吉利 和 (著)、金芳堂、1980.11、786p、22cm
改訂第4版 序文
1974年に本書第3版が出版されてから、すでに6年を経過した。この間も、
多数の読者から激励を賜わったことは、まことにありがたいことであった。そ
して,本書がわが国の多くの大学医学部(医科大学)の学生諸君に利用されて
いることは,大きな感激である。
診断学という分野の教育実習については、教官の考え方にもかなりちがいが
あるのが現状であるし,また諸外国の教育制度上に占める役割とくらべて、わ
が国にも特殊な問題が存在している.この科目をどのようにとらえて、カリキ
ラムに活かすかについて,各大学ではそれぞれ慎重に検討しているのが現状
である.
とくにここ数年の間に新設の医科大学が次第に臨床医学教育の段階に到達し
たのに応じて診断学のあり方に再反省が加えられつつある.
によろこ
しかし,どのようなカリキュラムをつくるにしても、基本的な概念の学習の
次に,基本的な臨床訓練が必要であることには,ちがいはない。 とくに内科診
断学といわれる分野がこれにもっとも適したものであろう.
全く
このような機運に応じて,本書にも改訂を要望する声がきかれるようになっ
た.そこで執筆者各位にお願いして, 今日の新しい時代での内科診断学という
立場から、全体の見直しをすることとなった.
改訂をすると大抵の本は増ページになるものであるが, 今回の改訂では、ペ
ージの増加を極力おさえ、 新しい内容の追加はもちろん十分に行なうとともに,
全体の配列に重点をおいて, 削るべき所は思いきって削り, 全構成をより能率
的でコンパクトなものとするように努めたつもりである.
前版においても, 問題志向診療記録 problem-oriented medical record を
とり入れるよう努めたが, 今回はさらにこれを具体化したし、各論の中にも随…他
【ご注意】線引き多数 読むには支障なし