試みに本書に出てくる人物を挙げてみれば、自分の排泄物の型をとって置物を作った三田平凡寺、発禁にあっても手を変え品を変えエログロ出版を繰り返した梅原北明、四度の投獄にもめげず自らの意志を貫いて出版を続けた反骨のジャーナリスト・宮武外骨、民本主義を主唱し明治文化研究会を主宰した古本好きの政治学者・吉野作造、そのほか斎藤茂吉、永井荷風、竹久夢二、淡島寒月、F・スタール、河村目呂二、小島烏水、坪井正五郎、辻潤、I・エレンブルク、藤田嗣治、内田魯庵、柳田泉、木村毅、W・ブブノワ、村山知義、山中共古、三田村鳶魚、三村竹清、広瀬千香、花園歌子、正岡容、徳富蘇峰、尾佐竹猛、石井研堂、幸田露伴、市島春城、小栗虫太郎、茂田井武、石川三四郎、小倉清三郎・ミチヨ、國木田独歩、沼田頼輔、小杉放庵、牧野英一などなど……。これらの人々がどこでどう昌三と繋がるのかは、本書でご確認いただきたい。

 調べて行くと、どうもおかしいのでないかというところが出てくる。この資料ではこうなっているが、もう一つの資料とは矛盾している。するとどちらが正しいのか!? 第三、第四の資料・証言はないか。気分は、もう探偵小説の主人公だ。古本屋を巡り、古書展を漁り、「日本の古本屋」を検索する。この図書館に、あの図書館、そこでなければ専門の図書館と歩いた歩いた。やがて、なるほどそうだったのかと疑問が氷解したときの爽快感は何ものにも代え難い。謎が解ければ、さあ次だ。いや、この章を書くにはまだまだ資料が足らぬ。古本屋を巡り、古書展を漁り、「日本の古本屋」を検索し、図書館を訪れる……。『斎藤昌三 書痴の肖像』はこうした果てに出来上がった。

 カバーに使ったのは小林清親の浮世絵「新橋ステンシヨン」。本では書かなかったが、その理由をメルマガ読者の皆さんにはそっと教えよう。震災後、茅ヶ崎に移り住み、この地で最後まで暮らした斎藤昌三──晩年は茅ヶ崎市立図書館の名誉館長を務めた人でもある──は、毎日列車で新橋駅まで行き、ここから徒歩で銀座新富町にあった書物展望社へと通っていた。つまり新橋駅は昌三ゆかりの駅なのである。よく見て欲しい。駅前にいる人々は手に手に傘を差している。雨が降っているのだ。雨は「少雨荘」の雅号をもっていた昌三には繋がりが深い。この絵の新橋駅は明治期のもので、昌三が使っていたころとは時代を異にするが、明治文化研究家の昌三なら、それもまた相応しいと考えた。実は、カバー裏にもう一つ別の絵柄も用意しておいたのだが、そちらはリアル書店にてご覧あれ。



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『斎藤昌三 書痴の肖像』 川村伸秀 著
晶文社刊 定価:5500円+税 好評発売中!
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『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』 について

『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』 について

和氣正幸


BOOKSHOP LOVERという活動を始めて7年目にして活動の成果ともいえる本を上梓することができた。元々は出版業界とは縁もゆかりもないメーカーのサラリーマンだった私が、何を思ったか独立した、そのすぐ後に出版社のGBからお声がけいただいたのがキッカケだ。

そもそも私は本屋になりたかった。2010年の夏、このまま会社勤めを続けるのは嫌だと思い、本屋になることにした。そこで、自分がやりたいと思える小さいけれども個性的な本屋を調査したのだが、その内容が膨大になったので、せっかくだからとそれをブログとして公開することにしたのだ。当初は私的ブログに過ぎなかったものだったのだが、不思議なもので、気づいたら現役の本屋の店主も読んでくれるようになり、読者も増えていった。周囲を見渡してみると、出版業界以外の人間で同じような活動を行っている者もおらず、嬉しいことにお仕事をいただくことも増えた。本業との両立が成り立たなくなったので独立した次第である。

BOOKSHOP LOVERは本屋を応援する活動だ。その活動範囲は本屋紹介ブログ「BOOKSHOP LOVER」やSNSでの交流、イベントの主催・運営、書評サイトの運営、書籍の販売など多岐に渡る。本書『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』はそうして活動していく中で、「東京で本屋めぐりをするならどこが良いか?」と編集者と話し合って生まれたものである。

荻窪・西荻窪、谷根千、下北沢など、あらためて数えてみると約130もの店を取り上げることになった。この中には巡るには難しいような点在している本屋の掲載数は少なく、神保町の本屋も僅かしか掲載していない。さらに、紀伊國屋書店のようなナショナルチェーンを除いてもこれだけの数の本屋があることには驚いた。

ほとんどの本屋に直接赴いて取材した。一店一店にストーリーがあった。1時間以上もの時間をかけて話を聴いたが、ページ数の関係で掲載できなかったエピソードは山ほどある。それでもそれぞれのお店の魅力を過不足なく伝えることが出来たと思う

出版記念イベントをいくつか開いているが、5人にひとりくらいの割合で20代の若者が参加してくれているのがとても嬉しい。出版不況と言われて久しいが、そういった若者が本屋を巡り、本の世界の奥深さを知り、やがては本屋になっていってくれればと思わずにはいられない。本書がその一助になれればと思っている。



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『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』 和氣正幸 著
株式会社ジー・ビー 定価:1600円+税 好評発売中!
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2017年6月23日 第229号

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     。.☆.:* その229・6月23日号 *:.☆. 。
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━━━━━━━━【郵便料金等の改定のお知らせ】━━━━━━━━


2017年6月1日から、『ゆうメール』等の郵便料金が改定されました。

「日本の古本屋」お知らせをご覧ください。
http://www.kosho.ne.jp/announce/20170516.html



☆INDEX☆
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1.『町を歩いて本のなかへ』       南陀楼綾繁
2. 『郊外の果てへの旅/混住社会論』   小田光雄
3.東京都立多摩図書館:「東京マガジンバンクカレッジ」の取組
               都立多摩図書館 樋渡えみ子

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━━━━━━━━━━━【自著を語る(184)】━━━━━━━━━━

『町を歩いて本のなかへ』

                    南陀楼綾繁



 若い頃に受けた影響は、そのあとの自分を形づくる。いったんは
その影響から逃れたように思えても、歳を重ねるとまたその頃の自
分に回帰してしまう。私の場合は、1980年代前半がそうだ。中学か
ら高校にかけて、SFやミステリ、マンガの本や雑誌を読みふけった。
田舎町の本屋に置かれていないものが大半だったので、それらをど
う手に入れるか考えるところから、読書がはじまっていた。



続きはこちら
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『町を歩いて本のなかへ』南陀楼綾繁 著
原書房 定価:2,400円+税 発売予定日2017年6月26日
http://www.harashobo.co.jp/


━━━━━━━━━━━【自著を語る(185)】━━━━━━━━━━

『郊外の果てへの旅/混住社会論』

                    小田光雄



 上記のようなタイトルを目にし、怪訝に思われる読者もおられる
かもしれない。
 それは私がブログで、長きにわたり「出版状況クロニクル」を発
信し、同タイトルの著書も4冊刊行している印象が強いことによるだ
ろう。それに加えて、これも20冊に及ぶ「出版人に聞く」シリーズ
のインタビュアーを務めていることから、出版評論が専門だと見な
されることが多い。実際に「出版評論家」と称せられたこともある。



続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=3285


『郊外の果てへの旅/混住社会論』 小田光雄
論創社 定価:5,800+税 好評発売中!
http://ronso.co.jp/
東京堂書店神田神保町店2F 関連図書フェア開催中!
(6月下旬まで開催予定)


━━━━━━━━━━━【自著を語る番外編】━━━━━━━━━━

東京都立多摩図書館:「東京マガジンバンクカレッジ」の取組

                都立多摩図書館 樋渡えみ子

東京都立多摩図書館は、「雑誌と児童・青少年資料の図書館」とし
て、今年1月29日に国分寺市に移転オープンしました。立川市にあっ
た時代、平成14(2002)年に旧都立日比谷図書館の資料とサービス
を引き継いで児童・青少年資料サービスを開始、平成21(2009)年
には、公立図書館として国内最大規模の雑誌所蔵量を誇る「東京マ
ガジンバンク」を開設し、雑誌の特性を生かしたサービスを開始しま
した。

続きはこちら
/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=3293


東京都立多摩図書館
〒185-8520 東京都国分寺市泉町2-2-26
TEL:042-359-4020
開館時間:月~金:10時~21時、 土・日・祝:10時~17時30分
休館日:毎月第一木曜日(休日・他の休館日と重なるときは第二木曜日)
アクセス:JR中央線・武蔵野線「西国分寺駅」南口徒歩7分
     京王バス寺83系統、寺85系統「いずみプラザ前」徒歩5分
ホームページ:http://www.library.metro.tokyo.jp


━━━━━【第52回 明治古典会 七夕古書大入札会】━━━━━

第52回明治古典会七夕古書大入札会を開催します

日 時 「一般下見会」 7月7日(金) 10:00~18:00
               7月8日(土) 10:00~16:00


業者入札会 9日(日)
一般の方は「入札会」にはご入場いただけません

場 所 東京古書会館 (東京都千代田区神田小川町3-22)
入場料 無料



公式サイト http://www.meijikotenkai.com 



━━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━

古本屋ツアー・イン・ジャパンの2017年上半期活動報告(仮題)
古本屋ツーリスト 小山力也
http://furuhonya-tour.seesaa.net/



『斎藤昌三 書痴の肖像』 川村伸秀 著
晶文社刊 定価:5500円+税 好評発売中!
http://www.shobunsha.co.jp/?p=4324


『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』 和氣正幸 著
株式会社ジー・ビー 定価:1600円+税 好評発売中!
http://www.gbnet.co.jp/

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

6月~7月の即売展情報

https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_category.php?catid=20

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 次回は2017年7月中旬頃発行です。お楽しみに!
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全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,200店加盟)の略称です

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日本の古本屋メールマガジンその229 2017.6.23

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:小野祥之
編集長:藤原栄志郎

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2017年6月9日 第228号

■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■
 。*..*.:☆.:*・日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
       古書市&古本まつり 第52号
     。.☆.:* 通巻228・6月9日号 *:.☆. 。
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メールマガジンは、毎月2回の配信になりました!

初旬に(10日前後)全国で開催されている古本展示即売会など、
イベント情報をお送りします。お近くで開催される際は、ぜひ
お出掛けください。
次回メールマガジンは6月下旬に発行です。

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━━━━━【6月10日~7月15日までの全国即売展情報】━━━━━

⇒ https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

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藤沢本町古本200円均一セール(神奈川県)

期間:2017/04/11~2017/08/31
場所:藤沢本町トレアージュ白旗ショッピングセンター2F 
「女子文具」会場内  藤沢市藤沢2-3-15

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映画の古書市

期間:2017/05/19~2017/06/21
場所:吉祥寺パルコ5階特設会場 武蔵野市吉祥寺本町1-5-1

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イービーンズ古本まつり※中古レコード市併催(宮城県)

期間:2017/06/02~2017/06/18
場所:イービーンズ(旧エンドーチェーン) 9F杜のイベントホール

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新興古書大即売展

期間:2017/06/09~2017/06/10
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22  

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長岡米百俵古書市(新潟県)

期間:2017/06/15~2017/06/19
場所:長岡駅前カーネーションプラザ1階(旧大和長岡店)

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ぐろりや会

期間:2017/06/16~2017/06/17
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22  TEL:03-5280-2288
(会期中のみ会場直通)
URL: http://www.gloriakai.jp/

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第37回 鬼子母神通りみちくさ市

期間:2017/06/18~2017/06/18
場所:雑司が谷・鬼子母神通り
URL:http://kmstreet.exblog.jp/

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第80回シンフォニー古本まつり(岡山県)

期間:2017/06/21~2017/06/26
場所:岡山シンフォニービル1F 自由空間ガレリア

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浦和宿古本いち(埼玉県)

期間:2017/06/22~2017/06/25
場所:JR浦和駅西口徒歩5分 さくら草通りマツモトキヨシ前

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書窓会(通称マド展)

期間:2017/06/23~2017/06/24
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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五反田古書展

期間:2017/06/23~2017/06/24
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4

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第30回 新宿西口古本まつり

期間:2017/06/25~2017/06/30
場所:東京都交通広場 新宿駅西口地下各線改札口徒歩30秒
   (京王百貨店の横地下1階です)

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東京愛書会

期間:2017/06/30~2017/07/01
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 
URL:http://aisyokai.blog.fc2.com/

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古書愛好会

期間:2017/07/01~2017/07/02
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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有隣堂イセザキ本店チャリティーワゴンセール(神奈川県)

期間:2017/07/02~2017/07/16
場所:有隣堂伊勢佐木町本店 横浜市中区伊勢佐木町1-4-1
※7月11日(火) 臨時休業
※雨天中止

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有隣堂センター南駅店古書フェア(神奈川県)

期間:2017/07/03~2017/07/20
場所:有隣堂センター南駅店 
   横浜市都筑区茅ヶ崎中央1-1 センター南駅構内

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西部展

期間:2017/07/07~2017/07/09
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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反町古書会館 7月古本まつり(神奈川県)

期間:2017/07/08~2017/07/09
場所:神奈川古書会館1階特設会場 横浜市神奈川区反町2-16-10

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第39回 丸栄古書即売会(名古屋)

期間:2017/07/13~2017/07/18
場所:丸栄8階大催事場 名古屋市中区栄3丁目3番1号

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我楽多市(がらくたいち)

期間:2017/07/14~2017/07/15
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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五反田遊古会

期間:2017/07/14~2017/07/15
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4

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日本の古本屋メールマガジンその228 2017.6.9

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:小野祥之

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東京都立多摩図書館:「東京マガジンバンクカレッジ」の取組

東京都立多摩図書館:「東京マガジンバンクカレッジ」の取組

樋渡えみ子


東京都立多摩図書館は、「雑誌と児童・青少年資料の図書館」として、今年1月29日に国分寺市に移転オープンしました。立川市にあった時代、平成14(2002)年に旧都立日比谷図書館の資料とサービスを引き継いで児童・青少年資料サービスを開始、平成21(2009)年には、公立図書館として国内最大規模の雑誌所蔵量を誇る「東京マガジンバンク」を開設し、雑誌の特性を生かしたサービスを開始しました。移転により、この2つのサービス及び都立図書館全体の資料収蔵庫としての役割を果たすにふさわしい施設が整備されるとともに、約200人を収容できるセミナールーム(有料貸出)も整備されました。

エントランスを通って図書館に入ると、タイムリーなテーマで雑誌を紹介する展示エリアが目に入ります。壁面が曲線を描く明るい開架閲覧室の雑誌エリアには国内外の雑誌約1,500タイトルの最近1年分が並んでいます。また、青少年エリア、児童研究書エリア、こどものへやには約44,000冊の資料があります。このほか簡単な手続きで入室できる開架書庫には4,000タイトルを超える雑誌の最近1年分、最近1年以内に収集した児童書などが並んでいます。開館当日は6,000人を超える来館者で大変混雑しましたが、4か月を経た今は落ち着いてご利用いただける環境が整いつつあります。

都立多摩図書館では、最新の雑誌・児童書や明治期の雑誌創刊号、ちりめん本など様々な資料を所蔵しており、それらを活用していただくための様々な取組を行っています。ここでは、移転を機に開始した「東京マガジンバンクカレッジ」についてご紹介します。
雑誌の衰退がいわれて久しい昨今ですが、「東京マガジンバンクカレッジ」は、「雑誌の魅力を知る・作る・伝える」というテーマのもとに斯界の講師をお招きしてセミナー・講演会・ワークショップなど多彩なイベントを行っています。また、関連雑誌の展示、マガジントーク(ブックトークの雑誌版)などを組み合わせ、カレッジを共に作り上げていくパートナー(カレッジパートナー)と、雑誌を基盤とした学びと交流の場の創出を目指しています。

これまでに講演会「雑誌の過去・現在・未来」(講師:清水一彦氏・難波功士氏・辻泉氏)、「江戸から東京へ-多摩万華鏡-」(講師:仙田直人氏)、「『旅と鉄道』の再生と復刊」(講師:芦原伸氏)、連続講座「雑誌をつくるワークショップ」(講師:丸山信人氏)、中央大学辻ゼミによる研究発表及び展示「雑誌解体!~ポピュラー文化とメディア変容~」などを実施しました。

「東京マガジンバンクカレッジ」は誕生したばかりです。これからも「雑誌」というメディアの可能性を追求する事業を様々な形で展開していきます。期待しつつ見守っていただけると幸いです。
最寄り駅はJR西国分寺駅から南東へ徒歩7分です。ぜひお越しください。

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東京都立多摩図書館
〒185-8520 東京都国分寺市泉町2-2-26
TEL:042-359-4020
開館時間:月~金:10時~21時、 土・日・祝:10時~17時30分
休館日:毎月第一木曜日(休日・他の休館日と重なるときは第二木曜日)
    設備等の保守点検日:毎月1回
    特別整理期間:年12日以内
    年末年始:12月29日~1月3日
アクセス:JR中央線・武蔵野線「西国分寺駅」南口徒歩7分
     京王バス寺83系統、寺85系統「いずみプラザ前」徒歩5分
ホームページ:http://www.library.metro.tokyo.jp

主な所蔵資料:雑誌約17,000タイトル(このほか「創刊号コレクション」約6,600タイトル)、児童・青少年資料約220,000冊等


Copyright (c) 2017 東京都古書籍商業協同組合

kougai

『郊外の果てへの旅/混住社会論』

『郊外の果てへの旅/混住社会論』

小田光雄


 上記のようなタイトルを目にし、怪訝に思われる読者もおられるかもしれない。
 それは私がブログで、長きにわたり「出版状況クロニクル」を発信し、同タイトルの著書も4冊刊行している印象が強いことによるだろう。それに加えて、これも20冊に及ぶ「出版人に聞く」シリーズのインタビュアーを務めていることから、出版評論が専門だと見なされることが多い。実際に「出版評論家」と称せられたこともある。

 しかし私が専門とするのは郊外消費社会論で、それは20年以上の注視に及び、1997年に『〈郊外〉の誕生と死』を上梓している。それが機縁となり、本書の版元である論創社の森下紀夫氏と出版業界で混住することになった。折しも出版業界は97年をピークとして売上高が減少し始め、現在へと至る危機が表出し始めようとしていた。森下氏の要請により、その危機のよってきたるところを、郊外消費社会論の応用編として書いた。それが『出版社と書店はいかにして消えていくか』であり、現在の「出版状況クロニクル」へと至っているのである。

 その意味で、今回の『郊外の果てへの旅/混住社会論』は前著の続編、私の戦後社会論として、どうしても上梓しなければならない一冊であった。当初の心積もりでは続けての刊行を考えていたが、果たせず、ここまでずれこんでしまった。だがそれはダイレクトではないにしても、2011年3月11日を体験することにつながり、必然的な状況だったといえるかもしれない。

 それらはともかく、このような私の広義の文芸批評、新たなソシオロジーと歴史記述の試みに対し、紹介の場を与えられたので、本書の簡略なスケッチを試みてみる。拙著は郊外をめぐる小説、映画、コミック、関連資料の集大成となっていて、それは欧米やアジア、近代から現代にも及んでいる。しかもそれらは152のセクションに分かれ、いずれもが独立した一編として読めるように提出され、どこから読み始めても、郊外に赴き、混住社会とロードサイドビジネスの中をくぐり抜けることになろう。そして21世紀の郊外と混住社会の行方を問わざるを得ないシーンに出会うかもしれない。現在の郊外こそは全世界の問題を集約するトポスとして存在しているからだ。

 ただ本文だけでも760ページの大部なので、5800円という高定価になってしまった。もし購入して頂ければ有難いが、図書館へのリクエストも同様である。同時に『〈郊外〉の誕生と死』も復刊され、東京堂書店神保町店で月末まで、オリジナルなブックリストを添えた、拙著をメインとするフェアも開催されている。残された日は少なくなっているけれど、こちらも出かけて頂ければと思う。



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『郊外の果てへの旅/混住社会論』 小田光雄
論創社 定価:5,800+税 好評発売中!
http://ronso.co.jp/
東京堂書店神田神保町店2F 関連図書フェア開催中!
(6月下旬まで開催予定)


Copyright (c) 2017 東京都古書籍商業協同組合

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