文字サイズ

  • 小
  • 中
  • 大

古書を探す

メールマガジン記事 日本の古本屋メールマガジン2023

2023年6月26日号 第373号

■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■
 。*..*.:☆.:*・日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
     。.☆.:* その373・6月26日号 *:.☆. 。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このメールは「日本の古本屋会員」の方で、メールマガジンの配信
を希望された方にお送りしています。
ご不要な方の解除方法はメール下部をご覧下さい。
【日本の古本屋】は全国999古書店参加、データ約659万点掲載
の古書籍データベースです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆INDEX☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1.『フォークナーの語りと創造世界』
             梅垣昌子 (名古屋外国語大学教授)

2.『シティ・ライツ ノート』
            編集サークル街から舎 主宰・本間健彦

3.『銭湯』は「すごい小説」ではない
                          福田節郎

4.『戦後デザインの最大の謎、杉浦康平のアジア転回を解き明かす。』
 (杉浦康平のアジアンデザイン)

              エディトリアルデザイナー 赤崎正一

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
━━━━━━━━━【大学出版へのいざない7】━━━━━━━━━━━

『フォークナーの語りと創造世界』
              梅垣昌子 (名古屋外国語大学教授)

 ノーベル賞作家のウィリアム・フォークナーには三つの顔があります。
詩人、作家、そして脚本家の顔です。自らを「挫折した詩人」と呼んだ
フォークナーは、十代で詩を書きはじめたのですが、ロバート・フロス
トのように海外で知名度をあげるべく、渡欧の足がかりとしてニューオ
ーリンズを訪れました。しかし意外にもそこで作家デビューを果たし、
二十代の後半で長編第一作を出版する運びとなります。三十代のはじめ、
ヨクナパトーファ・サーガの嚆矢となる作品を手がけたころから、経済
的な事情もあって脚本書きの仕事を始め、故郷ミシシッピとハリウッド
の間を断続的に行き来するようになります。四十代の後半、批評家マル
カム・カウリーの編集による作品選集「ポータブル・フォークナー」が
世に出てまもなくノーベル文学賞を受賞したフォークナーは、五十代の
後半で映画の仕事に終止符を打ちました。

続きはこちら
https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=11778

書名:『フォークナー 語りの力 その創造性の起源へ』
著者名:梅垣昌子
出版社名:名古屋外国語大学出版会
判型:A5/製本:形式上製/ページ数:445頁
税込価格:4,950円(本体4,500円)
ISBNコード:978-4-908523-24-3
Cコード:0098
2023年8月下旬刊行予定
https://nufs-up.jp/

━━━━━━━━━━【自著を語る(309)】━━━━━━━━━━

『シティ・ライツ ノート』
              編集サークル街から舎 主宰・本間健彦

 本書は本年(2023年)3月末に、わたしの主宰する編集サークル街か
ら舎という個人事務所から刊行されました。補足説明をさせていただく
と――。実は、街から舎は編集プロダクション業務を行う株式会社とし
て1985年に創業し、2000年代入ってからは小さな出版事業にも手を染め
てきたのですが、コロナ禍の昨年8月に会社組織を解散し、仲間と編集サ
ークルを立ち上げ、身の丈にあった編集業務を続行していこうと方針転
換を図りました。つまり本書は表向き街から舎が版元となって刊行する
かたちをとっていますけれど、実情はいわば自主出版だったということ
になります。

続きはこちら
https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=11785

『シティ・ライツ ノート』
街から舎刊
本間健彦著
税込価格:2,200円(税込)
ISBNコード:9784939139284
好評発売中!
https://machikarasha.thebase.in/items/73875259

━━━━━━━━━━【自著を語る(310)】━━━━━━━━━━

『銭湯』は「すごい小説」ではない
                            福田節郎

 皆さん、どうも初めまして、福田節郎と申します。
 この度、「自著を語る」というテーマで原稿依頼をいただきました。
要するに著作を解説せよということでしょうが、『銭湯』は小説であり、
しかも筋らしい筋がなく、無理やりあらすじのようなものにまとめたり、
一言で簡潔に言い切ってしまうのは小説そのものに対する冒とくだと考え
ているので、内容は説明できません。とりあえず銭湯の話ではいっさいな
いということくらいしか言えず、買って読んでもらうより他ありません。
すみません。とは言え、一人でも多くのメルマガ読者の方に『銭湯』に興
味を持っていただき、その購入につなげることが私の責務ですから、購買
意欲を掻き立てるような文章を書かねばなりませんが、私自身はこの『銭
湯』(また併載されている「Maxとき」)という作品を手放しで勧められる
ような「すごい小説」だとはまったく思っていません。

続きはこちら
https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=11770

『銭湯』(第4回ことばと新人賞受賞作)
書肆侃侃房刊
福田節郎著
ISBNコード:978-4-86385-577-9
定価:1,600円(税抜)
好評発売中!
http://www.kankanbou.com/books/novel/0577

Twitter
https://twitter.com/sentonokoto

━━━━━━━━━━━━【プレゼント企画】━━━━━━━━━━━━

文学ムック『ことばと』(『銭湯』掲載)と
短歌カタログ『31文字の世界』(書肆侃侃房発行)の2冊セットを
抽選で5名様にプレゼント致します。
ご応募お待ちしております。

応募申込は下記ページにてお願い致します。
 締切日 6月28日(水)午前10時

https://www.kosho.ne.jp/entry2023/0626/0626.html

━━━━━━━━━━【自著を語る(番外編)】━━━━━━━━━━

『戦後デザインの最大の謎、杉浦康平のアジア転回を解き明かす。』
(杉浦康平のアジアンデザイン)

                 エディトリアルデザイナー 赤崎正一

■戦後デザインの巨星、杉浦康平の「謎」
 杉浦康平は誰もが知る戦後日本を代表するグラフィックデザイン界の巨星
です。90歳を超えた2023年の今なお、現役として活躍し続けています。

 70年近くにおよぶ活動の中で生み出された作品は膨大です。そのため全貌
を把握することはきわめて困難でもあります。単に作品の量が多いからばか
りではなく、そこには大きな「謎」があると受け止められてきたことも理由
の一つです。

 1950年代末から60年代の、若い戦後デザイン界で、20代の杉浦康平は先端
を疾る寵児でした。スイス・ドイツ的モダンデザインとも、アメリカ的デザ
インとも一線を画した、斬新で怜悧な理知的デザインが人々を魅了しました。

続きはこちら
https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=11755

赤崎正一
1951年東京生れ。エディトリアルデザイナー。
神戸芸術工科大学名誉教授。
現在、『世界』(岩波書店)のデザインなど担当。

『杉浦康平のアジアンデザイン』
新宿書房 刊
港の人 発売
杉浦康平 著
神戸芸術工科大学アジアンデザイン研究組織 著
赤崎正一 編
黄國賓 編
定価:4,290円(税込)
ISBN:9784896294194
好評発売中!
http://www.shinjuku-shobo.co.jp/
http://www.shinjuku-shobo.co.jp/new5-15/html/mybooks/483_Sugiura.html
https://www.minatonohito.jp/book/419/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「コショなひと」始めました

東京古書組合広報部では「コショなひと」というタイトルで動画
配信をスタート。
古書はもちろん面白いものがいっぱいですが、それを探し出して
売っている古書店主の面々も面白い!
こんなご時世だからお店で直接話が出来ない。だから動画で古書
店主たちの声を届けられればとの思いで始めました。
お店を閉めてやりきったという店主、売り上げに一喜一憂しない
店主、古本屋が使っている道具等々、普段店主同士でも話さない
ことも・・・
古書店の最強のコンテンツは古書店主だった!
是非、肩の力を入れ、覚悟の上ご覧ください(笑)

コショなひと 盛林堂書房
☆おまけ☆古書店主の古本談義「古書コショばなし」 盛林堂書房 編

YouTubeチャンネル「東京古書組合」
https://www.youtube.com/@Nihon-no-Furuhon-ya

━━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「大学出版へのいざない」シリーズ 第8回

書名:『皇室財政の研究――もう一つの近代日本政治史』
著者名:加藤祐介
出版社名:名古屋大学出版会
判型:A5/製本形式:上製/ページ数:414頁
税込価格:6,930円
ISBNコード:978-4-8158-1126-6
Cコード:C3021
2023年7月刊行予定
https://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-1126-6.html
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『古今善本録-蔵書が伝える図書館150年の軌跡』
発行:立正大学図書館
編集:立正大学図書館品川学術情報課
販売総代理店:極東書店
税込価格:16,500円(税込)
ISBNコード:978-4-907075-09-5
好評発売中!
https://www.kyokuto-bk.co.jp/topics/KF-2237.pdf
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「2023年上半期の古ツアをふり返る」(仮題)
古本屋ツアーインジャパン 小山力也
http://furuhonya-tour.seesaa.net/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

6月~7月の即売展情報

⇒ https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

見逃したメールマガジンはここからチェック!
 【バックナンバーコーナー】

https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_category.php?catid=43

┌─────────────────────────┐
 次回は2023年7月中旬頃発行です。お楽しみに!
└─────────────────────────┘

*☆ 本を売るときは、全古書連加盟の全国の古書店に ☆*
全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,200店加盟)の略称です

https://www.kosho.or.jp/buyer/list.php?mode=from_banner

==============================

日本の古本屋メールマガジン その373・6月26日

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋」事業部
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  https://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部・編集長:藤原栄志郎

==============================

・メールマガジンの購読停止、アドレスの変更はマイページから
 お願い致します。
  https://www.kosho.or.jp/mypage/

・このメールアドレスは配信専用です。
 返信いただいても対応致しかねます。ご了承下さい。

・メールマガジンの全てまたは一部を無断転載することを禁じます。

・メールマガジンの内容に対するご意見、ご感想は
  melma@kosho.ne.jp までお願い致します。

・メールマガジン内容以外のご質問は info@kosho.or.jp へお願い
 いたします。なお、ご質問の内容によりましては、返信が大幅に
 遅れる場合もございます。ご了承下さい。

============================================================
☆*.:*゜*・゜☆*.:*゜*・゜☆*.:*゜*・゜☆*.:*゜*・゜☆*.:*・
============================================================

  • コショな人
  • 日本の古本屋 メールマガジン バックナンバー
  • 特集アーカイブ
  • 全古書連加盟店へ 本をお売り下さい
  • カテゴリ一覧
  • 書影から探せる書籍リスト

おすすめの特集ページ

  • 直木賞受賞作
  • 芥川賞受賞作
  • 古本屋に登録されている日本の小説家の上位100選 日本の小説家100選
  • 著者別ベストセラー
  • ベストセラー出版社

関連サイト

  • 東京の古本屋
  • 全国古書籍商組合連合会 古書組合一覧
  • 版元ドットコム
  • 近刊検索ベータ
  • 書評ニュース